ワカメより大豆?育毛のために積極的に摂りたい食べ物とは

わかめのような海藻が髪にいい、という話をよく聞きますが、栄養学的には、身近にもっと髪にいい食べ物があるのだそうです。 今回は、そんな育毛にいい食べ物についての理解を深めるために、書籍「世界一簡単な髪が増える方法」より一部を抜粋させていただきたいと思います。
海藻よりも、大豆など植物性タンパク質を!
「わかめが髪にいい」と信じている人が少なくありません。
彼らは「髪が薄くなってきたので、せっせと食べています」と言うのですが、残念なことに、わかめを食べたからといって、その栄養が髪の毛になるわけではないのです。
なぜなら、わかめを含む海藻には、髪の毛の材料となるタンパク質がほとんど含まれていないからです。
ただし、海藻類に含まれるヨードは血液の流れを促す働きがあるので、間接的に抜け毛や薄毛を予防します。
育毛に効果的なタンパク質が豊富なのは、何といっても大豆などの豆類です。
タンパク質という栄養面では肉なども同じなのですが、肉などの欧米の食文化が日本に浸透したのは、ここ数十年という非常に短期間。その前の膨大な期間で形成された私たち日本人の腸や酵素は、ずっとお世話になってきた豆類のほうが相性はよく、肉の消化にあまり向いていません。そのため、植物性のほうが吸収力に長けています。
外国人が刺身を食べてお腹を下しやすいのも、外国人が生食に向いていないからです。
なお、タンパク質だけを摂っていれば問題ないかと思いがちですが、タンパク質は他の5大栄養素も一緒に摂らないと、小腸で吸収されない、つまり体に取り込まれないのです。
他の5大栄養素とは、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルです。
タンパク質を摂るのは必須ですが、かといってそういった食べ物ばかりを選ぶのも間違っています。当たり前に聞こえるかもしれませんが、いろんな食材を摂る栄養バランスのいい食事を心がけましょう。
わかりやすいのは、丼物など単品を選ぶより、定食を選ぶことです。
主食、主菜、副菜2品、汁物といったような組み合わせは、栄養バランスの取れた食事になりやすいです。
大豆などの豆類からタンパク質を摂ることを考えますと、冷奴などがあるといいでしょう。
引用:世界一簡単な髪が増える方法
お酒は必ずしも髪に悪くない
髪の毛を育てようとするとき、食べ物や飲み物に関して多くの人が心配するのがお酒です。「お酒の飲みすぎは体に悪いらしいから、髪にも悪いんじゃないか…」と考えるのでしょう。
しかし、お酒が好きな方によいニュースがあります。大量に飲まなければ、実はお酒は育毛によい影響を及ぼします。お酒は血行を促し、体を温めてくれるからです。
ただし、あくまでも適量です。ここでいう「適量」とは、翌日に喉が乾くことなくすっきりと目が覚める量を指します。
深酒は育毛に悪影響を及ぼします。お酒をたくさん飲むと、分解のために体内の水分が使われるので喉が渇きます。こうして脱水状態が続くと、頭皮が乾燥しやすくなるため、髪の毛に悪い影響を与えてしまいます。
お酒を飲むときには、意識してお酒と同量の水を一緒に飲むのもいいでしょう。
また、お酒にも色々な種類がありますが、特にオススメは日本酒です。
日本酒には、アデノシンという成分が豊富に含まれています。このアデノシンには、血管を拡張して血液の流れを促す働きがあり、髪の毛をつくりやすい環境に整えてくれるのです。
一方で、ビールやウイスキーは体を冷やしますので、特に寒がりには不向きです。
引用:世界一簡単な髪が増える方法
育毛に効果的な血流をよくする食材は?
髪に栄養を届けるのは血液です。
そのため、心臓から遠く体の末端にある頭皮まで血液が行き届かせ、頭皮の血流もよくすべきです。そうしないと、頭皮の細胞がじわじわと弱ってしまいます。
そこで、いつもの食事にちょっとプラスするだけで血行をよくする、育毛に効果的な食材をいくつかご紹介しましょう。
代表的なのが、ショウガです。ショウガは辛味成分に、体を温め血行を促す作用があります。カレー、スープ、味噌汁、炒め物などに活用しましょう。
唐辛子も、含まれているカプサイシンが毛細血管の血流を促します。ただし、胃腸に対する刺激が強いので、食べすぎには注意しましょう。
シナモンにも、血管を拡張し、血液の流れをよくする作用があります。炎症を起こした毛細血管を修復してくれる働きもあります。トーストにかけたり、コーヒーに入れたりしてみましょう。野菜の煮込みや肉料理に使うのもいいでしょう。香りが苦手な方は、ショウガやごま油などと一緒に使うとやわらぎます。
また、味噌も血行をよくします。
ただし、高血圧で暑がりの人がシナモン、ショウガ、ナツメ、味噌を積極的に食べてしまうと、のぼせが強くなってO字タイプの薄毛になりやすいので、要注意です。
左記のチェックテストで、上側のAが多く当てはまる人は血流をよくする食材を摂ったほうがいいのですが、下側のBが多い人はのぼせを冷ます食材を積極的に選びましょう。
引用:世界一簡単な髪が増える方法
この記事で引用した書籍の著者
[経歴]
- 1979年 埼玉県浦和市生まれ
- 2006年 リヴォーン株式会社入社
2011年 ヘッドスパ専門店「PULA(プーラ)」創業 埼玉県理容専門学校を経て、東京文化美容専門学校を卒業。ついでロンドンTONI&GUYアカデミー修了し、リヴォーン株式会社に入社。以降シブヤ西武百貨店「THE REV-OWN」店長、営業推進部長を歴任し、その高い技術で注目を集める。 2011年に独立して開業したヘッドスパ専門店は、髪のコンディションに悩む人から絶大な評価を受け、多数のメディアで取り上げられるほどの人気店となっている。
著書

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ヨムトニック編集部からヒトコト!
髪の材料になるたんぱく質が、ほかの五大栄養素をバランスよく摂取しないと吸収されない、というのはちょっと驚きでした。
髪に限らず、身体にいい食べ物はこれ、というような伝え方をされると、ついついその食材を集中的に食べてしまいがちです。栄養バランスのいい食事、という前提を忘れずに、それに足す形で髪にいい栄養素を補給したいところです。
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