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遺伝と生活習慣、どちらが薄毛を引き起こすのか?

55歳のハゲた私が76歳でフサフサになった理由

薄毛は遺伝すると言いますが、父や祖父が薄毛であるにもかかわらず、当人の髪が豊富である人は少なくありません。遺伝とは別の原因で薄毛になるケースがあるのは、間違いのないことでしょう。今回は、書籍「55歳のハゲた私が76歳でフサフサになった理由」より、薄毛と遺伝の関係について解説されている箇所を抜粋して紹介します。

ハゲは遺伝か、生活習慣病か

「薄毛は遺伝する」とよくいわれます。「オレがハゲたのは、父親がハゲているから」と思っている人もいます。

 たしかに、薄毛は遺伝的な要素を持ちます。遺伝すると考えられているのは、男性型脱毛症(AGA)です。頭頂部や額の生え際から薄毛が広がっていくタイプで、一般的に遺伝や男性ホルモンの影響が強いといわれます。

 男性型脱毛症は、母方からの遺伝によるところが大きいことが、最近の研究によりわかってきました。ですから、「父親がハゲているから、自分もハゲるのではないか」と心配する必要はありません。自分がハゲやすいかどうかは、母方の祖父をみることになります。

 この現象を「母方のほうの隔世遺伝(かくせい)」と説明する声もよく聞きます。これも正しい情報ではありません。女性の場合、女性ホルモンのおかげで男性よりも薄毛になりにくいので、祖父の頭の状態を見る必要があるのです。

 だからといって、女性にハゲは関係ないというわけでもありません。近年、薄毛や抜け毛に悩む女性はとても多くなっています。

 さて、ハゲが遺伝によるものだとしたら、AGEや活性酸素を抑える生活をいくらがんばってもムダだということになります。

 しかし、そんなことはないのです。父親がハゲていようと、母方の祖父がハゲていようと、フサフサの髪を誇る人は大勢います。反対に母方の祖父はフサフサだったのに、ご自身が薄毛に悩んでいる人もいます。

 私は、薄毛は遺伝よりも生活習慣の要素のほうが大きいと考えています。遺伝はあくまでも可能性や体質の問題という程度に考えておくとよいでしょう。

 たとえば、母方の祖父がハゲていたのだとしたら、ハゲやすい体質を持っていることになりますから、そのぶん、体内をさびさせない生活を心がければ、薄毛の進行をくい止められることになります。

 こうした考え方を「エピジェネティクス」(後天的遺伝子制御変化)といいます。

 エピジェネティクスの「エピ」は、ギリシャ語で「上の、別の、あとから」という意味でエピローグやエピソードの「エピ」と同じです。エピジェネティクスとは、「後成説(epigenesis)」と「遺伝学(genetics)」を結びつけた造語で、「本来の遺伝情報の上につく別の遺伝情報」や「あとで獲得した遺伝情報」という意味となります。

 また、エピジェネティクスによって変化した遺伝情報のことを「エピゲノム」(後天性遺伝情報)と呼びます。

 つまり、生まれつき持っている遺伝情報(ゲノム、DNA塩基配列)は、後天的な生活環境や習慣によって修飾され、個体レベルの形成が変わってくるということを、エピジェネティクスは示しているのです。

 遺伝子の中身は変えられなくても、環境などに応じてしなやかに多様に変化させる手段を、私たちの遺伝子は持っているのです。 

 一説によれば、薄毛の遺伝的要因は4分の1程度とされています。

 いいかえれば、薄毛の原因の4分の3は、生活環境や生活習慣の中に潜んでいることになるのです。

祖父のハゲは、自分のハゲの理由にはならない

引用:55歳のハゲた私が76歳でフサフサになった理由

ヨムトニック編集部からヒトコト!

遺伝が原因で薄毛になりやすい、というのは間違いありませんが、その可能性が25%程度というのは、意外な事実ですよね。

家族に限った話ではありませんが、同居していると似通った生活習慣になるのは避けられないものです。遺伝と生活習慣、どちらに薄毛の原因が潜んでいるかはケースバイケースですが、少なくとも生活習慣は、自身の意識次第で改善が図れます。

もし血縁に薄毛の方がいる場合は、まずは生活習慣に目を向け、自身と似たところがないかを照らし合わせてみてはいかがでしょうか。

今回ページを引用した書籍、「55歳のハゲた私が76歳でフサフサになった理由」には、こうした育毛についての情報が幅広くまとめられています。薄毛対策を考えている人は、ぜひ参考に目を通してみてくださいね。

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この記事で引用した書籍の著者
藤田 紘一郎

[経歴]

  • 1939年 満州生まれ
  • 1965年 東京医科歯科大学医学部卒業
  • 1970年 東京大学大学院医学系研究科修了
  • 1971年 テキサス大学研究員(微生物学)
  • 1972年 順天堂大学医学部助教授(衛生学)
  • 1977年 金沢医科大学教授(医動物学)
  • 1981年 長崎大学医学部教授(医動物学)
  • 1987年 東京医科歯科大学医学部教授(医動物学、国際環境寄生虫病学)
  • 2005年 定年退官、名誉教授、人間総合科学大学教授(免疫・アレルギー学)

100冊以上もの書籍を出版している博覧強記の医学博士。専門は寄生虫学と熱帯医学、感染免疫学で、1983年に日本寄生虫学会小泉賞、2000年に日本文化振興会社会文化功労賞および国際文化栄誉賞を受賞するなどの実績を持つ。

著書

55歳のハゲた私が76歳でフサフサになった理由

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