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薄毛対策や美容に欠かせない重要物質!IGF-1とは

「血液学の研究グループが偶然見つけた髪を再び生やす新理論」書籍イメージ

髪の毛や肌の成長に深く関わる成長因子、IGF-1。あまり聞きなじみのない名前かもしれませんが、薄毛について調べようとすると、必ず目にする要注目の物質です。ここでは、そんなIGF-1についての基本的な解説を、書籍「血液学の研究グループが偶然見つけた髪を再び生やす新理論」より抜粋して紹介します。

体の成長に欠かせない物質

 IGF‐1は Insulin︲like growth factor︲I(インスリン様成長因子‐1) の略で、体内で働くさまざまな成長因子の一つです。タンパク質ほど大きくはなく、のアミノ酸で構成されるポリペプチドと呼ばれる物質です。

「インスリン様」と名前が付いているのは、膵臓から分泌されるホルモンであるインスリンと化学構造がよく似ているからです。また、インスリンと同じように血糖値を下げる作用もあります。

 思春期になると急に背が伸び、筋肉も大きくなって、大人の体に近づいていきますが、これはこの時期に、脳下垂体から大量の成長ホルモンが分泌されるからです。

 では、成長ホルモンはどのようにして心身の成長(細胞分裂)を促すのでしょうか。そこに、IGF‐1が登場してきます。

 成長ホルモンは体のさまざまな組織の細胞でIGF‐1を作り、それぞれの組織の成長を促進しているのです。頭皮の毛根でも同様です。

 成長ホルモンが毛根に作用すると、髪の毛のもとになる毛母細胞を養う毛乳頭細胞で、IGF‐1が盛んに作られます。一方で、毛母細胞にはIGF‐1を受け取るアンテナ(受容体)が出来てきます。

 たくさん作られたIGF‐1がこれらのアンテナにひっかかると、ヘアサイクルのうちの成長期が延長し、逆に退行期や休止期が短縮します。髪の毛はより長期にわたって成長を続けるようになり、寿命が来たらすぐに抜けて新しい髪に生えかわるのです。

 先天的にIGF‐1を作れない病気があります。そのような病気の患者さんでは、髪の毛が細く折れやすく、また若年から薄毛になることがわかっています。このような事実から、IGF‐1は育毛に重要な役割を担っている物質であることが知られていたのです。

引用:血液学の研究グループが偶然見つけた髪を再び生やす新理論

アンチエイジング効果、生活習慣病の予防効果をもつ重要な物質

 IGF‐1は、アンチエイジングにも大きな効果があることがわかっています。

 まず皮膚のコラーゲン量を増やします。そして、天然の皮膚の保湿成分であるサラサラした汗を分泌する汗腺(エックリン腺)の機能を良くし、また皮膚の立体構造維持に重要な皮脂の分泌を増加させることによって、肌の若さを保つのです。

 また、特に現代社会に暮らす中高年のさまざまな生活習慣病や老年病の予防や改善に、深く関わっていることもわかっています。

 高齢化社会の到来とともに社会問題となっている認知症、ますます増えているうつ病、心臓病のリスクとなる糖尿病や高血圧症、あるいはガンのリスクを高める免疫力の低下、骨折から高齢者に寝たきりの危険を高める骨粗鬆症などの発症には、いずれも老化や生活習慣が深く関わり、現代医学が治療に苦戦しています。これらの病気の予防や改善にIGF‐1は欠かせない物質なのです。

引用:血液学の研究グループが偶然見つけた髪を再び生やす新理論

思春期以降は減少の一途

 細胞が新陳代謝をくりかえすには、古い細胞が死んでいくことがどうしても必要です。

そこで細胞内には、自分で死んでいくための「アポトーシス」というプログラムがあります。IGF‐1には、毛髪の成長サイクルを長くすることからもわかるように、細胞の老化を遅らせ、アポトーシスを抑制する作用があります。

 しかし、いくら若さは素晴らしいとは言っても、いつまでも中学生や高校生のままではヒトの種の存続は成り立ちません。年相応に老化が進み、成熟し、死んでいくのが私たち生物の宿命です。したがって思春期にはフル回転で作られていたIGF‐1も、年齢とともに必要性が低くなり、作られる量も少なくなっていきます。

年齢とともに減少するIGF-1の量を示す画像

 次ページの図に示すように、IGF‐1の産生は13~16歳の思春期にピークを迎え、その後は加齢とともに減少していきます。生命にとっては、体の中で誕生するガン細胞を生き延びさせないという意味で、ガン化した細胞や傷ついた細胞を排除する老化というプロセスが必要です。そのためにIGF‐1の産生量も減少してくると思われます。結果として、誰もが年齢を重ねるとお年寄りの風貌に近づいていき、特にその低下が急であると老化が急速に進み、高齢者に多い疾患にかかりやすくなるわけです。

 IGF‐1の量をコントロールする物質の代表的なものは成長ホルモンです。成長ホルモンが少なくなるから、IGF‐1も少なくなるのです。

 そこで、ⅠGF‐1を増やす方法が成長ホルモンしか知られていなかった時代には、多くの人がアンチエイジングを期待して成長ホルモンを注射しました。しかし、筋肉の衰えを抑制するなどある程度の効果は認められたものの副作用が強く、また高価であったことから、普及することはありませんでした。

 今や「知覚神経を刺激する」という誰でも生活の中でできる簡単な方法で、育毛をはじめとするアンチエイジング、さらに生活習慣病の予防や改善が可能になったわけです。

引用:血液学の研究グループが偶然見つけた髪を再び生やす新理論

ヨムトニック編集部からヒトコト!

今回引用した部位では、IGF-1とはどういう物質か、ということかわかりやすく解説されています。年を重ねると髪が薄くなり、肌はたるんでいきます。当たり前のことですが、その原因を詳しく掘り下げていくと、身体の中で作られるIGF-1の量の変化にたどり着くわけですね。

歳をとると体が衰える、という事実だけを知っていても対策できませんが、IGF-1の量が減ると体が衰える、とわかっているなら、相応の対策をすることで効果的なアンチエイジングができそうです。細胞分裂を促すIGF-1は薄毛とも深く関わっていますから、しっかり情報収集して、無駄のない育毛対策を行いたいところです。

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この記事で引用した書籍の著者
岡嶋 研二

[経歴]

  • 1978年 熊本大学医学部卒業
  • 1982年 熊本大学大学院医学研究科修了(医学博士)
  • 1988年 熊本大学医学部助手(臨床検査医学講座)
  • 1991年 日本学術振興会特定国派遣研究員としてウィーン大学医学部へ留学
  • 1992年 熊本大学医学部講師
  • 1996年 熊本大学医学部助教授
  • 2005年 名古屋市立大学医学部医学研究科教授
  • 2012年 名古屋Kクリニックを開院

血液学を研究する中でカプサイシンが持つ育毛効果を発見。それを応用して、カプサイシンとイソフラボンによるIGF-1育毛理論を確立し、独自性の高い薄毛治療を実践している。

著書

「血液学の研究グループが偶然見つけた髪を再び生やす新理論」書籍イメージ

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