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公開日 2018年5月30日

10倍わかる!育毛剤のキホン知識

辞書とペン

育毛剤の効果について

育毛剤を語る上でもっとも重要なのが、育毛剤を使うことで本当に育毛効果が見込めるのか、ということです。

結論から言えば、育毛剤を使って確実に髪が生える、という保証はできません。日本皮膚科学会が作成した2017年版の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」では、育毛剤の推奨度はC1(ミノキシジルはA、アデノシンは男性がB、女性がC1)とされています。

ちなみに、同ガイドラインで定められる推奨度の分類は以下の通りです。

ちょっとややこしいですが、要は「確実に効果が見込めるわけではないが、ケースバイケースで効果が期待できる」、というようなニュアンスです。

AGA/FAGAのガイドラインに記載のある育毛剤成分

では、効果が期待できる育毛剤成分にはどういうものなのでしょうか。

こちらも一概には言えませんが、同ガイドラインで推奨度C1以上に挙げられているのは、以下のような成分です。

以上が、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年度版」で触れられている育毛剤成分となります。

もちろん、これ以外の成分に育毛効果が期待できない、というわけではありません。ただ、皮膚科学会がガイドラインに掲載しているだけに、ある程度効果の信ぴょう性はある、と判断できるでしょう。

その他効果が期待される育毛剤成分

上記以外にも、効果が期待されている育毛成分があります。医療に用いられるほどのエビデンスは揃っていませんが、育毛の分野で名前が知られている成分を以下に紹介します。

育毛剤の効果が出るまでの期間

効果のある育毛剤を使った場合、いったいどれくらいで髪は生えてくるものなのでしょうか。

個人差はありますが、大まかな目安としては、効果が表れてくるまでに、最低でも2~3カ月は見ておく必要があります。

髪には成長サイクルがある

育毛剤の効果が出てくるまでに3カ月以上も掛かる理由は、髪の成長サイクルにあります。

髪の成長サイクルは、大まかに以下の3段階に分けられます。

このサイクルのどの段階にあるかは、髪によって違います。気を付けたいのは、すでに成長を始めている髪や、毛乳頭から切り離されてしまった退行期の髪には、育毛剤の効果が十分に発揮されないということ。

育毛剤の恩恵をもっとも受けるのは、育毛剤を使い始めてから生えてくる髪です。休止期だけでも2~3カ月掛かりますし、ボリュームアップを実感するには、それなりに髪にも成長してもらわなければなりません。

育毛剤に限らず、薄毛対策を行う場合は、その効果を実感するまでに最短でも2~3カ月は時間が必要なのです。

効果が出ないケースについて

育毛剤を長期間使っても効果が出ない場合、いくつかの原因が考えられます。大まかなものを以下にまとめてみます。

育毛剤が薄毛の原因にマッチしていない

ひとくちに育毛剤といっても、含まれている成分の作用は製品によってさまざまです。

また、薄毛の原因も1つではありません。

育毛剤で薄毛を改善するためには、その製品に自身の薄毛の原因にマッチした作用を持つ成分が含まれているかどうかが、非常に重要になってきます。

例えばAGAが原因の薄毛に対して、頭皮環境を整えるタイプの育毛剤を使っても、効果は見込めません。育毛剤を購入するときは、まず自身の薄毛の原因をしっかり特定し、製品を選ぶことが大切です。

使い方が間違っている

育毛剤は医薬品ではないため、使い方も比較的自由です。

しかし、使い方によっては、その効果を引き出せないケースも。たとえば頭皮に皮脂がたっぷりついているところに育毛剤を使っても、効果は見込めません。

育毛剤というのは、頭皮を清潔にした上で、気になる箇所に丁寧に塗布し、自然乾燥させるのが一般的な使い方です(髪が濡れるのが気になる場合は、冷風のドライヤーで乾かしてもOK)。

また、使う頻度や期間によっても、効果の出方は違ってきます。製品の説明書きをよく読んで、正しく使うことを心がけましょう。

育毛剤以外に対策をしていない

育毛剤は医薬品ではありません。あくまでも、人の身体が本来持つ力をサポートするためのものです。効果も穏やかであるため、それ単体で薄毛を改善しようというのは、無理があります。

髪が育つためには、毛が成長するのに十分な栄養と、その栄養を届けるための血行が不可欠です。栄養は、ビタミン、ミネラルを含んだ食事をバランスよく摂ること。血行は、血管を収縮させる生活習慣(ストレス過多や運動不足、睡眠不足など)を避けることで確保できます。

いわゆる、「健康的な生活を送ること」が、育毛には欠かせません。これまで生活習慣にあまり気を使ってこなかった方は、ぜひ見直されてみることをおすすめします。

育毛剤の副作用について

育毛剤は、医薬品ではありません。医薬品は劇的な効果が期待できる反面、その副作用も心配されますが、育毛剤には大きな副作用はほとんどないといって良いでしょう。

仮にあったとしても、頭皮のかぶれなど、比較的軽微なものです。命に関わるものではありません。

ただ、血行を促進するタイプの育毛剤の場合、場合によっては動悸や眩暈といった症状が出ることも考えられます。万全を期すためには、やはり製品の説明書きをしっかり読んで、必要であれば仕様前にパッチテストなどを行っておくことをおすすめします。

万が一副作用が出た場合の対処法

もし副作用と思われる何らかの症状が出た場合は、速やかに使用を中断し、医師の診断を仰ぎましょう。

軽く見て放置すると、あとで思わぬ事態に陥らないとも限りません。育毛剤で副作用が出るリスクは小さいですが、どんなことにも例外というものがあります。

例えば何らかの希少なアレルギーを持っていた場合、ショック状態に陥る可能性も考えられます。万全を期して、専門家に相談されることをおすすめします。

育毛剤の値段について

製品にもよりますが、一般的には1本5000~2万円くらいが費用の相場です。

育毛剤は、使って終わり、という製品ではないため、効果を持続させるためには使い続けなければなりません。ある程度の負担は覚悟しておく必要があります。

現段階では薄毛を完治させることはできない

育毛剤に限らず、現状、薄毛を完治させる方法というのはありません。発毛を促したり、抜け毛を抑えることは可能ですが、対策をやめれば症状はまた進んでしまいます。

これは、クリニックで行われる治療でも同じことです。近年、再生医療を応用した薄毛治療が登場し、薄毛を完治させる目途も立ってはいるのですが、100%保証することはまだ難しいとされています。

そのため、どのような薄毛対策を考えるにせよ、長期的なスパンを見据えてコストパフォーマンスの高い方法を選択していく必要があります。

知っておきたい育毛剤の選び方

どういう育毛剤を選ぶべきか、というのは、非常に難しい問題です。人によって正解が違うためです。

AGAが原因であれば、クリニックや病院でミノキシジル外用薬を処方してもらうのが一番確実でしょう。

しかし、クリニックに通うほど時間に余裕のない人や、強い医薬品を使いたくない人、そもそもAGAが原因の薄毛ではない人など、状況によって最適な選択肢は代わってきます。

そのため、育毛剤を選ぶときは、まず自身が薄毛対策にかけられる手間や時間、予算をはっきりさせること。薄毛の原因を特定し、その原因にアプローチできる成分を知ることが、大切になってきます。

育毛剤の種類について

成分と併せて、育毛剤の種類を知っておくことも大切です。育毛剤のように人の身体に影響を及ぼす可能性のある製品は、含まれている製品によって大きく3種類に分類できます。

医薬品

病気の治療や予防に使われる、もっとも効果の高い種類です。

フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルといった、厚生労働省に薄毛改善効果が認められた成分を含む育毛剤は、この医薬品に分類されます。

効果が高い反面、副作用のリスクも高くなるといったデメリットがあります。

医薬部外品

医薬品よりも効果は穏やかなものの、厚生労働省に効果(肌の調子を整える、炎症を抑える、など)が認められた成分を含んでいる製品群を指す分類です。

発毛にアプローチする医薬品と違い、予防や、毛が元気に育つよう頭皮環境を整える目的で使われることが想定されています。

化粧品

医薬部外品よりも効果が穏やかで、効果、効能を製品に記載できない製品群です。衛生面のケアや、現状を維持することを目的としており、何らかの症状に対するアプローチは期待できません。

育毛剤のパッケージには、「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」のどれかが記載されているはずです。製品を選ぶときは、そうした要素も考慮して、自身に最適な商品を選ばれることをおすすめします。

育毛剤を乗り換えるタイミング

効果が出ない育毛剤を延々使い続けるのは、金銭的にも精神的にも負担が大きいものです。

では、どういうタイミングで見切りをつければよいのでしょうか。これも判断が難しいのですが、半年たっても全く効果が見られない場合は、商品を乗り換えることをおすすめします。

ただ、1ヶ月前後しか使っていないのに見切りをつけるのは、あまりおすすめしません。

上の方で少し触れましたが、育毛剤の効果を引き出すには、「自身の薄毛の原因に合わせた製品を選ぶこと」「説明書きに従って正しく製品を使うこと」「薄毛の原因になりそうな生活習慣を見直すこと」といった前提条件が整っている必要があります。

ただ、仮にこれらを網羅して薄毛対策を行ったとしても、効果が見込めるのは主に新しく生えてくる髪の毛。よほど劇的な作用がないかぎり、実感できるほど髪のボリュームがアップするには、1ヶ月程度では足りないのです。

長くて半年、最短でも3~4ヶ月は使い続けて様子をチェックしてみてください。

育毛剤の正しい使い方とは

育毛剤の正しい使い方は製品によって違います。ただ、大まかな流れは共通しています。ここでは、そんな大まかな流れを順を追ってみていきたいと思います。

使うタイミング

育毛剤を使うタイミングは、入浴後と起床後、というのが一般的です。人によってはどちらか片方、というケースもよくあります。

いずれにせよ大切なのは、頭皮が清潔な状態にあるタイミングを選ぶということ。頭皮に皮脂やほこりがついていると、育毛剤の浸透力を邪魔してしまう可能性があります。

使う量

育毛剤を付ける量は、多すぎても少なすぎてもよくありません。製品に記載されている量をしっかりチェックし、それに沿って使っていくことが大切です。

つけ方

育毛剤は、製品によって微妙につけ方が異なります。ノズルを頭皮につけて押し込むと、適量が噴射されるタイプ、頭皮から少し離して、スプレーで噴射するタイプ、ジェルを専用スプーンで取り、それを頭皮に塗り込むタイプなど、さまざまな付け方があります。

また、溶液のテキスチャー(ネバネバしているか、さらさらしているか等)も千差万別です。

正解はありませんが、よくある悩みとしては、育毛剤で髪がべた付いたり、頭から垂れてきてビショビショになってしまう、といったことが挙げられます。

髪ではなく、頭皮に育毛剤を浸透させる、ということを意識して、試行錯誤されてみてください。また、もし髪についてしまった場合は、髪についた分だけ丁寧にふき取るというのも手です。頭皮に十分な量がついていれば、問題なく効果を発揮してくれるはずです。

一緒に行いたいマッサージ

育毛剤を塗布するときは、一緒に頭皮の血行をよくするマッサージを行うのも効果的です。

薄毛の人は、頭皮の血行が悪化していることが少なくありません。育毛剤の塗布と一緒に頭皮マッサージを習慣づければ、そうした血行不良の解消にも一役買うことでしょう。

マッサージのやり方ですが、両手の指先を頭の両脇にあて、円を描くように30秒~1分ほどマッサージしてみてください。自身が気持ちいい範囲で力を込めるのがポイントです。

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