公開日 2017年8月30日
シャンプーマッサージ

育毛シャンプーというのは、ただ使えばいいというものでもありません。
育毛にはたらく成分を含んでいるのは確かですが、洗髪のやり方によっては、その効果を十分に活かせないこともあるのです。ここでは、意外にデリケートな育毛シャンプーのやり方について解説してみたいと思います。
育毛シャンプーの基本的なやり方
育毛シャンプーのやり方に正解はありませんが、一般的には、以下のような流れで進めることが推奨されています。
- 櫛を通すなどして、髪についたほこりや汚れを落とす
- 髪をシャワーですすぐ。
- シャンプーを泡立てる。
- 泡を頭へ持っていき、髪を軽くクシュクシュする。
- 髪に泡が馴染んだら、頭頂部へ登っていくイメージで、指の腹を使って丁寧に洗う。
- 髪をシャワーですすぐ。
- コンディショナーを髪につける。
- 頭皮につかないよう注意しながら、髪の中心から先端に向けてコンディショナーを手櫛で伸ばす。
- 髪をシャワーですすぐ。
- タオルで髪の水気を吸い取る。
- 冷風のドライヤーで軽く乾かす。
- 育毛剤を塗布する。
- 自然乾燥。
注釈: 1~2分くらいかけて念入りに行うのがミソ。 シャンプー剤をしっかり泡立てるためにも、皮脂や汚れを洗い流し、髪の毛に水分を含ませましょう。
注釈: 塗れた手に適量を取り、こすり合わせて泡立てます。 筆者は不器用なので、100円均一で購入した洗顔用の泡立てネットを使っています。信じられないくらいモコモコの泡ができるのでおススメです。 量については育毛シャンプーにもよりますが、ふつうならワンプッシュくらいで充分です。
注釈: 指で洗うというより、泡で洗うイメージ。 ゴシゴシこすらず、頭皮マッサージ(リンク)のように、円を描くように頭皮を揉むのがポイントです。
注釈: ここも2分ほどかけてしっかりシャンプー剤を落とすことを意識しましょう。 髪を絡ませないように注意して、生えている方向に沿ってすすいでみてください。
注釈: コンディショナーは傷んだ髪に潤いや栄養を与えるためのものです。髪が傷んでいなければ、ムリに使う必要はありません(もちろん髪の傷みを予防するという意味もあるますが )。 髪が短い場合、コンディショナーが頭皮についてしまうことで、逆に育毛効果を損ねる可能性もあります。 ケースバイケースで、使用を判断してみてください。
注釈: 髪というより、頭皮の水気を取るイメージで、タオルを動かします。 このときも、乱暴にこすらないよう注意してください。
注釈:
コンディショナーと同じく、育毛剤を付けるか、つけないかは本人の意思によります。
ただ、入浴後のように血行が良くなっているタイミングで育毛剤を付けると、より高い育毛効果が見込めるとされています。
その際は、頭皮マッサージも併せて行うのがおすすめです。
以上、一般的に言われている育毛シャンプーの使い方でした。
洗髪時に注意したいポイント
頭皮を傷つけない
頭皮に傷がつくと、そこから肌が荒れ、抜け毛の遠因になるということも考えられます。洗髪時は頭皮を傷付けないように注意しましょう。
ツメを立てないというのはもちろんですが、そもそもツメを短く切っておくことをおすすめします。
髪を傷つけない
髪というのは、髪同士の摩擦でも傷みます。水ですすぐ際にも、髪の毛が絡み合うような形でゴシゴシ洗ったりせず、生えている方向に沿って丁寧に汚れを落としてあげてください。
また、シャンプー剤を付ける際は、指で頭皮を洗うときに強い摩擦が発生しないように、ある程度泡立てた上で髪に馴染ませるのがよいとされています。
頭皮に付けてから泡立てる、という方法で洗髪している人もいるかと思いますが、それだと刺激が強すぎて肌が荒れてしまう可能性もあります。なるべく泡立ててから頭に持っていくことをおすすめします。
面倒くさがらない
丁寧なシャンプーは、意外と手間が掛かります。たとえば最初の汚れ落としだけをとっても、シャンプーの前にお湯で洗うという工程が入り込んできます。
皮脂を落とし水分を髪に含ませる、という目的があるのですが、最初からシャンプーで洗った場合とで洗い上がりにはっきりわかる違いがあるかというと、そういうわけでもありません。効果がはっきりわからないもののために今までの習慣を変えるのは、少々苦痛だと思います。
しかし、育毛ケアは、そういった目に見えない、直接は感じられないものとの戦いです。シャンプーのやり方を変えたからと言って劇的な変化が得られるものではありませんが、乱暴にゴシゴシ洗ったり、シャンプー剤を直接髪の毛で泡立てたりするやり方が、少なからず頭皮の負担になることは確かです。
そうした頭皮に負担を掛ける習慣を少しずつ取り除いていけば、いずれその努力が報われるときが来るはずです。