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薄毛に育毛剤は効かない?有効成分+保湿が薄毛対策のカギ

古賀 昭義 先生

コメンテーター

古賀 昭義 先生

日本大学医学部卒業後、同大学の整形外科へ入局。医局長を務めたのち、医療法人社団トーイシン会市谷八幡クリニック院長に就任。整形外科のみならず、アンチエイジング外来やメンズ外来にて男女問わず幅広い年代の美容の悩みに対応。日本大学整形外科の前臨床准教授。

医学博士、日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、日本整形外科学会認定リウマチ医、日本リハビリテーション学会認定臨床医、日本医師会認定産業医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医、日本抗加齢医学会専門医

医師+(いしぷらす)所属

■血行不良による栄養不足が薄毛の原因になる

頭皮の血管のイメージ

薄毛にはいくつかの原因があります。効果的な薄毛対策のためには、まず原因を知ることが重要です。

AGAや遺伝的要因などは専門機関を受診する必要がありますが、薄毛の原因は意外と身近なところに潜んでいます。

また、ひとつの原因だけでなく、複数の原因が作用しあっていることもあります。 自身の薄毛の原因がなんなのか調べる場合、まず疑ってもらいたい原因のひとつが、血行不良による栄養不足です。

髪の毛の根本である毛根には、毛乳頭細胞というヘヘアサイクルを維持し、健康な髪の毛を育成する働きの毛乳頭細胞と、その周りにある、髪の毛を作り出す働きの毛母細胞という細胞があります。これらの細胞が正常な働きを維持するためには、周辺の毛細血管から十分な栄養を吸収することが必要です。

しかし、血行不良による栄養不足が慢性的に起こっていると、これらの細胞が十分に働けず、発毛・育毛が正常におこなわれなくなり、次第に薄毛になってしまいます。栄養不足により体が正常に育たない、修復しないというのは、他の部位で考えても理解できるところかと思います。

 

■育毛剤による頭皮の血行促進で薄毛対策ができる

 

育毛剤

血行不良による栄養不足で薄毛が起こっている場合、血行を促進することで薄毛の改善が期待できます。血行不良による薄毛というのは、多くの人に起こりやすいけれども解決もしやすいので、まずは疑ってもらいたい原因なのです。

血行促進に効果的な方法として、育毛剤が挙げられます。育毛剤は、髪の毛の健康な成長を促すためのものです。そして、育毛剤の多くに、血行促進を目的とした成分が配合されています。

育毛剤を使えば、簡単かつ髪の毛にダメージを与えずに血行促進ができます。血行促進のための他の方法として、生活習慣の改善やマッサージなどがあります。

しかし、生活習慣の改善は簡単ではありませんし、マッサージはやり方によっては頭皮にダメージを与えてしまいます。 そう考えると、育毛剤で血行促進を促すのが、一番簡単かつ優しい方法といえます。

もし、育毛剤を使ってもまったく効果がなかった場合、薄毛の原因が育毛剤の効かないものという可能性もありますが、それよりも多く考えられるのが、頭皮環境が悪化し過ぎているということです。

その場合、まずは頭皮環境を整えることが必要です。荒れた大地にいくら肥料をまいても作物は育たないように、荒れた頭皮にいくら育毛剤を使っても髪の毛は育ちにくいものです。

なにか皮膚トラブルが起きた場合は別として、単純に育毛剤の効果が実感できないという場合は、頭皮環境を整えることも合わせておこない、効果を確かめるようにしてほしいところです。

 

■頭皮環境が悪化するメカニズム

乾燥

頭皮環境が悪化する原因は、食生活や生活習慣、外部からの刺激などありますが、盲点になりやすく注意が必要なのが、頭皮の乾燥です。

髪の毛で覆われているために気づきにくいですが、頭皮も他の皮膚と同じように乾燥します。 頭皮が乾燥すると、それを補うために皮脂が分泌されます。これが適度な量であれば良いのですが、乾燥がひどい場合や、自律神経のバランスが崩れがちなときなどは、皮脂の過剰分泌を招きます。

過剰に分泌された皮脂は次第に酸化していき、毛穴づまりを起こします。酸化した皮脂で毛穴がたうまっていると、炎症が起き、頭皮環境は悪化していきます。

また、頭皮が乾燥していると、外部ダメージを受けやすい状態となっているので、ちょっとした外部刺激が頭皮に影響を与え、薄毛や抜け毛につながってしまうこともあります。

 

■夏は紫外線ダメージに要注意

うるおい肌

頭皮の乾燥と並んで注意が必要なのが、夏の紫外線ダメージです。特に男性は日傘や帽子を使わない人が多いため、気づかないうちに頭皮に紫外線をたくさん浴びてしまっています。

日焼け後に皮膚トラブルが起こることからわかるように、紫外線は皮膚にかなりのダメージを与えます。それは頭皮も同様です。夏の暑さが過ぎたころ、秋口にいつもより抜け毛が多くなるという覚えのある人も多いのではないでしょうか。 紫外線ダメージもまた、頭皮を乾燥させてしまう他、紫外線の刺激による炎症や、ヘアサイクルの乱れなども招きかねません。

では、紫外線ダメージを防ぐためにどうしたら良いかというと、日傘や帽子で物理的に紫外線をカットする他、浴びてしまった紫外線のダメージを最小限にするために、保湿をしっかりするのが効果的です。これも、日焼け後のスキンケアを考えるとわかりやすいのではないでしょうか。

また、潤いと弾力のある健康な皮膚は、紫外線を浴びてもダメージを受けにくく、ダメージを受けたとしても修復が早くなります。 薄毛が気になるなら乾燥対策は一年を通して気をつけてほしいのですが、夏は乾燥のイメージがあまりないのにダメージを受けやすいので、特に注意してほしい季節です。

 

■有効成分だけでなく保湿成分も大事

水の冠

ここまで読んでいただくと、薄毛対策のなかで血行促進、そして頭皮ケアというのがとても大切であることがわかっていただけるのではないでしょうか。そう考えると、薄毛対策に育毛剤を使う場合、直接的に育毛に関係する有効成分の他に、保湿成分も重要であることもわかると思います。

いくら有効な成分がたくさんあっても、頭皮環境が悪化していると効果が出にくくなるのは、前に述べた通りです。そこで、育毛剤の有効成分に保湿成分を合わせることで、頭皮環境を整えながら、育毛を促進することができるのです。

また、頭皮がしっかり保湿されていれば、紫外線などの外部からの刺激によるダメージを受けにくくなるので、薄毛予防にもなります。育毛剤を選ぶときは、有効成分と同時に、保湿成分もしっかりと配合されていることがわかる製品を選ぶことをおすすめします。

■スカルプケアシャンプーも活用しよう

頭皮環境を整えるための方法として、保湿の他、スカルプケアシャンプーを使うことも効果的です。通常、シャンプーは髪の毛をきれいにしたり、ケアしたりすることを目的として成分が配合されていますが、スカルプケアシャンプーは、頭皮のことを考えて成分配合がされているシャンプーです。

そのため、頭皮環境を整えるのに役立ちます。 ただし、スカルプケアシャンプーにもさまざまな種類があります。あまり洗浄力の強いものは、逆に頭皮の乾燥を招いてしまうのでおすすめできません。

スカルプケア

スカルプケアシャンプーを選ぶ際も、保湿のことを忘れないようにしましょう。育毛剤とセットで販売されているスカルプケアシャンプーなどは、その育毛剤と相性が良いのが普通なので、一緒に使うと良いでしょう。

また、スカルプケアシャンプーに限らず、シャンプーをするときは優しく、頭皮を傷つけることのないよう注意してください。そして、通常は多くても一日に一度にとどめ、指の腹で優しく洗うようにしてください。日に何度もシャンプーをしたり、強い力をかけてシャンプーをしたりすると、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥を招きます。それでは逆効果です。

シャンプー後は、優しくタオルドライした後で、一カ所に熱を固めないようにしながらドライヤーでしっかり乾かします。生乾きの髪は、雑菌が繁殖する原因となり、これも頭皮環境悪化の原因となるので注意しましょう。

タオルドライ

 

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