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薄毛に関する疑問を徹底解剖!

公開日 2017年9月12日

AGAのよくある疑問・回答まとめ

基本的なギモン

そもそもAGAって?

Androgenetic Alopeciaの略で、男性型脱毛症と呼ばれるものです。

これは思春期以降に前頭部や頭頂部の髪が薄くなる症状のことで、日本の成人男性3人に1人がAGAを発症していると言われます。発症が20~30代の場合は若年性脱毛症、40~50代では壮年性脱毛症と分けられることもあります。

原因は?

ジヒドロテストステロンというたんぱく質の影響が主な原因と考えられています。

ジヒドロテストステロン(DHT)は、男性ホルモンのテストステロンが5α-リダクターゼと呼ばれる酵素によって活性化されて作られます。これが毛乳頭細胞内の男性ホルモン受容体と結合するとヘアサイクルが乱れ、成長期が短くなってしまうことがAGA発症のメカニズムです。

結局、男性ホルモンが薄毛を引き起こしているということ?

正確には、男性ホルモンが悪さをしているわけではありません。

男性ホルモンは、その名の通り男性の成長に深く関わるホルモンです。思春期に増えて、骨や筋肉を逞しくし、声を低くするなどのさまざまな影響を及ぼします。ほか、血液をつくったり、動脈硬化を予防したり、健康面でもさまざまなはたらきを担っています。

社会的ホルモンとも言われており、会社などの組織で積極的に発言し、活躍する人は、テストステロンの分泌量が多い傾向にあります。身体にとって、プラスの効果をたくさんもっているホルモンなのです。

薄毛を引き起こすのは、あくまで男性ホルモン(テストステロン)が変化したジヒドロテストステロン。男性ホルモンが体毛の発毛を促すため、その量が多いと頭髪が薄くなる、というイメージが付いたのだと思われますが、男性ホルモンが多くとも、ジヒドロテストステロンに変化しなければ薄毛とはなりません。また、たとえジヒドロテストステロンに変化したとしても、男性ホルモン受容体と結合しなければ、薄毛の引き金にはなりません。

男性ホルモンはあくまできっかけの1つに過ぎないのです。

進行する?

スピードに個人差はあるものの、放置すると進行していきます。

大きく分けて3つの進行パターンがあり、額の生え際から後退しその後に頭頂部が薄くなるM型、前頭部の生え際後退が進行してやがて頭頂部まで及んでしまうU型(A型)、頭頂部から円形に薄毛が拡大していくO型に分けることができます。

気を付けるべき初期症状は?

初期症状は柔らかく細い毛の割合と抜け毛が増えることです。

これは男性ホルモンによりヘアサイクルが乱れ始めている証拠です。正常な状態でも抜け毛は発生しますが、AGAになると2~6年程度あるはずの成長期が数カ月~1年程度まで短くなるので、髪の毛が十分に成長することなく細い状態のまま抜け落ちてしまうのです。

女性でもなる?

女性でも男性と同じように薄毛になる可能性があります。

女性のAGAはFAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれていて加齢やストレスなどが主な原因と言われています。老化により女性ホルモンが減少すると男性ホルモンの働きが優勢になり男性型脱毛と同じ症状が出ます。また過度なストレスで血流が悪くなると薄毛が進行します。

自分がAGAか判断するには?

頭頂部や生え際の抜け毛が増えたり、柔らかく細い毛の割合が高くなっていると、AGAの症状が進んでいる可能性があります。

但し、抜け毛・細い毛=AGAとは完全に言い切れないので自分だけで判断するのは限界があります。できればAGAの専門医療機関で診察を受けて適切な対処をすることをおすすめします。

遺伝する?

100%ではありませんが、AGAは遺伝する傾向があります。

AGAになるかどうかを左右するのは、男性ホルモンをジヒドロテストステロンに変える「5αリダクターゼの活性の高さ」と、ジヒドロテストステロンと合体して髪の成長を邪魔する「男性ホルモン受容器の感受性の高さ」という2つの要因です。

この2つの要因は、遺伝子によって決められるものです。

薄毛遺伝子は父母、どちらからも遺伝する可能性がある

1つ目の、5αリダクターゼの活性の高さに関係する遺伝子は、父と母、どちらも持っている可能性があります。2つ目の、男性ホルモン受容器の感受性の高さに関係する遺伝子は、母(女性)からのみ遺伝します。

母方の祖父がハゲていると薄毛になりやすい、という話を聞いたことがないでしょうか。この説は、男性ホルモン受容器の感受性の高さに関係する遺伝子が、母方からしか遺伝しないことがその由来ではないかと思われます。

遺伝でAGAになる確率はおよそ25%?

ただ、遺伝子を持っているからといって、その影響が100%出るわけではありません。

遺伝子には、優先的にその特徴が出る顕性遺伝子(優性遺伝子)と、潜性遺伝子(劣性遺伝子)があります。5αリダクターゼの活性に関係する遺伝子は顕性遺伝子で、男性ホルモンの感受性に関係するものは潜性遺伝子です。

受け継ぐ遺伝子の組み合わせによっては、薄毛遺伝子の特徴は眠ったまま表れないことも十分考えられます。

一説によれば、遺伝でAGAになってしまうのは全体の25%とも言われています。過半数の人が、遺伝以外の生活習慣·生活環境が原因でAGAになってしまっているわけです。

親族に薄毛がいなければAGAになることはない?

AGAは、誰でもなる可能性があります。

たとえば、親族に薄毛の人がいないからといって、本人が薄毛遺伝子を持っていないとも限りません。先ほども少し触れましたが、薄毛遺伝子を持っているからといって、必ずしも薄毛になるわけではないからです。代々潜在的に受け継いできた薄毛遺伝子の特徴が、当人の代で発現してしまうことも考えられます。

生活習慣の影響で薄毛になる人も多い

遺伝子以外に薄毛を引き起こす原因として、生活習慣が挙げられます。

たとえば食生活。髪も血液から栄養を得て成長していきますから、偏った食生活で栄養が足りなくなると、充分に育つことができなくなります。

ほか、睡眠不足やストレスといった現代人に付きまとう悪習慣も薄毛の引き金に。

睡眠は、髪を成長させるホルモンを分泌する、大切な時間です。毎日十分な睡眠が取れなかったり、就寝時間·起床時間が不規則だったりすると、身体はいつ成長ホルモンを出せばいいのか混乱してしまいます。

また、ストレスは緊張状態を招き、血行不良やホルモンバランスの乱れにつながります。

薄毛の多くは、こうした髪に悪い生活習慣がいくつも組み合わさって引き起こされるわけです。

進行する?

スピードに個人差はあるものの、AGAは放置すると進行していきます。

大きく分けて3つの進行パターンがあり、額の生え際から後退しその後に頭頂部が薄くなるM型、前頭部の生え際後退が進行してやがて頭頂部まで及んでしまうU型(A型)、頭頂部から円形に薄毛が拡大していくO型に分けることができます。

最終的には、すべての部位の薄毛がつながり、側頭部と後頭部以外の毛はほとんど見られなくなってしまいます。

1度ハゲてしまったらもう髪は生えてこない?

正しい対策をすれば、再び髪が生えてくる可能性はあります。

ハゲ=毛根ごと髪が抜け落ちて肌がツルツルになっている状態、というような印象があるかと思いますが、じつはそうではありません。毛は生えているのですが、短すぎて見えないのです。毛根が死んでしまった、というような表現をときどき見かけますが、毛根はそう簡単には死にません。ただ、成長が極端に遅く、退行までのサイクルが極端に早くなっているだけなのです。

もちろん、無毛に見えるほど症状が進行している場合、そう簡単に髪を生やすことはできません。たとえ髪の成長サイクルが整っても、そのサイクルに沿って髪が生えてくるにはさらに時間が掛かります。

対策が遅くなればなるほど、再び髪が生えてくるまでの道のりは長くなるわけです。

抜け毛が増えたらそれはAGAのサイン?

抜け毛の量は季節などの変化によっても増えますので、必ずしもそうとは限りません。

急に抜け毛が増えだすと不安になってしまうかと思いますが、抜け毛が増えたからと言って必ずしもAGAになってしまったかというと、そういうわけでもありません。

というのも、抜け毛の量は季節によってかなり違うからです。

春先や秋口は抜け毛が増えやすい

統計によると、春先や秋口などになると抜け毛の量が増えるとされています。いずれもはっきりした原因は不明ですが、いくつか説がありますので、それぞれ簡単に見ていきましょう。

まず春に抜け毛が増える理由ですが、春は、周辺環境の変化が大きく、それに対してストレスを感じることが引き金になっているのではないかと考えられています。

ほか、冬からの気温変化を身体が感じとり、それに合わせて毛が生え変わっているのではないかという説もあります。

犬や猫がわかりやすいですが、ほ乳類には夏毛、冬毛というものがあります。一般に、夏毛はまばらで、冬毛は密度が高くなっています(このため、毛皮に使われるのは冬毛が多いとされています)。人間はほかの動物ほど毛が多くないためわかりにくいですが、多少なりとも影響が出ている可能性は十分に考えられるでしょう。

また、秋に抜け毛が増える理由についてですが、こちらは夏に受けた紫外線のダメージが影響しているのではないかと考えられています。紫外線は目に見えないため、その影響も軽く考えてしまいがちです。しかし紫外線が髪にあたると、髪を作っているアミノ酸が酸化して、潤いがなくなったり、脆くなったりしてしまうことが確認されています。

いずれにせよ、春先や秋口(とくに秋口)は、抜け毛の量が増えます。多い人では、平時の2倍以上に増えたというデータも。こうした背景があるため、「抜け毛の量が増えるのが薄毛の兆候である」とは断言できないのです。

そもそも1日あたりの正常な抜け毛の本数ってどのくらい?

個人差はありますが、健康な人でも1日に平均50~100本前後の毛が抜けています。

シャンプーやブラッシングのときなど、ふとした拍子にたくさんの抜け毛を発見して不安になってしまうことはよくあると思います。しかし一見大量に見えても、普段意識していなかっただけで、今まで当たり前に抜けていた量かもしれません。

というのも、1日に抜ける平均的な髪の毛の量は、50~100本とされているからです。細く尖らせたシャープペンシルなどで黒い線を引いてもらえばわかりやすいですが、100前後というのはけっこうな量です(※0.08ミリくらいが日本人の平均的な髪の太さですので、より具体的にイメージされたい場合はそれくらいの太さで線を引いてみてください)。もし抜け毛がこの範囲に収まっているようであれば、抜け毛の本数についてさほど心配する必要はないでしょう。

気を付けたいのは、抜け毛の量の時系列の変化と、毛や毛根の太さです。これについては、詳しくは後述します。

気を付けるべき初期症状は?

抜け毛の量が増えたのに加え、毛質が柔らかくなったり、毛が細くなったりといった変化があったら要注意です。

これは男性ホルモンによりヘアサイクルが乱れ始めている証拠です。AGAになると2~6年程度あるはずの成長期が数カ月~1年程度まで短くなるので、髪の毛が十分に成長することなく細い状態のまま抜け落ちてしまいます。

見かけだけではわからないかもしれませんが、そういうときは抜け毛をチェックしてみてください。正常な抜け毛かどうかは、毛根を見ることである程度判断することができます。健康な髪の場合、毛先から毛根までの毛の太さがほとんど変わらず、毛根部がぷっくり丸く膨らんでいるという特徴があります。

一方、うまく成長できなくなっている毛は、毛先が細くなっており、毛根部の丸みも小さくなっています。もちろん個人差がありますので、すべてのケースに当てはまることではありません。

ただ、抜け毛が増えている、という自覚があって、髪にも上記のような症状が見られるときは、早めに対策を考えられることをおすすめします。

自分がAGAか判断するには?

頭頂部や生え際の抜け毛が増えたり、柔らかく細い毛の割合が高くなっていると、AGAの症状が進んでいる可能性があります。

但し、抜け毛·細い毛=AGAとは完全に言い切れないので、自分だけで判断するのは限界があります。できればAGAの専門医療機関で診察を受けて、適切な対処をすることをおすすめします。

もし、近くにAGAクリニックがない、という場合には、郵送でできるDNA検査がありますので、そちらを利用するのも手です。ただ、こちらにかんしては信ぴょう性を疑う声も。きちんと下調べをした上で依頼をしないと、損をしてしまうことにもなりかねませんので、注意してください。

AGAを発症する年齢は?

AGAは年齢が高くなればなるほど発症率は高くなります。

特に40代以降は増える一方で、30~39歳まで12%だった発症率は40~49歳で32%と急上昇。60~69歳では51%になっています。ただ、若いからといって発症する可能性がないかというと、そういうわけでもありません。最近は生活習慣の欧米化もあってか、若い内からAGAに悩まされる人が増えています。年齢だけで安心せずに、AGAが疑われる場合は早めに対策を考えましょう。

どのくらいの割合でAGAになる?

製薬会社の調査ではAGAの発症率は20歳以降の男性全体の約30%。

つまり概ね3人に1人の割合で薄毛の症状が現れるということになります。日本醫事新報によればAGAの人は全国に1,260万人いると言われています。その中で気にかけている人は約800万人、実際に何かのケアを行っている人は約650万人います。

完治するの?

AGAは残念ながら完治することはありません。

もちろん、治療をはじめとする何らかの薄毛対策を行うことで髪が増えるケースもありますが、それを中断してしまうと、遅かれ早かれもとに戻ってしまいます。

ちなみに、AGAで行われる主な治療は、フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルといったAGA治療薬を服用することと、薄毛を促進していると思われる生活習慣を見直すこと。

クリニックによっては、サプリメントを調合したり、独自の薬剤を頭皮に注入したりといった治療を行っていますが、確実にAGAを治す治療というのは、まだ確立されていません。

改善方法に関するギモン

育毛剤で治る?

育毛剤を使用するのは悪くはないですが、それでAGAが治るわけではありません。

育毛剤に含まれる代表的な有効成分としては毛母細胞を活性化させるペンタデカン酸グリセリドや血行を良くする塩化カルプロニウムなどがあります。これらは日本皮膚科学会で使用してもよいが十分な根拠がないランクC1に位置づけられています。

頭皮マッサージは効果がある?

ある程度AGAの進行を抑える効果は期待できます。

頭皮の血流不良はAGAの進行を早めてしまいますが、頭皮マッサージをすることで毛細血管の血流が良くなるからです。専用の器具もありますが、その他にストレスや運動不足、睡眠不足、喫煙など頭皮の血流不良を引き起こす生活習慣の改善も同時に行うとさらに効果的です。

育毛シャンプーは使うべき?

発毛効果はありませんが頭皮環境を整える効果は期待できます。

一般的なシャンプーは洗浄成分として高級アルコール系の界面活性剤が使われていますが、必要なな皮脂まで除去してしまいます。育毛シャンプーは適度な洗浄力のアミノ酸系の界面活性剤が使用され、血行促進効果のある成分も含まれるので頭皮改善にはプラスです。

病院での検査方法は?

AGAのなりやすさを遺伝子を調べることで診断するのがAGA検査です。

遺伝子は血液やほほの粘膜から採取され、その結果を元に適切な治療計画を立てます。一般の皮膚科かAGA専門クリニックで受けることができ費用は皮膚科の方が安いですが、専門クリニックは機材が揃っているので、より精密な検査を受けることができます。

何科に相談すればいい?

一般の皮膚科や専門クリニックで相談することができます。

但し皮膚科の場合はにきびやアトピー、水虫の治療やその他の皮膚の疾患の治療ををメインに行っていてAGA専門医がいないケースもあります。プロペシアの処方だけなら皮膚科でも構いませんが、本格的にAGA治療を行うのであれば専門クリニックの方がよいでしょう。

治療方法は?

大きく分けて、内服薬と外用薬の2パターンがあります。

もっとも代表的な治療方法は、日本でもAGA治療薬として認可されているフェナステリド(プロペシア内服薬)と、ミノキシジル(外用薬)の処方を継続的に行うことです。

最近では、これらと並行して髪の成長因子を直接頭皮に注入することで発毛や育毛を促す、メソセラピー療法やHARG療法を行うAGA専門クリニックも増えてきています。

治療に保険は適用される?

AGA治療に健康保険は適用されません。

したがって診察代や検査代はもちろん薬代もすべて自費で治療を受けることになります。なぜ保険が効かないかというとAGA治療は美容整形と同じ分類になっていて、プロペシアやミノキシジルの治療薬や植毛、HARG療法などが厚生労働省が定めた医療保険の適応に含まれないからです。

AGAの薬を飲むとして、副作用はある?

医薬品であるAGA治療薬には副作用はあります。

プロペシアは世界的にもAGA治療薬として高い効果が認められていますが、性欲減退、勃起機能不全、食欲不振、全身倦怠感などの副作用も報告されています。但しこうした副作用はすべての人に出るわけではなく、起きる確率は数%となっているので通常の薬と変わりません。

1回で終わる治療方法はある?

自毛植毛という方法がありますが、完全ではありません。

原因にもよりますが、基本的に薄毛の治療には時間が掛かります。

自毛植毛の場合、1回の施術で薄毛を治療できますが、髪を増やすわけではないため、全体の密度が下がってしまいます。また、植毛した髪が定着せず、抜け落ちてしまうこともあります。

今のところ、1回の施術で自然な髪を取り戻す方法は確立されていません。薬や育毛剤で対策をしつつ、規則正しい生活習慣を送る、というのが、自然な髪を取り戻す一番の対策と言えます。

予防方法に関するギモン

AGAにいい食べ物って何?

肉、魚、卵、大豆、牛乳などの良質なタンパク質がおすすめです。

髪の主成分はタンパク質であることから、良質なタンパク質を中心に、髪の生成を助けるビタミンやミネラルなども同時に摂取することが髪の成長には重要となってきます。

タンパク質は植物性を意識して摂るのがおすすめ

まずタンパク質ですが、タンパク質には植物性タンパク質と動物性タンパク質の2つの種類があります。植物性タンパク質は、主に大豆などの豆類。動物性タンパク質は、肉や魚、乳製品などから摂ることができます。

どちらを摂ればいい、という指針は、普段どういった食生活を送っているかにもよるのですが、多くの人は動物性タンパク質を摂りすぎの傾向にあるため、できるだけ植物性タンパク質を意識して摂るとよいでしょう。

肉や魚はタンパク質が豊富ですが、それだけでなく脂質(コレステロールや中性脂肪)も多く含まれています。摂り過ぎは身体の健康を損ないます。

一方の大豆は、肉や魚などに比べアミノ酸こそ少ないものの、低カロリーでヘルシーです。また、大豆に含まれることでお馴染みのイソフラボンは女性ホルモンのような作用を持っており、髪にも好影響を与えてくれます。

もちろん大豆を食べれば髪が増える、というほどの劇的な効果は望めませんが、偏った食生活のバランスを整える助けにはなるはずです。

ビタミン·ミネラルもバランスよく摂取

タンパク質だけでなくビタミンやミネラルを意識した食事も大切です。例えば緑黄色野菜や柑橘類に含まれるビタミン(E、C)は、高い抗酸化作用を持っており、血液をサラサラにするのに役立ちます。頭皮を健康に保ち、毛の成長を促すためには、良好な血流は欠かせませんから、ぜひ積極的に摂っていきたい栄養素の1つと言えます。

ビタミン以外では、ミネラルもしっかり摂っておきたいところ。例えば亜鉛は、代謝に深く関わっており、不足すると皮膚や粘膜をはじめ、全身に様々な影響が出てしまいます。髪も例外ではありません。

また、亜鉛は男性ホルモンの生成にも関係しています。AGAの原因となるジヒドロテストステロンは、加齢によって男性ホルモン(テストステロン)が減少することで、男性ホルモンを強化しようと作られるもの。体内の男性ホルモン量を維持することで、その合成に歯止めを掛けることができるかもしれません。

植物性タンパク質や、ビタミン、ミネラルを意識した食事、というのはさまざまな健康番組や情報誌でよく見かける表現です。もしかしたら、ありきたりに聞こえてしまうかもしれません。しかし、髪も身体の一部です。髪の健康を促すためには、土台である身体がまず健康である必要があります。

たかが食事、と軽く考えず、できる範囲でメニューを調整されてみてください。

睡眠時間はどのくらい取るべき?

個人差はありますが、最低でも5時間以上の睡眠が必要とされています。

少し前までは、「22時~2時は成長ホルモンを分泌が活発になる(したがって髪の成長も促される)、睡眠のゴールデンタイム」と呼ばれていました。しかし最近の研究では、必ずしもこの情報は正しくないことがわかってきています。

成長ホルモンの分泌は睡眠の質に左右される

睡眠時に成長ホルモンが分泌されることは間違いありません。しかしそれは、何時から何時に寝るとたくさん分泌される、というように時間に縛られたものではないのです。

成長ホルモンの分泌量を左右するのは、睡眠の質であるとされています。とくに最初の3時間が重要で、この時間に熟睡できるかどうかがカギとなります。

ぐっすり眠るためには、身体がリラックス状態にあることと、遅くとも0時までに寝ることが大切です。なぜ0時かというと、睡眠を促すホルモンは夜明け前の3時前後から量が減ってしまうからです。十分な睡眠時間を確保し、かつ質の高い眠りを実現するためには、3時の3時間前、つまり午前0時がボーダー、ということになります。

たかが睡眠、されど睡眠です。健康的な生活習慣は薄毛対策の第一歩ですので、可能な限り大切にされることをおすすめします。

運動はした方がいい?

運動の中でも、とくにジョギング、ウォーキング、水泳などの有酸素運動はAGA対策になります。

なぜなら有酸素運動は心肺機能を高め、全身の血流をよくする効果があるからです。また薄毛になる原因の1つであるストレス発散ができる点も見逃せません。あまり体の負担にならない有酸素運動は薄毛になりにくい体づくりには最適です。

ちなみに、無酸素運動(筋肉トレーニング)をやり過ぎると薄毛になる、という説がありますが、信ぴょう性は高くありません。筋肉トレーニングを行うと男性ホルモンが分泌されるため、筋肉トレーニング=男性ホルモン=薄毛、というような連想が働くのは無理のないことと思います。

たしかに男性ホルモンは薄毛に関係していますが、実際に薄毛の引き金となるのは男性ホルモンが変化したジヒドロテストステロンです(より正確にはジヒドロテストステロンが男性ホルモン受容器と結合して出すTGF-βです)。

男性ホルモンが薄毛を引き起こすまでには、ジヒドロテストステロンに変化し、さらに男性ホルモン受容器と結合する、という2つの段階があります。そしてその2つの段階をどのくらいの男性ホルモンが通過するかは、遺伝子によって左右されます。

単純に男性ホルモンが増えたからといって薄毛が引き起こされるわけではない、ということは、知っておくとよいでしょう。

ストレスは影響する?

ストレスもAGAの原因の1つです。

人はストレスを感じると交感神経が優位になります。血管が収縮してしまうので血行が悪くなります。すると毛髪に栄養が行き渡らなくなるので薄毛·抜け毛を促進してしまうのです。現代社会においてストレス無しの生活は難しいですが、趣味やスポーツなどストレス発散の機会を持つことが重要です。

女性のAGAについて

女性でもAGAになる?

厳密にはAGAとは少し違いますが、女性でも男性と同じように男性ホルモンの影響によって薄毛になる可能性があります。

女性のAGAは、FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれています。FAGAの主な原因は、加齢によって女性ホルモンが減り、男性ホルモンの影響が強まってしまうこと。

男性ホルモンは、主に睾丸で作られます。そのため、女性には存在しないもの、というイメージがあるかと思います。しかし副腎皮質(腎臓の上の端)という場所で、女性の体内でも僅かなら男性ホルモンが作られているのです。

女性ホルモンには髪の潤いを保ったり、髪の成長期を延ばしたりといったはたらきがありますから、量が十分であれば男性ホルモン(正確にはジヒドロテストステロン)による脱毛作用は抑えられます。

しかし加齢やその他の影響によって女性ホルモンの量が減ってしまうと、少しずつ男性ホルモンの影響力が強まって、脱毛を引き起こしてしまうのです。

FAGAになった場合、放置するとどうなる?

男性のように頭頂部や生え際が露骨に薄くなってしまうことは稀ですが、症状は少しずつに進行していきます

男性の場合、AGAになると生え際や頭頂部といったピンポイントの部位から薄毛になっていきます。一方女性の場合は、女性ホルモンが男性ホルモンの作用を弱めるため、特定の部位が極端に薄くなっていくことは稀です。

ただ、薄毛が進行しないかと言うと、そういうわけでもないのです。一部が極端に薄くならないだけで、全体的に髪が薄くなっていってしまいます。

年を重ねると髪が薄くなる、というのは自然なことですが、生活習慣など、ささやかな心掛けで進行を遅らせることはできます。もし髪のボリュームに違和感を覚えるようなことがあったら、可能な限り早めに対策を検討してみることをおすすめします。

妊娠した時や出産後に抜け毛が増えるのはFAGA?

妊娠時や出産後の抜け毛がFAGAである可能性は低いです。

妊娠時や出産後は、とくにホルモンバランスが乱れやすい時期です。その影響で脱毛が引き起こされることがよくあります。

しかし、こうした脱毛は一時的なもので、ホルモンバランスが整えば徐々にもとに戻っていくのが一般的です。FAGAとは質の違う脱毛だということは、知っておくとよいでしょう。