公開日 2017年9月11日
生え際の薄毛についてのよくある疑問・回答まとめ

目次
生え際が薄毛になる原因は?
生え際が薄毛になる原因として、以下のようなものが考えられます。
AGA(男性型脱毛症)
毛の根元にある部位で、TGF-βという、毛の成長を抑制するたんぱく質が作られることで起こる脱毛症です。AGAによる薄毛は、前頭部や頭頂部などから始まります。
AGAになるかどうかは遺伝が大きく関係していて、とくに母方の祖父が薄毛である場合は、当人もAGAとなる可能性が高いとされています。
ホルモンバランスの乱れ
髪は「成長期」「退行期」「休止期」というサイクルを経て生え変わっていくのですが、ホルモンバランスが乱れると、成長期が短くなったり、休止期が長くなったりといった影響が出てきます。
ホルモンバランスの乱れはストレスや睡眠不足、生活環境の変化などによって引き起こされますので、心当たりがある場合は早めに対策されることをおすすめします。
抜毛症
これは女性に多いのですが、無意識に髪を抜いてしまう抜毛症が原因で、生え際が薄くなってしまうこともあり得ます。こちらも心当たりがある方は、早めに医師に相談されることをおすすめします。
偏った食生活
髪の毛は主にミネラルで作られますので、偏った食生活により栄養素が不足すると、充分に成長できなくなることがあります。 生え際が薄くなるとは限りませんが、いずれにせよ頭皮や髪によくない影響を与えるため、栄養バランスに気を付けて食事を摂るようにするとよいでしょう。
ふつう何歳くらいから薄くなる?
リーブ21が2015年に約3960万人を対象に行った調査では、20代で50.7%の人が、生え際部分の薄毛を不安に思っているという結果が出ています。ちなみに30代~40代はともに40%前後となっており、若干数は少なくなっています。 一概には言えませんが、若い世代ほど生え際を気にし、30代、40代と年を重ねるにつれて頭頂部に不安の対象が移っていく印象です。
進行する?
高い確率で進行します。
日本人男性の30%は、AGAという進行性の脱毛症になる、という統計があります。生え際や頭頂部から薄毛が進行するのは、このAGAの代表的な症状です。病気や薬など、脱毛の原因としてほかに思い当たるものがないのであれば、AGAである可能性が高いと言えます。
進行した場合、将来的にどうなる?
M字型に進んでいくパターンとU字型に進んでいくパターンがあります。しかしどの場合も最終的には、側頭部・後頭部以外の大部分が露出することになります。
薄毛の進行パターンはハミルトン・ノーウッド分類という方法で体系化されていますので、具体的なイメージを把握されたい方はそちらも参考にしてみてください。
改善することはできる?
完全にハゲていない限り、適切な対策をとることで薄毛の改善が見込めます。
具体的には、以下のような方法が薄毛対策としては一般的です。
生活習慣の見直し
ストレスや睡眠不足は、ホルモンバランスを乱す原因となります。ホルモンバランスが乱れると、皮脂の分泌が多くなったり、毛細血管が収縮したり、脱毛の原因となるさまざまな変化が身体に起こります。
また、偏った食生活も、栄養不足により髪が痩せる原因となります。薄毛改善のためには、こうした要因を可能な限り排除していくことが大切です。
頭皮マッサージ
シンプルな方法ですが、効果はあります。
薄毛の原因はさまざまありますが、どういう原因にせよ、高い確率で頭皮の血行不良が起きます。髪も血液から栄養を得ていますから、血行不良になると十分に成長できなくなります。
頭皮マッサージをしていれば薄毛が防げる、というわけではありませんが、定期的に頭皮をマッサージして血行をよくすることで、髪の栄養不足をある程度防ぐことができます。
育毛剤
育毛剤には、頭皮に栄養を与えるものから血行を促進するもの、発毛を促すものまでさまざまなものがあります。自身の薄毛の原因にあった効果を持つ育毛剤を使うことで、薄毛の改善が見込めるはずです。
ちなみに、生え際や頭頂部など、AGAが原因と思われる薄毛には、フィナステリドやミノキシジルを含んだものが効果的とされています。
クリニック
最近は、薄毛治療に特化したクリニックも無数にあります。そうしたクリニックでは、飲み薬をはじめ、頭皮に直接有効成分を注入する方法など、高い効果が見込める施術を受けることができます。
保険治療ではないため、それなりに料金は掛かりますが、短期間で確実に効果を出したい場合は、医療機関の力を借りるというのも魅力的な選択肢となるはずです。