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薄毛に関する疑問を徹底解剖!

公開日 2017年9月13日

ミノキシジルのよくある疑問・回答まとめ

ミノキシジル

ミノキシジルとは

そもそもミノキシジルって?

ミノキシジルとはアメリカで開発された世界で初めてAGA治療に効果があると認められた成分です。

もともと血管を拡張して血行を促進する高血圧の療薬として使用されていました。

副作用として多毛症になる人が多いことから臨床試験を実施したところ、脱毛症に有効であることが判明しました。血管拡張作用により血流が改善され、毛包の細胞を活性化してヘアサイクルを正常に戻すとされますが、発毛効果のメカニズムについてはまだ詳しく解明されていません。

ミノキシジルには、外用薬と内服薬があります。外用薬は頭皮に直接塗布するもので、日本ではリアップが有名です。内服薬は海外のロニテン、ミノキシジルタブレットなどがあり、クリニックで処方してもらったり、個人輸入での入手が可能です。

ただ、服用薬については、副作用などの点から医師の間でも意見が分かれており、AGAクリニックに行ったからといって必ず処方してもらえるというものではありません。

処方してくれるクリニックであっても、きちんとした検査を行ったうえで慎重に飲用することが求められています。個人輸入をすることで価格は押さえられるのですが、その分リスクも増えてしまいますから、もし服用薬の購入を考えているなら、できるだけクリニックでドクターに処方してもらうことをおすすめします。

プロペシアとの違いは?

ミノキシジルとプロペシアどちらもAGA治療薬として有名ですが、AGAへのアプローチ方法が全く違います。

両者の違いは開発された経緯を知ると理解しやすくなります。

ミノキシジルは最初は高血圧を治療するために開発された薬で、その血管拡張作用によって発毛を促す効果が期待できます。プロペシアはもとは前立腺肥大の治療薬で、5αリダクターゼを阻害することでDHT生成を抑制し、脱毛の進行を遅らせる効果があります。

ちょっと複雑なのですが、AGAは男性ホルモンであるテストステロンが、酵素である5αリダクターゼによってジヒドロテストステロンに変化し、ジヒドロテストステロンが男性ホルモン受容器と結合することで作り出す脱毛因子がその引き金となります。

<AGAが引き起こされる仕組み>

  • 男性ホルモンが5αリダクターゼの影響でジヒドロテストステロンになる。
  • ジヒドロテストステロンが男性ホルモン受容器と結合する。
  • 脱毛因子であるTGF-βが作られる。
  • TGF-βが髪の毛の成長を阻害し、短く細い毛が増えていく。

プロペシアは、テストステロンをジヒドロテストステロンに変化させる5αリダクターゼの作用を邪魔し、脱毛因子が作られるのを予防してくれるわけです。

プロペシアは脱毛の予防、ミノキシジルは血行促進による発毛·毛の成長の後押し、というイメージでしょうか。

作用する部分が異なるためミノキシジルとプロペシアは併用ができ、お互いの欠点をカバーする関係にあります。またプロペシアは男性ホルモンに働きかけるため女性は使用できませんが、血行を促進するミノキシジルは女性でも使うことができます。

種類はひとつ?

ミノキシジルは成分名ですので、種類は1つです。ただしミノキシジルを含んでいる製品には無数の種類があります。

ミノキシジルは、正確にはAGA治療に効果がある成分であって薬品名ではありません。大きく分けると、ミノキシジルを含む治療薬には頭皮に塗る外用薬と、タブレットタイプの内服薬の2種類があります。

外用薬は世界的にはロゲインが有名で、さらにジェネリック医薬品としてカークランドやツゲインがあります。日本ではミノキシジルを含む発毛剤として大正製薬のリアップがあり、これは一般医薬品としてドラッグストアなどでも販売されています。

内服薬は、日本では未承認のため国内で製造·販売はされていません。アメリカでは、ファイザー社が正規品としてロニテンという薬を製造しています。また、この他にミノキシジルタブレットなどのジェネリック医薬品もあります。

効果·使い方について

どういう効果がある?

ミノキシジルには発毛を促進する効果があり、その効果があります。

AGA治療のガイドラインでは「男性に対しても、女性に対しても強く勧められる」と評価。プロペシアと並び、代表的なAGA治療薬として知られています。

発毛を促すメカニズムについては解明されていない部分も多いのですが、もともと高血圧の薬として開発されたもので血管拡張作用があるので、血流が改善され髪に栄養が行き渡るとされています。

また、ミノキシジルは毛包に直接働きかけ、細胞を活性化することがわかっています。その結果、毛包全体が成長することになり、髪が元気になります。これにはミノキシジルが持つ細胞成長因子の増強作用が関わっていると考えられています。

よく、「外側からのアプローチは意味がない」、というような育毛剤に否定的な向きもありますが、少なくともミノキシジルを含んだ製品に限って言えば、発毛効果は広く認められているのです。

厚生労働省に認められている育毛成分、というのは本当?

本当です。ただし承認されているのは外用薬のみで、内服薬は承認されていません。

実験データ上では、直接成分を身体に取り入れられる内服薬の方が、外用薬よりも効果が高いことがわかっています。

しかしながら、ミノキシジルの持つ血管への作用が、高血圧や心臓·血管系の疾患を抱えている人に確実に無害、と言い切れないことから、効果の強い内服薬については慎重な対応を取っているという経緯があります。

そのため、AGAクリニックにおいても、ミノキシジルの服用薬を扱っていないところが少なからずあります。ミノキシジルは効果の高い発毛薬ですが、100%副作用がないわけではない、というのは知っておくとよいでしょう。

効果がない場合もある?

ミノキシジルを使用しても効果が感じられないということはあります。

ただ、それには使い方を間違えてしまっていたというパターンも含まれています。

まず使用期間が短く、結果が出る前に諦めてしまうパターン。

髪の毛にはヘアサイクルというものがあり、これから成長するもの、現在成長中のもの、成長が終わっているもの、といったように1本1本状態が違います。対策を始めたからといって、すぐに毛が増える、というわけではないのです。

どのような育毛対策を行うにせよ、体感できるくらいの変化は、最低でも6ヶ月くらい続けないと見えてきません。また、いくら外部からアプローチしても、食生活が乱れていたり、睡眠不足が続いていたりするとホルモンバランスが乱れ、髪の十分な成長が見込めません。

このほか、飲んでいたから現状を維持できていた、というようなパターンも考えられます。見かけ上の変化がないからと言って、ミノキシジルがはたらいていないとは限らないわけです。

もちろん、脱毛の原因によっては、ミノキシジルの効果が見込めない可能性もあります。薄毛対策は、原因にあった方法を採るのが大前提です。処方ありきで診断を受けるのではなく、しっかり担当医に自身の薄毛に関する情報を共有して、原因を見極めた上でそれにあった治療方法を提案してもらうことが大切です。

飲み続けていて、途中から効果がなくなることは?

途中で効果が無くなる、ということもあります。

先にも少し触れましたが、薬の効果をAGAの進行が上回ってしまった場合、症状は徐々に進行してしまいます。

ただ、まったく効果がないかどうかは何とも言えません。

AGAクリニックの公式ページなどで紹介されている事例·体験談などを読んでみると、「効果がなくなったと思って薬の服用をやめたらさらに症状が進んだ」というような記述も見られます。効果がないように見えるのはあくまで薬の効果を症状の進行が上回ったからで、薬が何の役割も果たしていないというわけではない可能性もあるのです。

ただ、中には薬の耐性がついてしまい、効果が見られなくなったというような声も見られます。ミノキシジルにそうした耐性がはたらくのかどうかは、まだ医学的に証明されたわけではないのですが、可能性の1つとしては知っておくとよいでしょう。

いずれにせよ、薬の効果が感じられないようなら、早めに担当の先生に相談し、対策を検討されることをおすすめします。

副作用はある?

ミノキシジルには副作用があります。塗り薬と内服薬で出方に差がありますので、以下に簡単にまとめてみましょう。

内服の場合

内服薬では血管拡張による血圧低下、心拍数の増加、不整脈などの副作用が起きることが考えられます。もともとが高血圧の薬として開発された成分なので、血圧低下の作用が大きく、他に降圧剤などを服用されている方は十分に注意して服用する必要があります。

外用薬と比べて発毛効果は高いのですが、その分副作用のリスクが高いため、特に血圧に何らかの問題を抱えている場合は事前に医師としっかり相談されることをおすすめします。

塗布の場合

外用薬として使用することで考えられる副作用は、痒みやかぶれ、湿疹などがあります。ただ、こうした頭皮に表れる副作用は、ミノキシジルではなく、防腐·防カビ成分のプロピレングリコールが主な原因とされています。

ミノキシジルの副作用としては、動悸や胸痛、低血圧が起きることがあります。これは、服用した時にでる症状と同じですね。ただ、直接身体に取り込む場合よりも、その発現率は極めて低いと考えてよいでしょう。

どれくらいで効果がでる?

これも、服用と塗布で変わってきます。それぞれ効果が出来るまでの見込み期間を以下にまとめます。

内服の場合

早い人で、3~4ヶ月後には、抜け毛の減少など効果を感じることができます。ただし、服用を始めてから数週間後に初期脱毛が起きます。初期脱毛というのは、外部からの何らかのアプローチで強く新しい毛に生え変わる際に、一時的に抜け毛が増えることを言います。

この段階で症状が悪化したと思って服用をやめてしまう人がいるのですが、むしろ効果が出始めている証拠です。抜け毛の量が増えて不安かと思いますが、継続して服用しないと元の状態に戻ってしまうので注意が必要です。

塗布の場合

薬の濃度や、個人の体質によって違いはありますが、6ヶ月が効果を感じ始める目安となります。

リアップX5プラスを製造·販売する大正製薬の臨床データによれば、12週間後に6割近くに軽度改善が見られ、24週間後には軽度改善、中等度改善、著明改善を合わせて9割以上に改善が見られたという結果が出ています。

女性が使っても効果がある?

ミノキシジルは女性にも使えます。男性ホルモンにはたらくプロペシア(=フィナステリド)と違い、血行に作用する成分だからです。

内服の場合

タブレットタイプのミノキシジルは女性の薄毛にも一定の効果があると考えられますが、クリニックでは処方されないケースがほとんどです。

内服薬が日本では認可されていないことと、女性への安全性が確認できていないというのがその理由。個人輸入などで入手することは可能ですが、あくまで自己責任となります。

また、内服薬は、塗布タイプより副作用が強く出る可能性がありますので、おすすめはできません。

塗布の場合

市販されてる育毛剤の中には、ミノキシジルを含んだ女性用の製品もあります。男性用との違いは、濃度。女性用の製品は、男性用のものよりも濃度が低くなっています。

なぜなら男性と比べると女性は少量でも効果が出るためです。塗布と言えども、あまり高濃度のミノキシジルを使用すると副作用が出やすくなるので、注意が必要です。

持病があっても使える?

高血圧や心臓、血管などに持病がある場合は使えません。

内服の場合

ミノキシジルの内服薬は高血圧の持病があったり、心臓や循環器系に異常がある場合は使用しないでください。

高血圧の人は血圧の降下剤を使用している可能性があり併用すると血圧を下げすぎるからです。また、治療していなくても、一旦ミノキシジルの作用で血圧が下がり、服用を止めると急激に血圧が上がり心臓に負担をかけることがあります。

塗布の場合

外用薬で血圧に影響する報告はほとんどないので、高血圧や低血圧であってもあまり心配はないですが、念のため医師に相談しておくと安心です。

ミノキシジルを含んだ外用薬で心拍数が増えた、という例もあるので、心臓に持病がある場合は注意が必要です。ちなみにミノキシジルを含んだ市販の育毛剤であるリアップの注意書きには、心臓や腎臓に障害のある人は医師または薬剤師に相談するよう記載があります。

プロペシアと一緒に使ってもいい?

AGAであれば、ミノキシジルの外用薬とプロペシアの服用薬は、いっしょに使うことが勧められています。

まだ初期である場合は別ですが、症状がそれなりに進行していて、治療が急がれる場合は、ミノキシジルの外用薬とプロペシアの服用薬を併用して使うことはむしろ推奨されています。

どういった濃度の薬を使うか、というのはケースバイケースですが、検査結果や問診などをもとに医師と相談しながら、身体に負担のない範囲で治療を行っていくのが一般的です。

髪が生えてきたら使うのをやめていい?

急にやめると戻ってしまう可能性があります。医師と相談しながらタイミングを待つことをおすすめします。

内服の場合

AGAの進行を抑えるプロペシアを服用している場合、発毛を促進するミノキシジルを徐々に減らしていくのは構いませんが、できれば医師と相談することをおすすめします。

効果があったからと言っていきなり服用を止めてしまうと効果が急激に弱まってしまいAGAが一気に進行してしまうことがあるからです。

塗布の場合

内服タイプと比べると副作用が出にくいので、できればやめない方がよいですが、痒みなどが気になる場合はプロペシアの服用を継続しながら徐々に止めるのは構いません。

生活習慣や食生活を見直したり、頭皮マッサージを毎日欠かさないなど血行を良くすることで髪に栄養を与え、ミノキシジルに頼らない体づくりをした上で行うとよいでしょう。

相場·購入する場所について

相場はいくらくらい?

どういった製品を購入するかによって違いますが、おおよそ1~2万円で手に入ります。

内服の場合

タブレットタイプをクリニックで処方してもらう場合は、治療方針にもよりますが1万円程度が相場です。この他に診察料や検査料なども必要になります。

個人輸入代行を使えばインターネットで4,000~6,000円程度で入手することも可能ですが、偽物である可能性があるのでリスクは高くなります。安いからといっておすすめはできません。

塗布の場合

外用薬は価格にバラツキがありますが、平均すると8,000円程度になります。大正製薬のリアップは医師の処方無しでドラッグストアで7,000円程度で購入できます。

クリニックで処方されるものは価格は少し高くなり10,000円くらいかかりますが、診断を受けて適切な治療薬を使うことができ、効果測定や治療方針など相談が可能になります。

どこで買える?

クリニックで処方してもらうか、ドラッグストアで購入するのが一般的です。

内服の場合

AGA専門のクリニックで処方してもらうか個人輸入代行業者のサイトから購入する方法の2つがあります。

安全性を第一に考えるのならクリニックが安心です。価格は高めになりますが、医師の診察が受けられますし、副作用が出た時も対応してもらえます。個人輸入は自己責任なので慣れない人は避けたほうが無難です。

塗布の場合

外用薬はドラッグストアで購入する方法とクリニックで処方してもらうかどちらかの方法が一般的です。個人輸入代行でも入手できますが、リスクが高くなるのであまりおすすめできません。

ドラッグストアで購入できるのは日本ではリアップだけです。クリニックではミノキシジル以外の治療薬も含めたセットになっているケースもあります。

一緒に行いたい対策

ミノキシジルを飲むとき、いっしょにやった方がいいことはありますか?

たくさんあります。むしろ、ミノキシジルを飲むだけでは足りないかもしれません。

薄毛対策を考えるとき、まず知っておきたいのは、自身の薄毛がどういう原因で引き起こされているのか、という点です。ミノキシジルは血行促進を促すため、幅広い薄毛に効果が見込めます。しかし、それはあくまで一時的なもの。

ミノキシジルを飲むのと併せて、薄毛の根本的な原因を解決していかないと、毛量を維持するためにいつまでも薬を飲み続けなければならなくなります。

では、対策すべき薄毛の原因にはどういうものがあるのでしょうか。

ケースバイケースによって違うのですが、多数を占めるのは以下のようなものです。

<薄毛を引き起こす主な原因>

  • 食生活の乱れ
  • 睡眠不足
  • ストレス
  • 遺伝
  • 加齢
  • 不衛生な生活
  • その他

1つ1つ詳しく見ていきましょう。

食生活の乱れ

簡単なようで意外と見過ごせないのが、食生活の乱れです。ありきたりですが、私たちの身体は、私たちが食べたもので作られています。髪の毛も例外ではありません。

髪を作るには、タンパク質やビタミン、ミネラルをバランスよく摂取する必要があります。たとえ食しっかり食べていたとしても、これらの栄養素が十分摂れなければ、髪は栄養不足となり、痩せてしまいます。

また、塩分や脂が多い食事、スナック類も要注意。これらは、髪に影響を届けるための血流を悪化させたり、皮脂の分泌を多くして毛の成長を邪魔したり、髪や頭皮に悪影響を与えます。

一食一食の影響は小さいかもしれませんが、その負担は着実に積み重なっていき、いずれは抜け毛やその他身体の不調となって表れてきます。栄養バランスの摂れた食事をきちんと摂るよう心がけることは、一般に思われている以上に重要なことなのです。

睡眠不足

睡眠不足も、髪の成長を妨げる遠因となります。

髪の成長を促すホルモンは、入眠後3時間の間に分泌されます。最初の3時間にしっかり眠れるかどうか、という点が重要になってくるわけです。

気を付けたいのが、人の身体は深夜3時ころから明け方に掛けて、目覚めるための準備を始めるということ。つまり、3時間の質の高い睡眠を得るためには、遅くとも0時には就寝している必要があるのです。

現代日本人は非常に多忙ですから、十分な睡眠時間を確保するのはなかなか難しいかもしれません。しかし、睡眠時間が短くとも、質の高い睡眠を取ることは不可能ではありません。

もしどうしても睡眠時間を確保できないようなら、早めの就寝を心掛け、朝活を充実されるよう調整してみることをおすすめします。

ストレス

一見ストレスと薄毛は関係ないように思えるかもしれませんが、実はそうとも限りません。

というのも、日常的にストレスを感じている人は、無意識に身体が緊張し、血行が悪化していることが考えられるからです。髪は、根本で毛細血管と繋がっていて、そこから栄養を得て成長していきます。

そのため、ストレスによる血行の悪化で髪が痩せたり、十分に成長できなくなってしまうということもあり得るのです。

また、ストレスによってホルモンバランスが崩れてしまう、というのも薄毛の引き金になります。仕事の関係もあって、簡単に息抜きはできないかもしれませんが、意識的にリフレッシュする習慣を付ける、というのも薄毛対策のためには大切なことです。

遺伝

薄毛は遺伝、と考える人が少なくありません。じっさいに薄毛は遺伝するのですが、実はその割合は、全体の中でも多くはありません。薄毛の過半数の人は、遺伝以外の要因で薄毛になっていると考えられています。

遺伝子には、後天的に修飾される性質があります。たとえ薄毛の遺伝子を持っていたとしても、その人の成長する環境や生活習慣によって、薄毛にならない可能性も十分に考えられるのです。

遺伝は薄毛の原因になりますが、心がけ次第でその影響を抑えられる、ということも、知っておいてください。

加齢

身体の他の細胞と同じように、髪も年を取るにつれて成長力が衰えていきます。加齢に応じて髪が薄くなるのは、ほとんどの人が受け入れなければならない身体的な変化と言えます。

ただ、心がけ次第で、多少なりともそうした変化を送らせることは可能。美容の分野にアンチエイジングという言葉がありますが、身体を若々しく保つことができれば、肌や内臓などだけでなく、髪もその恩恵を受けることができるわけです。

若い内から健康に気を使った生活習慣を心がけておけば、後年になって必ずそのメリットを享受できるときが来ます。

不衛生な生活

頭皮を不衛生な状態にしていると、髪の成長が邪魔される恐れがあります。また、頭皮が炎症を起こし、かゆみなどに悩まされないとも限りません。

よほど不衛生にしない限り心配はありませんが、普段から頭皮を清潔な状態に保っておくのは大切なことです。少なくとも1日に1度は皮脂よごれを落とすようにしましょう。

その他

薄毛の原因にはさまざまなものがあります。上記は生活習慣に関するものですが、それ以外にも、免疫系の疾患だったり、妊娠·出産によるホルモンバランスの乱れだったり、幅広い可能性が考えられます。

原因が複数重なって引き起こされることもあるため、薄毛対策を考える時は、まずこうした可能性を1つひとつ探り、生活を改めていく必要があります。

最近はインターネットの発達もあって、育毛に関する情報を手軽に手に入れることができます。ただ、その中には誤った情報もあり、真贋を見極めるためには、ある程度人の身体の仕組みについて知っておく必要もあります。

勉強が苦痛でない人はそれでもいいのですが、もし負担に感じるようなら、専門家や医師などに相談してみることをおすすめします。薄毛に悩む人は年々増えており、育毛サロンやAGAクリニックなど、そうした人に向けたサービスを提供する施設も増えています。

無料で相談できるところも少なくありませんので、あまり1人で悩まず、一緒に対策を考えてくれるパートナーを探してみてください。

運動はすべき?

程度にもよりますが、基本的に運動はした方が良いでしょう。

運動で男性ホルモンが増え、それが薄毛を進行させないか不安、という相談を受けたことがあります。しかし男性ホルモンは直接的な薄毛の原因ではありません。

運動不足で身体が不健康になることの方が、よほど髪に悪影響を与えます。

近年の研究で、運動によって骨に刺激を与えることが、身体全体のアンチエイジングに繋がる、ということがわかってきているようです。

ケガのリスクがあるほど激しい運動をする必要はありませんが、ウォーキングやジョギングなどを習慣化することは、必ず身体、ひいては髪の毛にプラスの影響を与えるはずです。

タバコはやめた方が良い?

難しい問題ですが、できればやめた方が無難です。

タバコは、血管の収縮を招きます。それによる頭皮への血行悪化が、薄毛を進行させないとも限りません。

禁煙によって尋常ではないストレスを感じてしまう、というような場合は考えものですが、多少我慢すれば耐えられるようであれば、禁煙されることをおすすめします。

育毛シャンプーは使った方が良い?

どういうシャンプーでも大丈夫です。頭皮を清潔にできれば、湯シャンでも構いません

育毛シャンプーは、頭皮の環境を整えるためのもので、使ったからと言って毛が生えてくるというものでもありません。育毛効果が公的に認められているミノキシジルような成分は、入っていないのです。

育毛のためには、頭皮を清潔に保つことが大切ですから、洗髪自体には意味があります。しかし、どのシャンプーを使った方が良い、というような指針は基本的にはありません。育毛の専門家の中には、刺激の強い界面活性剤の入ったシャンプーを使うくらいなら、湯シャン(お湯だけで洗髪を済ませること)したほうがマシ、というような意見を持っている人もいます。

少なくとも当編集部が関知する範囲では、使ったことで髪の毛が増えた、というような効果を持つシャンプーは今のところ確認できていません。それよりも、頭皮に直接シャンプー剤を付けない(シャンプーは手で泡立ててから髪に乗せる)、爪を立てて洗うなど、頭皮に負担の掛かる洗い方をしない、といった点に意識を向けた方が、育毛のためには建設的でしょう。

育毛サプリって飲む意味ある?

食生活を改善しつつ、そのサポートとして飲まれることをおすすめします。

育毛サプリだけを飲んで、食生活を疎かにしていては、あまり意味がありません。育毛もダイエットと同じように、長く続けることが成功のカギになります。サプリも育毛シャンプーと同じように、それ単体で髪の毛を増やしてくれるというものではありません。

薄毛対策のためには、生活習慣を変えていく努力が不可欠です。