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薄毛に関する疑問を徹底解剖!

公開日 2017年9月13日

プロペシアのよくある疑問・回答まとめ

プロペシア

そもそもプロペシアって?

プロペシアは米国メルク社が開発した男性型脱毛症(AGA)用の内服治療薬です。

世界60カ国以上で承認されており、日本でも2005年に厚生労働省の承認を得て、万有製薬(現:MSD株式会社)より販売されるようになりました。

主成分であるフィナステリドはもともとは前立腺肥大や前立腺がんの治療薬として使用されていました。これが薄毛治療に効果があることが研究で明らかになり、1997年にFDA(アメリカ食品医薬品局)からAGA治療薬として認可されました。

プロペシアは国内では「プロペシア錠0.2mg」と「プロペシア錠1mg」の2種類がありピンク色の錠剤タイプの薬となっています。なお服用には医師の処方箋が必要です。

どういう効果がある?

プロペシアにはAGAの進行を抑えて抜け毛を減らす効果があります。

AGAはテストステロンが5α-リダクターゼによって活性化したDHT(ジヒドロテストステロン)に変換され、これが毛乳頭細胞を弱めてしまうことが原因です。

プロペシアに含まれるフィナステリドは5α-リダクターゼの働きを阻害する作用があります。するとDHTの産生が抑制されることになるため、毛乳頭細胞が元気になりそれまで乱れていたヘアサイクルを正常な状態に戻します。

その結果、細い毛ばかりですぐに抜けていたのが、太く長い毛が抜けずに増えていくため薄毛が改善されるのです。その効果は非常に高く3年間で98%の人に有効という臨床結果も出ています。

効果がない場合もある?

プロペシアには効果がないケースもあります。

男性型脱毛症(AGA)を対象にしていますので薄毛の原因が円形脱毛症や脂漏性脱毛症など男性ホルモンと無関係なものに対しては効果はありません。

またプロペシアはDHT産生に深く関わる5α-リダクターゼの働きを阻害するのですが、厳密に言うと5α-リダクターゼⅡ型のみです。もし薄毛が5α-リダクターゼⅠ型に起因するものだと効果を発揮することができません。

その他、個人の体質的なことになりますがDHTの感受性の強さは遺伝により個人差があり、感受性が弱い場合にはプロペシアも効きにくくなります。確実に効果を出すためには事前に専門クリニックなどでAGA検査を受けることです。

副作用はある?

医薬品なのでプロペシアには副作用があります。

具体的には肝機能の低下や性欲減退、勃起不全、その他抑うつ症などの精神疾患です。但し、服用した全ての人に副作用が起きるわけではなく、発生率は4.0%と低い数字になっています。

中でも勃起不全は1%以下でフラセボ(偽薬)でも発現していることから考えると精神的な影響の方が強いと考えられます。気になる副作用として肝機能障害がありますが頻度は不明でGOT、GPT、γ-GTPの値が上昇する可能性があります。

うつ症状も1%程度と非常に少ないですし、その他にもめまいや過敏症なども認められていますが、一般的な医薬品と比べて著しく副作用が起きやすいということはありません。

どれくらいで効果がでる?

個人差がありますが、服用開始から3ヶ月ほどでわずかに抜け毛の減少や生え際に産毛を確認できるようになります。

効果の有無を判断できるレベルに達するまでは最低でも6ヶ月は必要になると考えてよいでしょう。

効果を確かなものにするためにはそのまま服用を継続することになりますが、1年経過した頃には毛髪にボリュームが出るなど4人に1人は明らかな効果が期待できるとされています。

3年後には4人に3人が効果を実感し、中には薄毛が気にならなくなる人も出てきます。また、なかなか改善が確認できなかった部位も徐々に効果が出てくるようになります。4年以降はそれまでの効果を将来も維持する期間としてプロペシアを継続して服用します。

未成年でも使える?

未成年に対してはプロペシアは処方されません。

これは20歳未満での安全性及び有効性が確立されていないためで、プロペシアに添付されている使用上の注意にもそのことが明記されています。

薄毛が気になり始めたら早めにプロペシアを服用するのは大切ですが、残念ながら未成年の場合はクリニックに相談しても処方は断られてしまいます。20歳になるまではプロペシアがなくてもできる頭皮ケアや生活習慣に気をつけるなどできることを先に進めましょう。

専門のクリニックで相談することは可能ですので、薄毛の原因が本当にAGAなのか検査・確認し、もしそうなのであれば20歳以降どのように治療を進めていけばよいか計画を立てることができます。

女性が使っても効果がある?

女性はプロペシアを使用してはいけません。

そもそもプロペシアは男性型脱毛症(AGA)向けに開発された治療薬です。女性にもFAGAと呼ばれるものはありますがAGAとは区別されています。

プロペシアの服用は妊娠中の女性には禁忌とされています。というのも胎児が男だった場合、プロペシアの成分が外性器発達を阻害して発育に悪影響を与えてしまうからです。また皮膚から体内に取り込まれることがあるため触れてはいけません。

女性に対してプロペシアが与える影響については臨床データがないため不明確です。もし女性で薄毛に悩んでいるという場合には専門クリニックに相談して女性専用に処方された薬を使って治療することをおすすめします。

どういう飲み方をする?

1日1錠を、基本的にはいつ飲んでも構いません。

食事や飲料による影響を受けにくいため、一般的な薬のように食前、食後というようなタイミングを気にしなくても大丈夫です。飲み忘れを防止するためには毎日決まった時間に服用する方が安心です。

0.2mgのものを服用するのが一般的ですが、年齢や症状によって医師の判断で用量を増やすことができます。その場合も1日の服用量の上限は1.0mgが上限になっているので自己判断で2錠飲むというようなことはしないでください。

また錠剤は割らずに必ず1錠丸ごと服用します。皮膚から成分が吸収されることもあるので、子どもや女性など飲んではいけない人に悪影響を及ぼす可能性があるからです。

持病があっても使える?

プロペシアは比較的副作用が少ない薬ですが、持病が心配な場合は服用前に必ずかかりつけの医師に相談してください。

無関係と思われる薬でも飲み合わせが悪いことも考えられますので自己判断は危険です。

もともと前立腺肥大の治療に使用されていた薬なので男性ホルモンに関わる病気を持っている場合は注意が必要です。性欲減退や勃起不全の副作用が報告されているので、すでにそのような症状で悩まれている場合は避けたほうが無難です。

また肝臓で薬を代謝して負担をかけるので、持病で肝機能に問題を抱えている場合は医師に判断を仰ぐ方が安全です。あまり神経質に考える必要はありませんが、医師からOKをもらっていた方が精神的にも楽です。

相場はいくらくらい?

プロペシアの1錠あたりの価格は250円前後でクリニックで処方してもらう場合、保険は適用されず1ヶ月分で6,000~7,500円くらいが相場となっています。

また最近ではジェネリック医薬品が登場しており、30錠で4,000円程度ということもあります。

但し、これらは薬のみの価格でクリニックを受診する場合はこの他に診察料や処方料、血液検査を始めとする各種検査代がかかります。自由診療なので治療費もさまざまですが、価格より信頼性重視で選んだ方が安心です。

個人輸入代行業者を利用して通販で購入する方法もあり、安価に入手することは可能ですが偽物であることも多く、安全性に問題があるためあまりおすすめはできません。

どこで買える?

プロペシアは医師の診察のもとでクリニックに行って処方してもらうのが基本です。

医療用医薬品なので近所のドラッグストアで自由に購入できる薬ではありません。医師の処方箋があればドラッグストアや薬局でも入手は可能です。

処方してもらう先は専門クリニックや一般の病院の皮膚科、内科などです。一般病院はどこでもよいわけではなく、専門医が在籍していない病院では処方してもらえないこともあるので事前に確認しておいた方がよいでしょう。

購入方法としては個人輸入というのもあり経済的負担は少なくて済みますが、その分偽造薬を購入してしまうリスクも高まります。偽造薬には有害な成分が含まれている可能性もあるためおすすめできません。

髪が生えてきたら使うのをやめていい?

プロペシアは飲み続けることが重要で、効果を実感できても使うのをやめてはいけません。

AGAは体質にも近い進行性の脱毛症で、プロペシアによって完治するのではなく進行を食い止めることができます。

したがって服用を止めてしまうと再び薄毛が進行し始めてしまい、それまでの努力が無駄になってしまいます。ほとんどの人は6ヶ月くらい服用を続ければ何らかの改善効果を実感できるようになりますが、そのまま継続しなければ意味がないのです。

また服用を始めてすぐに効果がないと判断してやめないことです。個人差がありますし、効果があってもその先ずっと飲み続ける必要がありますから長い目で見てじっくり治療に取り組むことが大切です。