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薄毛に関する疑問を徹底解剖!

公開日 2018年1月23日

ひこう性脱毛症にかんするよくある疑問·回答まとめ

ひこう性脱毛症

症状について

そもそもひこう性脱毛症って何?

ひこう性脱毛症とはフケ症と抜け毛が合併したような症状を持つ脱毛症のことです。思春期以降の男子に発症することが多く、前頭部から頭頂部にかけて脱毛が広がっていき頭皮が赤くなったり、かゆみを感じることもあります。

かゆみを伴うためどうしても頭皮を掻いてしまい、さらにフケが出てしまうという悪循環になってしまいます。大量に発生したフケが毛穴を塞ぎ、老廃物の排出ができなくなったところに常在菌が異常繁殖して炎症を起こし脱毛を引き起こします。

フケ症とは違う?

フケが多く発生しているからといって必ずしもひこう性脱毛症であるとは限りません。フケは新陳代謝により古くなった角質が剥がれ落ちることで発生しますが、それ自体は異常ではなく誰にも起きることです。

フケが出やすくてもすぐに脱毛が起きるわけではないのでフケ症=ひこう性脱毛症とは言えません。しかし異常なほど大量に発生したフケがかさぶた状になって毛穴を塞ぎ詰まらせると、ひこう性脱毛症に進行してしまうことは考えられます。

ほかの抜け毛との見極め方は?

ひこう性脱毛症とほかの抜け毛を見極める方法は、まず抜け毛の状態をよく観察することです。AGA(男性型脱毛症)による抜け毛はヘアサイクルが短くなることによるもので、細く弱々しい毛が多いのが特徴です。

一方、ひこう性脱毛症による抜け毛は太く成長した毛も抜けていることが特徴です。これはヘアサイクルとは関係なく頭皮トラブルによって抜け毛が発生ししているからです。またAGAでは発生しない側頭部や後頭部の抜け毛があるという点も違います。

初期症状や予兆は?

ひこう性脱毛症はフケが大量に発生することで発症するため、初期症状としてはフケが多くなることが考えられます。但し、フケがいつもより多いだけではひこう性脱毛症とは言えず単なるフケ症で終わることもあります。

フケの量が異常に多く抜け毛が増えて、かゆみや皮膚の赤みなどが見られるなら、すでにひこう性脱毛症に移行しているかもしれません。そうなる前に予防したい場合はフケが増えてきた段階ですぐに皮膚科に診断してもらうことです。

年齢や性別は関係する?

ひこう性脱毛症思春期の男子に症例が多いと言われますが、頭皮環境の悪化で起きるため年齢や性別よりも病気や普段の食生活、頭皮の衛生状態などが深く関係しているものと考えられます。

そもそもフケの大量発生から起こるものなので、男性だけではなく女性でも発症することはあります。思春期の男子に多く見られるのは、その時期は皮脂の分泌量が多く発症しやすい傾向にあるというだけで、体質により男女関係なく何歳でも発症の可能性はあるのです。

原因について

どういう原因が考えられる?

ひこう性脱毛症の原因は明確にはわかっていません。頭皮の常在菌が異常繁殖して炎症を引き起こし、抜け毛を誘発すると考えられていますが、なぜ菌の異常繁殖が起きるのかまでは医学的に解明されていないのです。

アレルギー症状を持つ人が発症しやすため血中の免疫グロブリンが関係するのではないかという説もありますがまだ推測の域を出ていません。その他、フケが大量に出る原因としてストレスや睡眠不足によるホルモンバランスの崩れや間違ったシャンプーの方法などが考えられます。

ひこう性脱毛症になりやすいのはどんな人?

ひこう性脱毛症はフケの大量発生による頭皮環境の悪化が深く関係しますので、以下のようなことに心当たりがある人はなりやすいと考えられます。

ホルモンバランスが乱れている人

加齢などでホルモンバランスが乱れている人は皮脂の分泌量が正常ではなくなり頭皮環境が悪化することでひこう性脱毛症になりやすくなります。

不規則な生活を送っている人

睡眠不足が続いたり食事をきちんと摂っていないなど不規則な生活習慣の人はホルモンバランスが崩れやすくなるのでひこう性脱毛症になりやすくなります。

乾燥肌の人

遺伝的に肌が乾燥気味の人はそもそもの肌バリア機能が低いため、ダニやほこり、雑菌の影響を受けやすくフケが発生しやすいのでひこう性脱毛症が発症しやすいです。

ストレスを感じている人

頭皮の常在菌を増やすと考えられるホルモンバランスの乱れはストレスの影響を強く受けるため、日頃からストレスを感じながら生活をしている人はひこう性脱毛症になりやすくなります

対策方法について

完治する?

ひこう性脱毛症は完治するのが難しいと言われています。そもそも常在菌の異常繁殖やフケの大量発生の原因が医学的に解明されていないので、しっかりとした治療法が確立されていないからです。

したがって病院に行って薬での治療を行うのはもちろん必要ですが自分でケアすることも重要です。不規則な生活や食生活を改善する、正しいシャンプーの方法を習得するなど様々な角度からできるだけ頭皮環境を良くすることが完治への一番の近道と言えます。

病院で治療する場合、どういうことをする?

皮脂の分泌量が多くなって炎症を引き起こす脂漏性皮膚炎に症状が似ているため同様の治療が行われます。最初は頭皮を清潔に保つための洗髪など生活習慣の見直しから始めて症状の改善が見られるか見極めることになります。

それでも症状が改善せずに重症化するような場合は、炎症を抑えるためのステロイド外用薬が処方されます。また常在菌の繁殖を抑えるための抗真菌薬やかゆみを抑える抗ヒスタミン薬なども併用されることがあります。

日常生活で気を付けるべきことは?

フケは皮脂分泌に深く関係するので、脂分の多い揚げ物やスナック菓子、糖分が多いスイーツなどを食べるのは控えるようにします。また肉類中心の食生活をしている人は野菜を多く摂る食生活にシフトするようにします。

また睡眠不足はホルモンバランスを崩して皮脂の異常分泌やフケの発生を促してしまうため、きちんと睡眠時間を取って規則正しい生活を送ることを心がけましょう。薬の作用に頼るよりも生活習慣を改善して自然治癒力を高める方が効果的です。

シャンプーは普通にして大丈夫?

シャンプーを使って洗髪するのは構いませんが、痒いからといって爪を立てたり頭皮を強くこすると炎症が起こりやすくなってしまうので注意が必要です。

洗浄力が強すぎるシャンプーは必要以上に皮脂を落としてしまうのでよくないですが、シャンプーを使わずにお湯だけで洗髪すると今度は十分に皮脂が落ちません。

洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプーやフケの原因となる真菌を落とすコナゾール硝酸塩を含むシャンプーで丁寧に洗髪するのがよいでしょう。