育毛・薄毛ケアを科学する医師・専門家監修サイト

メニュー 閉じる
           

薄毛に関する疑問を徹底解剖!

公開日 2017年10月30日

抜け毛の原因についてのよくある疑問・回答まとめ

抜け毛の原因

遺伝に関する疑問

抜け毛が多いのは遺伝?

抜け毛にも種類が様々ありますが、もしその抜け毛がAGA(男性型脱毛症)であれば、遺伝の可能性も考えられます。

AGAは、ジヒドロテストステロンというタンパク質が、男性ホルモン受容器と結びついて引き起こされます。ジヒドロテストステロンは、男性ホルモン(テストステロン)が、5αリダクターゼという酵素の作用で変化してできたものです。

「男性ホルモンの量が多いと薄毛になる」というようなイメージがあるかと思いますが、実は薄毛と男性ホルモンの量には、それほど関係はありません。関係があるのは、男性ホルモンがジヒドロテストステロンに変化しやすいかどうか。また、ジヒドロテストステロンが男性ホルモン受容器と結合しやすいかどうか、という点なのです。

そして、この2つの点は、両親から受け継いだ遺伝子によって左右されます。

母親の方のおじいちゃんが薄毛だと自分も薄毛になるって本当?

必ずというわけではありませんが、その傾向はあります。

男性の薄毛の原因としてもっとも多いのはAGAです。最初にも少し触れましたが、AGAは体内の男性ホルモンが毛根でジヒドロテストステロンというタンパク質に変化し、それがさらに男性ホルモン受容体と結合して、髪の成長を止めるシグナルを出すことで引き起こされます。

少しややこしいのですが、「男性ホルモンがジヒドロテストステロンに変化するかどうか」という点と、「ジヒドロテストステロンが男性ホルモン受容器と結合しやすいか」という点が、薄毛になるかどうかを左右する分かれ道になってきます。

「男性ホルモンがジヒドロテストステロンに変化するかどうか」を左右する遺伝子は、父方·母方、両方から遺伝する可能性があります。

一方、「ジヒドロテストステロンが男性ホルモン受容器と結合しやすいか」を左右する遺伝子は、母方からのみ遺伝します(これは、その遺伝子が女性の遺伝子からしか受け継がれないためです)。

ただ、これら2つの遺伝子のうち、影響が大きいのは、「ジヒドロテストステロンが男性ホルモン受容器と結合しやすいか」を左右する方だと言われています。そういった背景もあって、母方の祖父が薄毛だと孫も薄毛になりやすい、という説が広まっているものと思われます。

薄毛が遺伝する場合、その確率はどれくらい?

薄毛の原因にはさまざまなものがありますので、これ、という確実な数字は出せませんが、それほど高くはないはずです。

男性の薄毛の原因としてもっとも最も多いAGAについては、発症した人の4人に1人程度が、遺伝が原因で薄毛になっているという説があります(※書籍「55歳のハゲた私が76歳でフサフサになった理由」参照)。

7割以上の人たちは、遺伝以外の生活習慣などが引き金となって、薄毛になってしまっているわけです。

家族に薄毛の人がいなければハゲない?

ハゲる可能性はあります。

家族に薄毛の人がいない場合、薄毛遺伝子のない家系、と思ってしまうかもしれません。しかし遺伝子と言うのは、受け継いだからといって必ずしもその影響が発現するものではないのです。

優性遺伝子(顕性遺伝子)、劣性遺伝子(潜性遺伝子)と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか。遺伝子には優先的に発現するものと、そうでない遺伝子があります。そして、薄毛に大きく関係する遺伝子は潜性遺伝子とされています。

つまり、近しい世代で表に出てこなかっただけで、実は薄毛遺伝子自体は受け継いでいるかもしれないのです。

また、遺伝子には、後天的に修飾される仕組み(エピジェネティクス)が備わっています。本来の遺伝子の作用が、後天的な影響(生活習慣や環境など)で変化してしまうわけです。

薄毛になりにくい遺伝子を持っていても、当人の生活習慣などによって薄毛になってしまうということが考えられるわけです。

女性の抜け毛に関する疑問

女性ホルモンは関係ある?

女性の場合、女性ホルモンの量が抜け毛を引き越している可能性があります。

女性ホルモンであるエストロゲンには、肌の潤いや髪の艶やかさなど、女性らしさを保つはたらきがあります。また、髪の成長期を延ばす役目も果たしており、頭皮や頭髪の健康を密かに支えています。

もしこの女性ホルモンが減ってしまうと、髪はその影響を受けて痩せてしまったり、抜けてしまったりします。

先にも少し触れましたが、男性の薄毛の主な原因は、男性ホルモン(正確には男性ホルモンが変化したジヒドロテストステロン)が原因のAGAです。じつは女性の身体にも少しだけ男性ホルモンが存在していて、女性ホルモンが減ることでその影響が髪に出てきてしまうのです。

30代後半以降の女性で薄毛や抜け毛に悩まされている場合、こうした女性ホルモンの減少が原因である可能性が高いと言えます。ちなみに、こうした薄毛を女性版のAGA=FAGAと言います。

女性の場合、男性のように生え際や頭頂部が極端に薄くなることはありませんが、全体的に少しずつ髪が減っていってしまうため、早めの対策が肝心です。

妊娠·出産で抜け毛が増えるって本当?

確実というわけではありませんが、妊娠や出産で抜け毛に悩まされる人は少なくありません。

妊娠中や出産後に抜け毛が増える原因はいくつか考えられますが、多くの場合女性ホルモンのバランスが崩れることがその引き金となっています。

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2つの種類があります。

エストロゲンは、美人ホルモンとも言われる、肌や髪の潤いなどを保つはたらきを持ったホルモン。一方のプロゲステロンは、精神を安定させたり、乳腺を増やすなどのはたらきを持ったホルモンです。

妊娠すると、エストロゲンの量が減り、プロゲステロンの量が増えます。個人差があるため一概には言えないのですが、こうしたホルモンバランスの変化によって、抜け毛が引き起こされると考えられています。

出産後に抜け毛が増えるのも、妊娠で崩れたホルモンバランスが元に戻った影響であることが多いです。こうした抜け毛は、ほとんどの場合一時的なもので、時間を置けば元に戻っていきます。FAGAのように進行するものではないため、さほど心配する必要はないでしょう。

生活習慣に関する疑問

ストレスは抜け毛に影響する?

ストレスは抜け毛に影響します。人はストレスを受けると身体に様々な変調をきたします。

その1つが自律神経の乱れです。交感神経と副交感神経がバランスが崩れると内臓機能が低下します。それが原因で栄養不足状態になると髪のコシやハリが失われるのです。特に亜鉛不足は髪を生成する機能を低下させ抜け毛を増やしてしまいます。

2つめはストレスを原因とする不眠です。ストレスにより交感神経優位になると脳が興奮して眠れなくなります。睡眠の質が低下すると成長ホルモンの分泌が悪くなり髪の成長にも悪影響が出てしまいます。

ヘアケアしてるのに抜けるのはなぜ?

自分ではヘアケアしているつもりでもその方法が間違っていれば逆効果になります。

例えば、皮脂よごれは抜け毛の原因になると言われます。しかし皮脂を落とそうと1日に何度も洗髪してしまうと、頭皮の保湿に必要な分まで洗い流されてしまい、今度は逆に乾燥を招くことに。しかも乾燥した頭皮は、皮脂を過剰に分泌して潤いを保とうとします。こうした悪循環が進むと、頭皮環境は徐々に悪化していってしまうわけです。

また、育毛剤も刺激が強過ぎたり肌質に合わないものを使用していたりすると、肌荒れや乾燥の原因となってしまいます。一見、髪に良さそうと思われることが、実は裏目に出てしまっていることも考えられます。しっかりと情報収集を行い、本当に髪や頭皮のためになる習慣を採り入れられることをおすすめします。

喫煙と抜け毛の関係は?

喫煙をすると必ず薄毛になるとは言えませんが、喫煙が抜け毛を増やす原因の1つになっていることは確かです。

なぜならタバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させ、血流を悪くするからです。髪に必要な栄養は毛細血管を通って毛母細胞に運ばれますので、血流が悪くなると栄養分が届きにくくなり、毛母細胞の活動を鈍くしてしまうのです。

こうして頭皮の隅々まで栄養が行き渡らなくなると、髪の成長はストップし、抜け毛が増えていくというわけです。

アルコールを飲むのは大丈夫?

アルコールを飲むことは直ちに抜け毛につながる原因にはつながりませんが、飲み過ぎは禁物です。

アルコールには、リラックス効果や血流をよくする働きもあります。そのため、適度な飲酒量であれば、むしろ抜け毛予防に良いことも考えられます。

ところが、アルコールを過度に摂取してしまった場合は全く逆の影響を及ぼします。アルコールは肝臓で分解されると、毒性のあるアセトアルデヒドを生成します。これを解毒する際に、大量のアミノ酸やビタミンが消費されます。

アミノ酸の中には、髪を強くするタンパク質が含まれていますから、これが消費されてしまうことで髪に栄養が行き渡らなくなり、ひいては抜け毛や薄毛の遠因になる可能性があるのです。

睡眠不足はNG?

睡眠不足は抜け毛には悪い影響があります。なぜなら育毛に必要な成長ホルモンの分泌が阻害されてしまうからです。

人間の成長ホルモンは、睡眠中に分泌されます。成長ホルモンは、昼間に受けた髪のダメージを修復する機能を持っています。つまり寝ている間に髪の毛のメンテナンスが行われているということです。

しかし夜更かしをしたり、睡眠不足が続いたりすると、成長ホルモンが十分に分泌されません。ダメージを回復できないため、頭皮環境を悪化させます。その結果、薄毛や抜け毛が進行してしまうというわけです。

成長ホルモンが分泌されるのは、入眠後3時間前後と言われています。この間に熟睡できるかどうかが、髪の成長を左右するポイントと言えるわけです。

また、眠る時間も大切です。人間の身体は夜明け前、午前3時~5時頃になると、身体が少しずつ目覚めていきます。そのため、3時間の熟睡を確保するためには、おそくとも0時には眠りはじめる必要があります。

食生活にも気を付けるべき?

食生活が乱れ、栄養バランスが悪くなると、抜け毛や薄毛の原因になります。気を付けた方がいいことは間違いありません。

特に、肉や乳製品を中心とした食事は、皮脂の過剰分泌や血行不良の原因になります。3食しっかり食事をしていても、栄養バランスが悪ければ何の意味もありません。

バランス良い食生活をするためには、魚や野菜中心の食事をすることです。肉を食べてはいけない、ということはありませんが、できれば植物性のタンパク質が摂れる豆腐や納豆などを積極的に摂取していきましょう。それらと併せて、緑黄色野菜や海藻類などを摂っていけば、髪の成長に不可欠なタンパク質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取できるはずです。

季節の変化で抜け毛が増えることはある?

十分考えられます。動物と同じように、人間も季節の変化で毛の量を調節しているからです。

あくまで傾向の話ですが、冬から春に掛けてと、夏から秋に掛けての期間で、抜け毛の量が増えるとされています。

原因については諸説ありますが、春に抜け毛が増えるのは環境変化(入社や転勤等)によるストレス。秋に抜け毛が増えるのは夏に受けた紫外線のダメージによるものではないかと考えられています。

ほか、動物と同じように、気候変化にあわせて一部の毛が生え変わっているのではないかという説もあります。

いずれにせよ、季節の節目で抜け毛が増えるというのは、いくつもの統計データが示している事実です。とくに秋口はその変化が顕著で、多い人では通常時の倍くらい毛が抜けることもあるとされています。

病気に関係する疑問

病気が原因で抜け毛が増えることはある?

抜け毛や薄毛というと男性型脱毛症(AGA)ばかりが注目されますが、その他の原因や病気により抜け毛が増えることがあります。

直接抜け毛に影響しなくても病気で身体が弱まり、栄養不足になれば間接的に抜け毛が増えることもあります。またAGAも含め抜け毛を引き起こす病気として以下に挙げるものが知られています。

男性型脱毛症(AGA)

男性の薄毛の原因として最も多く有名な脱毛症です。男性ホルモン(テストステロン)が5α-リダクターゼという酵素の影響によりジヒドロテストステロンとなり、それが男性ホルモン受容器と結びついて、毛母細胞のはたらきを弱めるシグナルを出します。これによりヘアサイクルが乱れて、髪の毛が十分成長せずに抜け落ちてしまう症状を指します。

女性男性型脱毛症(FAGA)

女性特有の脱毛症で発症するメカニズムが異なるため男性型脱毛症(AGA)とは区別されています。加齢や生活習慣などの影響により女性ホルモンが減ることにより、相対的に男性ホルモンの割合が増加して薄毛や抜け毛につながるものです。髪が細くなり全体が薄くなるのが特徴です。

脂漏性脱毛症

ホルモンバランスの異常やストレスが原因で過剰に皮脂が分泌されることで起きる脱毛症です。皮脂が毛穴を塞いでしまいますが、それが抜け毛を促すのではなく、毛穴周辺の常在菌が異常繁殖することで炎症を起こし髪が抜け落ちてしまうのです。

円形脱毛症

突発的に1箇所または複数箇所に円形に髪が抜け落ちる脱毛症です。強いストレスや自己免疫が原因とされていますが詳しいメカニズムについては解明されていません。一過性で自然治癒することが多いですが、脱毛症状が身体全体に及び重症化することもあります。

びまん性脱毛症

女性に多く発症し、髪の毛が全体的に細く薄くなる進行性の脱毛症です。

加齢や慢性的なストレスが主な原因とされています。壮年期以降の女性に多い病気でしたが、最近は極端なダイエットによる栄養不足や誤ったヘアケアにより若い女性が発症するケースが増えています。

分娩後脱毛

女性の妊娠中や出産後に、女性ホルモンのバランスが崩れることで発症する脱毛症です。

妊娠中に女性ホルモン(プロゲステロン)によって成長期が維持されていた髪が、出産後に元に戻ってしまうことで引き起こされます。通常は1年ほどで自然治癒します。

抜毛症

正常な毛を自分で引き抜いてしまう精神疾患で、トリコチロマニアや禿頭病とも言われます。

子供や女性に多く、情緒不安定や心理的ストレスが強くなると発症します。他の脱毛症とは性質が異なり、心理カウンセリングや精神神経科での治療が必要になることもあります。

頭皮が硬くなるのは何かの病気?

病気が原因で頭皮が硬くなることはあまり考えられませんが、頭皮の血行が鈍っている可能性はあります。

頭皮が硬くなる主な原因は、血行不良です。血行不良は、ストレスや運動不足などによって引き起こされます。たとえばストレスは、心身の緊張を招きます。身体は緊張すると、血圧を上げようと血管を収縮させます。血管が収縮すると血流量が減り、結果として血行不良となってしまうわけです。

運動不足については、一見すると頭皮とは関係ないように思われるかもしれません。しかし筋肉というのは、動かさなければ硬くなってしまいます。とくに頭皮に近い顔や首回り、肩回りの筋肉を動かさないでいると、頭皮への血流が悪化することに。

ストレスや運動不足は、頭皮に限らず全身の健康に悪影響を与えますから、もし心当たりがある場合は意識して改善を図られることをおすすめします。

対策方法に関係する疑問

頭皮が硬いと薄毛になるというけど、硬いかどうかはどうやって判断すればいい?

具体的な基準というものはありませんが、よく言われる目安は、指で頭皮が動くかどうか、というものです。

両指を広げて両側から頭を掴み、前後に動かすと、頭皮が健康な人は、5~8ミリくらい動くはずです。

もし骨を触っているような感触で頭皮があまり動かなかったら、頭皮が硬くなっている可能性があります。

あくまで目安ですが、もし頭皮が張っているような感触があったら、タイミングを見てマッサージを行い、血行を促しましょう。それで毛が生えてくる、というわけではありませんが、何もしないよりは抜け毛予防に繋がるはずです。

一度抜け毛が増えだしたら改善は難しい?

抜け毛の原因によりますが、多くの場合、原因にあった対策をすることで改善が見込めます。

抜け毛にはいくつもの原因が考えられます。男女共通のものでは、偏った食生活や睡眠不足、ストレスなどの生活習慣。また、脂漏性脱毛症や円形脱毛症など、頭皮の異常も抜け毛を引き起こします。

女性に限ったものでは、妊娠や出産等によるホルモンバランス(エストロゲンとプロゲステロンの割合)の乱れ。男性に限ったものでは、男性ホルモンがジヒドロテストステロンに変化することで起こるAGAといった具合です。

このうちのほとんどの抜け毛では、適切な対応をすることで改善が見込めます。

たとえば生活習慣が乱れている自覚があれば、それを見直すこと。何らかの脱毛症が原因であれば、皮膚科で治療を受けることで改善が見込めるはずです。

妊娠·出産が原因の場合は、放っておいても元に戻っていきますが、それを助けたい場合は専用の育毛剤を使用することで、毛が生えるのをサポートできるでしょう。

進行性であるAGA(男性型脱毛症)も、改善する可能性はゼロではありません。フィナステリドやデュタステリドといった薬は抜け毛を食い止めるものですが、血行を促すミノキシジルには、発毛効果が期待できます。これらを服用しつつ、生活習慣などその他の複合要因をケアしていけば、改善の見込みも十分あります。

自分の抜け毛の原因をどうやって見極めればいい?

これはなかなか難しい問題ですが、クリニックなどで専門家に相談するのが確実でしょう。

クリニックなどでは、薄毛の原因をセルフチェックできるウェブツールを提供しているところもあります。手軽に確かめたい場合は、そうしたツールを使うのも手です。ただ、あくまでもセルフチェックとなりますので、確実ではありません。

また、最近は郵送による遺伝子検査で、自身に薄毛遺伝子があるかどうかを確かめることもできます。手軽と言えば手軽ですが、費用がそれなりに掛かる上、生活習慣が薄毛を引き起こしているかどうかまで踏み込んで確認することはできません。

原因にあった対策を行う、というのが薄毛対策の重要なポイントとなりますので、生活習慣に心当たりが見られない場合は、専門医などにまず診てもらうことをおすすめします。

抜け毛対策をするとして、どういった方法が考えられる?

モチベーションや、使えるお金によって変わってきます。主な抜け毛対策の方法を以下にまとめてみます。

生活習慣の見直し

最も手軽で、しかし重要な抜け毛対策です。

基本的には、栄養バランスの整った食事、規則正しく、十分な睡眠、適度な運動、といった、健康的な生活習慣を心がけます。

一見頭皮や髪の毛とは何の関係もないように思われるかもしれません。しかし髪も身体の一部です。口から摂取した栄養で育っていきます。栄養が十分でなかったり、そもそも血行が悪くて栄養が届かなかったりしたら、うまく成長できません。

身体の健康は、抜け毛対策の第一歩とも言えます。髪を健康にするためには欠かせないことですので、ぜひ意識されてみてください。

頭皮マッサージ

こちらも手軽にできる薄毛対策です。劇的な効果はありませんが、定期的に行うことで頭皮の血行を促すことができます。

シャンプー時や、ドライヤーで髪を乾かすタイミングなど、毎日必ず行うルーティーンの中に組み込むとスムーズに習慣化できるのではないでしょうか。

ちなみにやり方はかんたんで、両手の指を広げて頭皮を包み込み、優しく円を描くように頭皮を動かせばOKです。力を入れすぎたり、爪を立てたりすると頭皮が傷ついてしまいますので、あくまで自身が心地いいと感じる程度にマッサージしていくのがコツです。

育毛シャンプー

皮ふは基本的に排泄器官ですので、外部からのアプローチで毛を生やすのは至難の業です。育毛シャンプーは、毛を生やすためのものではなく、毛が生えてくるための頭皮環境を整えるためのもの、という心構えで使いましょう。

また、洗い方ですが、なるべく頭皮にシャンプー剤が付かないように意識することをおすすめします。手にとったシャンプー剤を直接頭に持っていって、そこで泡立てる人がいますが、それだと頭皮にシャンプー剤が付きすぎてしまいます。

もしそうした洗い方をしているようなら、手で泡立ててから頭に乗せるよう、手順を調整してみてください。

育毛剤

育毛対策の代表格とも言える育毛剤ですが、市販の育毛剤で育毛効果が科学的に確かめられた成分を使っている製品はほとんどありません。

基本的には、効果があると見込まれる成分か、頭皮環境を整えるのに重点を置いた成分が使われています。もちろん、中にはまだ確認されていないだけで、育毛効果のある成分もあるかもしれません。しかしこちらも、単体で毛を生やすというより、髪が生えてくるのをサポートするためのアイテム、という位置づけで使われることをおすすめします。

育毛はさまざまな原因で引き起こされますから、1つのアイテムに頼り過ぎるのは良くありません。頭皮や髪に負担を掛けない生活習慣を前提に、育毛剤をはじめ、髪本来の成長力を引き出せるようなサポートアイテムを使っていきましょう。

クリニック

薄毛治療は保険適用ではありません。そのため、薄毛治療クリニックの治療費というのは、普通の疾患に対応しているクリニック比べて少々高くつきます。

ただその分、独力で対策を行うよりも効果の高い薄毛対策を行うことができます。

具体的にどういう治療を行うかは、クリニックにより異なります。処方薬と生活指導を主な治療とするクリニックや、サプリメントで髪に必要な栄養を補いながら、頭皮にも直接専用の育毛カクテルを注入してくれるクリニックなど、さまざまです。

もしクリニックに行かれる場合、気になるのは費用かと思いますが、ほかにもそのクリニックがどういうタイプの治療を行っているのかという点や、通っている患者さんの口コミ評判などを、しっかりチェックされることをおすすめします。

予防に関係する疑問

抜け毛が増える前兆みたいなものはある?

わかりやすい前兆というのはありません。症状が出始めてから、どれだけ早く対応できるかが問題です。

ただ前提としておきたいのが、すべての抜け毛が進行性というわけではないということ。前述のように、抜け毛の量は季節変化などによっても増えてしまいます。細かく疑っていたらキリがありませんし、抜け毛を不安に思うことがストレスとなって、それが頭皮に負担を掛けてしまわないとも限りません。

まだ症状が出ていないなら、あまり気負わず、健康的な生活習慣を心がけるだけで充分な予防になるかと思います。

薄毛が進行しはじめたかどうかどう判断すればいい?

頭皮の硬さや抜け毛の量など、いくつか注意するポイントはありますが、とくに目を向けたいのは抜け毛の状態です。

髪の毛は先細り、というような印象があるかもしれませんが、健康な髪の毛というのは根元から毛先までの太さがあまり変わりません。生え始めからずっと髪を伸ばしていれば別ですが、大抵の場合、先細りだった先端は散髪時にカットされてしまうからです。

つまり、もし抜け毛が先細りである場合、十分に成長する前に抜けてしまっている可能性が高いと言えます。もちろん、何らかの一時的な影響で成長しきっていない毛が抜けてしまうこともあるでしょう。

しかし短く細く、しかも先細りの抜け毛が増え始めたと明らかに実感された場合、それは薄毛の初期症状である可能性が高いです。なるべく早めの対策を検討されてみてください。

抜け毛予防のために生活習慣で気を付けるべきことは?

偏った食生活や睡眠不足、ストレスなど、薄毛の原因となる生活習慣を可能な限り排除することです。

髪の成長には栄養が不可欠です。髪を作るのに欠かせないタンパク質、ビタミン、ミネラルといった栄養素は、不足のないようにバランスよく摂取しておきたいところです。

また、そうした栄養を髪に届けるためには、良好な血流が欠かせません。例えば睡眠不足や社会生活でのストレスは、血行を悪化させる要因となります。また同時に、髪の成長期を左右するホルモンバランスの乱れも招きます。適度な睡眠とリフレッシュも、髪の成長には必要なことです。

栄養バランスの取れた食事に、規則正しく十分な睡眠、そして適度なストレスケア。これらはよく言われる健康的な生活習慣です。頭皮の健康は身体の健康の延長上にありますから、当たり前のことだと軽く考えずに、できるところから少しずつ取り入れてみてください。