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薄毛に関する疑問を徹底解剖!

公開日 2018年3月27日

育毛と漢方のよくある疑問・回答まとめ

漢方薬

漢方は育毛にも効くの?

即効性は期待できませんが、間接的に作用する可能性はあります。

漢方とは、天然の植物や鉱物などの生薬を組み合わせることで処方し、心身の不調改善を目指す東洋医学です。

西洋医学のように「化学物質を使用して細菌や細胞を殺す」、「最新技術を駆使して検査を行う」という医療ではありませんので、即効性はあまり期待できません。

しかし漢方は、数千年という長い時間の中で蓄積された治験をもとに、体系化されています。その一部には健康保険が適用されることさえあるため、軽視することはできないでしょう。

育毛目的の服用に関しても、同様。「漢方を取り入れたら、すぐに毛がフサフサしてきた」という結果にはならないでしょうが、薄毛や抜け毛を招く原因へ緩やかにアプローチし、発毛力を高める効果は充分に期待できそうです。他の育毛法と併せて取り入れることで、相乗効果が現れるかもしれません。

育毛にどうアプローチしていくの?

漢方の世界では、薄毛の原因を以下のように大別しています。

血行不良

頭皮への血流が滞っていると、健全な育毛環境が整わないことは、皆さんもよくご存知のはず。漢方では薄毛の原因のひとつを『血虚(けっきょ)』と捉え、その改善を目指していきます。

内臓機能の乱れ

内臓の不調は、身体全体へ悪影響を及ぼします。またその原因が、老化にあることも。漢方ではこのような状態を『腎虚(じんきょ)』と捉え、内臓の機能回復を目指しながら薄毛改善にもアプローチしていきます。

ストレス

特に病気をしているわけではないのに、心身の不調が続く…、漢方ではこのようなストレス過多状態を『気虚(ききょ)』と解釈します。「ストレスで乱れた自律神経の働きを整えれば、育毛もスムーズに進む」と判断されるケースがあるでしょう。

過剰な皮脂

身体に余分な熱や湿気がこもることで身体各所から皮脂が過剰分泌している…、漢方ではこのような状態を『湿熱(しつねつ)』と解釈します。もちろん頭皮も改善箇所のひとつに該当します。

いずれにせよ、その処方内容は薬剤師や医師の判断に委ねられます。事前相談には時間をかける、また薄毛改善目的の処方経験を持つ専門家を探すなどの努力が、より良い結果を導き出すために役立ってくれるでしょう。

育毛に効く漢方とは?

上部の内容をもとに、代表的な処方例を見ていきましょう。

血行改善

  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)…当帰、芍薬、茯苓、 白朮などの生薬の組み合わせ
  • 加味逍遥散(かみしょうようさん)…当帰、芍薬、薄荷、牡丹皮などの生薬の組み合わせ

内臓機能回復

  • 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)…人参、柴胡、甘草、升麻などの生薬の組み合わせ
  • 八味地黄丸(はちみじおうがん)…地黄、山薬、沢瀉、桂皮などの生薬の組み合わせ

自律神経調整

  • 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)…桂皮、芍薬、生姜、牡蛎などの生薬の組み合わせ
  • 加味帰脾湯(かみきひとう)…木香、竜眼肉、甘草、山梔子などの生薬の組み合わせ

皮脂分泌調整

  • 瀉火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう)…当帰、甘草、竜胆、山梔子などの生薬の組み合わせ
  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)…黄連、山梔子、黄拍などの生薬の組み合わせ

漢方はどうやって入手するの?

漢方は薬局や病院で入手可能。病院の場合は『漢方内科』を設けているところを探すことが先決です。

いずれの場合もまず、薬剤師や医師のカウンセリングを受け、現在の状態にじっくりと耳を傾けてもらうことが、大切。この過程を省略してしまうと、自分に合う処方が得られにくくなってしまいます。

なお現在のところ、漢方に関する専門性を明確に立証する国家資格は、存在していません。ある程度の知識や臨床経験は不可欠な分野ですから、不安を感じる人もいるかも?そんな人は、民間資格である『日本東洋医学会』の専門医認定を受けているか否かを、基準にするのもひとつの方法です。

また漢方薬局の場合、購入はすべて自費負担となり、月額は10,000円程度かかります。対して病院で国内認可を受けた処方の漢方を購入する場合は、保険適用が可能となり、費用を抑えることができます。ある程度漢方に慣れてきたら、ドラッグストアなどで市販されている漢方商品を試してみるのも良いでしょう。

漢方を続けるにあたっての注意点は?

まず大切なのは、継続です。先述の通り、漢方には病院の処方薬のような即効性はありません。最低でも3ヶ月間飲み続けていくことで、生薬がそのパワーを体内で発揮し、体質が緩やかに改善されていくのを待たなくてはならないのです。

自然由来の生薬である漢方に副作用はありませんが、自己判断で服用を中断してしまうと、却って症状が悪くなってしまうケースが見られるようです。「効果がない、面倒臭い」などの理由で早々に放棄してしまうことのないよう、くれぐれも注意して下さい。

さらに他の育毛法同様、その効果を最大限に発揮させるためには、生活習慣に注意することも必要。バランスの取れた食生活や、過度の飲酒/喫煙の抑制、そして十分な休養確保などを実践して下さい。

なお漢方を飲む際は、温めのお湯で。また空腹時の摂取が推奨されています。漢方には「食事内容の影響を受けやすい」というウィークポイントがあるため、食事の1時間程度前に飲んで、スムーズな吸収を促しましょう。