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薄毛に関する疑問を徹底解剖!

公開日 2017年1月1日

髪の毛とたんぱく質についてのよくある疑問·回答まとめ

プロテインのイメージ

髪とたんぱく質の関係について

髪の毛がたんぱく質でできているって本当?

髪の毛の主成分はケラチンと呼ばれるたんぱく質です。そしてケラチンは18種類のアミノ酸で構成されています。人がたんぱく質を摂取すると一度アミノ酸に分解され、ケラチンに再合成されて髪が作り出されるのです。

たんぱく質の消費は生命維持の方が優先されるため、たんぱく質が不足すると髪の成長のために使われることがなくなり髪が伸びにくくなります。逆に十分にたんぱく質を摂取していれば髪の成長を助けるということになります。

髪質が悪くなるのはたんぱく質不足が原因?

髪はケラチンというアミノ酸が結合したたんぱく質でできていますが、食事等で摂取するたんぱく質が不足するとアミノ酸量も変化して髪質に影響することがあります。髪は3層構造になっていますが、どの層もたんぱく質でできているからです。

またパーマやカラーリング、ヘアアイロンをやり過ぎると髪の毛の質は悪くなります。これらの行為は髪の毛を構成するたんぱく質を歪ませ、髪の内部が空洞状態になったり、髪の色·ツヤも悪くなりゴワゴワした手触りになったしまいます。

プロテインでたんぱく質を補給すると髪が早く伸びる?

プロテインを摂取しても髪が早く伸びるということはありません。プロテインは主に牛乳や大豆などのたんぱく質でできていますが、髪の主成分であるケラチンというたんぱく質を合成する際にはビタミンやミネラルなどの栄養素が必要になります。

たんぱく質だけ摂取しても髪は生成されないということと、仮にビタミンやミネラルも含めバランスよく摂取できたとしても髪が伸びるスピードには影響しません。髪を成長させるための助けにはなっても、月に1cm伸びる髪が2cmになることはないでしょう。

たんぱく質不足であらわれる症状

タンパク質が不足するとどういう症状が出る?

髪には出にくいですが、肌や健康面で影響が出てきます。主だったものを以下にまとめてみます。

ささくれや肌あれ

たんぱく質が不足すると肌がかさかさしてささくれやすくなったり肌あれの原因になります。皮膚は主にたんぱく質でできているので足りなくなると、新陳代謝が妨げられて肌が老化してしまい乾燥したりくすんだりします。

また肌にツヤやハリを与えるコラーゲンもたんぱく質でできています。コラーゲンは20代をピークにしてどんどん減少していきます。食生活の乱れでたんぱく質が不足すれば、肌あれや弾力が失われるのは当然のことと言えます。

慢性疲労

慢性疲労の原因は偏食や過度なダイエットなどによる栄養不足と言われていますが、その中でも重要なカギとなのがたんぱく質です。消化やエネルギー変換など体内で様々な働きをする酵素はたんぱく質でできているので、不足すると体の機能が正常に動作しなくなるからです。

たんぱく質は肉や魚、大豆などに多く含まれていますが、現代人は糖質や炭水化物の摂取が多く、たんぱく質が不足した食生活になりがちです。体は太っていても細胞レベルで考えると栄養不足になっているため慢性疲労を引き起こすのです。

免疫力の低下

たんぱく質が不足すると体の免疫機能の低下につながります。たんぱく質は免疫細胞を作り出すための主原料となっているからです。また免疫細胞は寿命が短いため常にたんぱく質を補給していかないと健康を維持できません。

また体内のあらゆる調整機能を担う酵素やホルモンも、たんぱく質不足になると少なくなります。その結果、代謝が悪くなることで病気にかかりやすくなってしまうのです。ビタミン·ミネラルと一緒に十分なたんぱく質を摂ることが必要です。

たんぱく質の摂り方について

1日にどれくらいのたんぱく質を摂ればいい?

1日にどの程度のたんぱく質が必要なのかというと体重1kgに対して1gがざっくりとした摂取目安になりますが、厳密には生活習慣等によって変化します。たんぱく質は筋肉の修復に使われるので全く運動しない人と、普段から運動する人では必要量が違うということです。

育毛や発毛目的とするなら少し多めに摂っておきたいので、体重1kgに対して運動をあまりしない人でも1.08~1.1g、筋肉質で普段から運動習慣がある人は1.2~1.3g、筋トレや激しい運動を行っている場合は1.5~2g程度になります。

普通の食事だけじゃ足りない?

たんぱく質は普通に食事をしていればほぼ必要量は満たすことができます。過度なダイエットをしていたり、毎日激しい運動をしていなければ不足する可能性は低いと言っていいでしょう。

例えば体重60kgの人が1日に必要なたんぱく質が60gだとすると、ごはん300gで7.5g、紅鮭1切れ70gで15.8g、納豆1パックで12.4gの朝食だけで35.7g。お昼にパスタ120gを食べて9.8g、夜は鶏もも肉100gを食べた時点で17.3gが加算されたんぱく質は62.8gとなります。

たんぱく質を効率的に摂る方法は?

1日に必要なたんぱく質を摂るのは難しいことではないですが、それだけでは体内に十分な量が吸収されません。髪に必要なたんぱく質は一旦アミノ酸に分解されてから再合成されるのですが、その際にビタミンや亜鉛、ミネラル類が必要となるのです。

つまりこうした栄養素も同時に摂取するのがたんぱく質を効率的に体内に吸収する方法となります。特に血行促進作用もあるビタミンEやケラチンタンパク質の構成を促す亜鉛は体内で合成できないので積極的に摂取することが望まれます。

たんぱく質を食事で摂れば薄毛は改善する?

たんぱく質は髪を構成する栄養素に間違いはありませんが、たんぱく質だけ摂っていれば薄毛が改善するということはありません。髪が生成され成長していくためには他の栄養素も必要になるからです。

髪の主成分であるケラチンはたんぱく質ですが18種類のアミノ酸が結合して構成されます。そのためには食事で得た良質なたんぱく質を一旦アミノ酸に分解して再合成する必要があります。この時にビタミンとミネラルが必要となるため、薄毛改善のためには食事でこうした栄養素も意識して摂取しなければなりません。

動物性たんぱく質と植物性たんぱく質、どちらを摂るべき?

たんぱく質は動物性と植物性の2種類がありますが、どちらを多く摂った方がよいということはなく、バランスよく摂取するようにするのがベストです。

動物性たんぱく質は肉、や卵、乳製品から摂ることができ、体内では作れない必須アミノ酸が含まれています。しかし不飽和脂肪酸コレステロールが多く動物性たんぱく質だけだと脂肪の過剰摂取につながる可能性があります。

植物性たんぱく質は豆腐やピーナツなどの豆類から摂ることができ、血中のコレステロールを下げる働きがあります。低脂肪·低カロリーですが、植物性たんぱく質だけでは必須アミノ酸をすべて摂取することはできません。

食事以外の方法で補給することはできる?

髪の毛のたんぱく質ケアという点に絞って言えば、カラーリングやパーマを行う際に美容室で薬剤にたんぱく質を混ぜたり、たんぱく質トリートメントをしてもらい、ケラチンを内部に浸透させるという方法があります。

自宅でのケアとしては加水分解ケラチンという成分が含まれるアミノ酸系シャンプーを使用すると傷んだ髪を髪の毛を修復する効果を得ることができます。また直接たんぱく質を取り込むわけではないですが、トレハロースを配合するシャンプーはたんぱく質の変性を防いで髪を健全な状態に保ちます。

摂り過ぎた場合、なにか悪影響はある?

たんぱく質は摂取するとそのままたんぱく質として残ることはなくアミノ酸に分解されて体内のあらゆる機能に使われます。しかし必要以上に摂ってエネルギーや筋肉に使われないと脂肪となって体内に蓄えられ、血液中の中性脂肪も増加します。

また、たんぱく質がアミノ酸に分解される際に窒素が発生するのですが、摂りすぎると排泄時に肝臓や腎臓に負担をかけることになります。たんぱく質を過剰に摂取することは肥満を誘発したり、健康を損ねる結果となることもあるので注意が必要です。