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薄毛に関する疑問を徹底解剖!

公開日 2017年10月30日

抜け毛と食べ物についてのよくある疑問・回答まとめ

抜け毛と食べ物

基本的なギモン

抜け毛と食べ物にはどういう関係がある?

食べ物によっては抜け毛の原因になりますし、薄毛を改善する上でも食生活への配慮は欠かせません。

そもそも髪の毛は毛母細胞が分裂を繰り返すことで成長するため、食べ物でしっかり栄養をとらないと髪が生成されなくなってしまうからです。

過度のダイエットにより抜け毛が増えてしまうのは、摂取する全体の栄養の中で生命維持が最優先されるため、髪の毛の成長に必要な栄養が十分に行き届かなくなるからです。逆に考えればしっかりバランスの良い食生活をしていれば、抜け毛予防ができるということです。

辛いものは抜け毛に影響する?

辛いものを食べると抜け毛が増えたり薄毛になるという話を聞くことがありますが、科学的な根拠はありません。

代表的な辛味成分として知られるカプサイシンには発汗や血行促進の効果がありますのでむしろ抜け毛予防に良さそうです。

ここで注意すべきことは塩分の摂り過ぎです。唐辛子が入った激辛料理は味付けが濃く塩分濃度が高いものがほとんどです。そもそも激辛は胃腸に負担をかけますし、塩分過多になると血圧が上昇し動脈硬化になって血流を悪くします。その結果、抜け毛や薄毛を進行させてしまうのです。

やっぱり油っぽい食べ物は髪に悪い?

脂分がすべて悪いわけではないですが、多く摂りすぎるのは良くありません。

動物性の脂が多く含まれる肉は食べ過ぎると血中の悪玉コレステロールが増え、これが毛根細胞に運ばれると抜け毛を引き起こしてしまいます。

また食品添加物の多いスナック菓子や揚げてから時間が経過している酸化した油を多く含む食べ物を摂取すると血流が悪くなります。そうなると毛細血管を通って頭皮に運ばれる栄養も届かなくなり、髪の毛は細くなってやがて抜けてしまいます。

甘い物は髪に影響する?

甘い物を食べても直接抜け毛が増えるなど髪に影響することはありません。

しかし甘い物を食べるとビタミンB群を大量に消費します。このビタミンB群は髪の原料となるたんぱく質の合成を助ける働きがあるので、間接的には影響すると言えます。

甘い物に限らず何でも摂り過ぎは禁物です。糖分の過剰摂取をすると皮脂分泌が活発になります。頭皮の皮脂は毛穴を塞ぐ要因となり、その結果頭皮環境が悪化。髪が育ちにくく抜け毛が増えることになります。

アルコール類と髪の関係は?

アルコールは適量を摂取するのであれば血流が良くなりますし、ストレス解消にも多少役立つことから抜け毛予防になると言えます。

ただ、過度の飲酒は血液中の酸素や栄養素を吸収してしまうため抜け毛の原因となります。

また最も注意したいのは飲酒とともに食べるつまみです。特に夜の飲酒では遅い時間にアルコールだけでなく塩分の濃い食べ物も同時に摂取することになり、それが抜け毛や薄毛を悪化させる原因となってしまうからです。

食べ物が原因の抜け毛が回復することはある?

食べ物を原因とする抜け毛は栄養不足が解消すれば改善されます。

栄養不足にならないようにするためには、まず食事制限などの過度なダイエットは控えることです。髪に栄養を与えない限り抜け毛が回復することはありません。

またジャンクフードや好きなものだけ食べるような偏食を避け、髪の成長に必要なタンパク質やビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂取することです。抜け毛が増えるのは身体に必要な栄養が不足しているという警告だと考え、食生活を見直すことが大切です。

食生活を見直した場合、どれくらいで効果が出る?

食べ物が原因でヘアサイクルが乱れて抜け毛が増えた場合、食生活を見直して回復の兆しが見えるまでには最低でも3ヶ月から半年かかります。

完全に元の状態に戻るまでには1年以上は見ておいたほうがよいでしょう。

ヘアサイクルは成長期、退行期、休止期を繰り返しますが、抜け毛回復とは休止期に入ってしまった髪を生やすことを意味します。休止期は正常な状態でも3ヶ月ですから食生活を見直して順調に進んだとしても半年程度経たないと効果が見えてこないのです。

対策方法についてのギモン

髪を増やす食べ物は?

これを食べれば髪がどんどん増えるようなものはありませんが、髪の生育に必要な栄養素を知っておくと何を食べればよいかが見えてきます。

髪に必要な三大栄養素は以下の通りですので意識しておきましょう。

たんぱく質

髪の毛のほとんどはケラチンというたんぱく質で構成されていますので、髪の育成のためにたんぱく質の摂取は必須です。たんぱく質を多く含む食べ物としては豆腐や納豆に代表される大豆製品や肉、卵、牛乳、ナッツ類などがあります。

亜鉛

亜鉛はたんぱく質の吸収を高める効果があり、多くの新陳代謝に必要な酵素を作る成分でもあります。ストレスや疲労、飲酒などで大量に消費されるので積極的に摂取することが望まれます。亜鉛を含む食べ物には牡蠣やレバー、うなぎなどがあります。

ビタミンB群

ビタミンB群はたんぱく質の分解や合成を助けたり頭皮の皮脂分泌量を制御する作用があります。またホルモンバランスを整える働きもあるので女性の抜け毛にも有効です。豚肉やカツオ、うなぎ、バナナ、ほうれん草、枝豆などに多く含まれます。

ワカメや昆布を食べると髪が増えるって本当?

昔からワカメや昆布などの海藻類を食べると髪が増えると言われてきましたが、科学的根拠は乏しいです。

こうした海藻類にはヨウ素やカルシウムやリン、鉄、マグネシウムなどのミネラルが含まれますので髪に悪影響を与えることはありません。

しかし髪の毛の大部分はたんぱく質でできていますので、ミネラル類だけ摂取しても髪が増えるということはありません。偏った食事をするのではなく様々な栄養素がバランスよく摂れるような工夫をすることが大切です。

豆腐が髪にいいというのは正しい?

豆腐の中に髪に良い成分が含まれているというのは本当です。

豆腐や豆乳、納豆などの大豆製品にはイソフラボンが豊富に含まれています。このイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た性質を持っています。

エストロゲンは男性の薄毛の原因とされるDHTを生成させる5αリダクターゼという酵素の働きを阻害することがわかっているためイソフラボン効果が期待できます。また加齢によりエストロゲンの分泌が減ったことで起きる女性の抜け毛を防ぐ働きもあります。

さらにIGF-Ⅰという毛髪の成長を助ける成長因子を体内で増やす効果があるとされているのが豆腐を始めとする大豆食品なので、総合的に豆腐は髪の生育にはよいと言えるのです。

サプリで栄養を補給するば抜け毛対策になる?

サプリメントを飲むだけで抜け毛対策を行うことはできません。

サプリメントは栄養補助食品とも呼ばれますが、まさにそれ以上でもそれ以下でもありません。

発毛サプリと呼ばれるものにはL-リジンやビタミンE、亜鉛など抜け毛や髪の育成に効果があるとされる成分が含まれています。

こうしたサプリメントを使って通常の食事ではなかなか摂取しにくい栄養素を補うのはよいことですが、それだけでは十分ではなく即効性があるものではないということは心得ておくべきでしょう。

食べ物を抜くと抜け毛が増える?

過度なダイエットにより必要以上の食事制限をすると栄養失調状態になり抜け毛は増えることになります。

1日5食は食べ過ぎだから3食に減らそうというなら別ですが、痩せたいがために無理やり食事を抜くようなことをすると栄養不足になります。身体は生命維持を最優先させますから、髪に栄養を送るのは後回しということになります。

この状態は植物に水を与えないのと同じで、髪の毛は細く弱々しくなりやがて抜け落ちてしまいます。栄養が届かないので新しい髪は生えずに薄毛が進行するというわけです。