公開日 2017年10月30日
抜け毛対策サプリにかんするよくある疑問・回答まとめ

抜け毛対策サプリの効果について
サプリを飲めば抜け毛が回復する?
育毛・発毛サプリは飲むだけで劇的に抜け毛が改善することはありません。
しかし髪が健康に育つために役立つ成分が含まれているので、栄養補助食品として抜け毛治療をサポートする効果は期待できます。
成分の違いによって大きく以下の3つのタイプがあります。
抜け毛の抑制をサポートするタイプ
AGA治療薬のフィナステリドと似た作用を持つ成分が含まれているサプリメントです。テストステロンと結びついてAGAの原因とされるDHTを生成する5αリダクターゼを阻害する効果が期待できるため、抜け毛抑制をサポートします。
髪の栄養を補給するタイプ
髪の毛の成長に必要とされる成分を配合し、栄養不足を補うことで健康な髪を保持するためのサプリメントです。タンパク質やビタミン、亜鉛など髪の毛の原料となったり、成長に欠かせない成分が含まれているのが一般的です。
育毛をサポートするタイプ
毛母細胞を刺激して育毛を促進する効果が期待できるサプリメントです。毛母細胞の新陳代謝を活発化させるL-リジンなどが含まれており、ミノキシジルやフィナステリドなどのAGA治療薬との併用で相乗効果を生むと言われています。
選ぶ前に知っておきたいこと
注目すべき成分は?
育毛・発毛サプリに含まれる成分は髪を育てるために必要なものばかりですが、成分によって役割は異なります。
以下に代表的な成分について紹介しますので、サプリを選ぶ際はどのような効果があるのかをチェックしてみてください。
ノコギリヤシ
もともとはネイティブアメリカンが健康のために摂取していたもので、AGA(男性型脱毛症)の原因されているDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を助ける5αリダクターゼの働きを抑制する作用があるので男性の薄毛改善の効果が期待できます。
イソフラボン
大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た作用があります。女性の抜け毛は加齢などにより女性ホルモンの分泌が減少し、ホルモンバランスが崩れることで起きますがイソフラボンの摂取により抜け毛改善の可能性が高まります。
L-リジン
髪の主成分であるケラチンを生成する際に必要とされるアミノ酸の一種で、頭皮や毛母細胞の新陳代謝を促して育毛に効果があると言われています。AGA治療薬との併用で効果を発揮しますが、過剰摂取をすると下痢や胃痛などの副作用が出る可能性があります。
ビタミンE
血行をよくする働きがあるので育毛剤にも配合されていることが多く、栄養分が髪全体に行き渡るのをサポートします。また過酸化脂質を抑える効果があるためサプリで摂取することで毛穴づまりになるのを防止することができます。
亜鉛
髪の原料となるたんぱく質の吸収を高める効果があるミネラルです。うなぎやレバーなどに含まれますが、通常の食事で必要量を摂取するのが難しいのでサプリメントが有効です。過剰摂取をすると急性亜鉛中毒になり嘔吐や発熱の危険性もあるので要注意です。
相場はいくらくらい?
育毛サプリの相場は平均すると5,000円前後です。価格の幅は下は3,000円くらいから上は10,000円を少し超えるくらいまで。
サプリは毎日飲むものですから、一日当たりのコストを換算して、費用対効果を考えて慎重に選ぶ必要があります。
一般的な健康サプリの平均が2,000円前後ですのでサプリメントとしては高価ですが、AGA治療薬は7,000円くらいでクリニックに通うと診察代などでさらにかかります。したがって抜け毛対策としては始めやすい価格帯と言えます。
副作用はない?
サプリメントは栄養補助食品で、基本的に飲用しても安全な成分しか入っていないので副作用の危険性は極めて低いと言ってよいでしょう。
見た目は錠剤タイプの薬のように見えますが、中身は髪の成長によい栄養素が入っているだけです。
したがってサプリだけ飲用しても劇的な効果を感じるというレベルにはならないかもしれません。医薬品の場合は効き目が強いですが、その分、注意しなければならない副作用も出やすくなるのでその点はサプリだと安心です。
サプリを飲む前に知っておきたいこと
ダイエットのために食事とサプリを置き換えてもいい?
サプリメントはあくまで栄養補助食品なので通常の食事と置き換えることはできません。
ダイエットのためにサプリを食事代わりにするというのは、おすすめできません。。きちんと食事をとった上で不足する栄養素を補う目的で飲みましょう。
また薬ではないのでそれほど神経質に考える必要はありませんが、有効成分の吸収効率をよくするためにはできれば食事をした後に水で飲むことをおすすめします。胃腸の働きが活発な時の方が吸収力が高くなるからです。
飲むときの注意点は?
注意したいのは過剰摂取です。育毛サプリにも適量というのがあって必要以上に摂りすぎると吐き気や下痢、胃痛など具合が悪くなることがあります。
成分によっては中毒症状や男性機能の低下などの可能性もあります。
たくさん飲めば効果が高くなるということは絶対にありません。必要以上に飲んで仮に具合が悪くならなくても余った分は体外に排出されるだけなので無駄になります。したがってサプリと言えども説明書の用法と用量を守ることが大切です。
飲み始めてからどれくらいで効果が出る?
最低でも3ヶ月~6ヶ月は必要となります。
髪が生え変わる一般的な期間は3ヶ月ですから、実際に髪の成長が確認できるまではそれ以上必要になるからです。
誤解してはいけないのはサプリメントは薬ではないので他の治療法と併用して初めて効果を出せるものだということです。育毛サプリだけ飲み続けてもすぐに効果は出ないことを理解した上で、途中で飲用を止めないことが重要です。
効果を高める飲み方はある?
サプリメントは栄養補助食品なので、基本的にはいつ飲んでも構いません。
ただ、もし吸収率を高めたいのであれば、胃腸の働きが活発な食後がおすすめです。特に育毛サプリの場合は夕食後がよいとされています。
これは髪は夜間に成長し、寝ている間は腸内での栄養吸収がよくなるからです。また成分によっては他の成分と一緒に摂るのがよい場合があります。例えば亜鉛は吸収されにくい性質がありますが、クエン酸やビタミンCと同時に摂ると吸収されやすくなります。
処方薬との違い
クリニックの薬とサプリは何が違う?
クリニックの薬は医薬品で、サプリは食品であることが最大の違いでしょう。
クリニック処方薬にはプロペシア、デュタステリド、ミノキシジルなどがありますが、これらは医薬品として厚生労働省からしっかり認可を得ています。
一方、サプリメントはノコギリヤシなどの天然成分や亜鉛やコラーゲンなどの栄養素なので、髪を育てたり抜け毛を抑制するなどの効果があっても医薬品と比べれば弱いです。あくまでも補助的な役割しか持っていません。
サプリより処方薬のほうがいい?
薄毛や抜け毛がかなり進行していて真剣に治療したいと考えているのであれば、専門の医師と相談して治療薬を処方してもらうのが最も確実で安心です。
現段階では薄毛や抜け毛はそれほど気になってはいないけれど、今のうちに予防ケアをしておきたい、すでに治療を受けていたり対策をしているが、さらにプラスして効果を高めたいと考えているのであればサプリメントを活用するのもよいでしょう。