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薄毛に関する疑問を徹底解剖!

公開日 2017年11月26日

薄毛と遺伝のよくある疑問・回答まとめ

遺伝子のイメージ

基本的なギモン

薄毛は遺伝するって本当?

薄毛が遺伝するというのは本当です。

それを明らかにしたのが、薄毛と男性ホルモンの研究で知られるハミルトン博士が行った、去勢された人にテストステロンを投与する実験です。

テストステロン投与で家系に薄毛がいない人は薄毛になることはありませんでしたが、家系に薄毛がいる人は投与前に薄毛でなくても薄毛が始まり、すでに薄毛の人はさらに薄毛が進行しました。

この実験結果で薄毛に影響を与えていると考えられるテストステロンが増えたとしても、遺伝により薄毛になる人といない人に分かれることがわかったのです。

どのくらいの確率で遺伝する?

男性の薄毛の原因としてよく知られるAGA(男性型脱毛症)が遺伝する確率は25%程度と言われています。

AGAはテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結びついてDHTを生成し、それがヘアサイクルを短くして薄毛を進行させます。

遺伝するのは5αリダクターゼの活性の高さとアンドロゲンレセプターと呼ばれる男性ホルモン受容体の感受性です。ただしこうした薄毛になりやすい体質を受け継いだとしても、必ず薄毛を発症するわけではありません。

薄毛が遺伝するかどうか確かめる方法はある?

AGA専門のクリニックで遺伝子検査を受ければ、自分が遺伝で薄毛になりやすいかどうか確かめることはできます。

検査と言っても大掛かりなものではなく、髪の毛や口の中の粘膜を採取するだけで薄毛遺伝子の有無がわかります。

近くに検査が受けられる医療機関が無かったり、クリニックに行くのが気が進まない場合は検査キットを使用することも可能です。その場ですぐに結果は出ませんが、自分で口腔内の粘膜を採取して送るだけなので簡単です。

薄毛遺伝子を持っていたら確実にハゲるの?

薄毛遺伝子を持っていても薄毛になりやすい体質を受け継いでいるというだけで、必ず薄毛になるということではありません。兄弟の

一方が薄毛でも、もう一方は薄毛ではないということがあるのです。

薄毛と遺伝には深い関係があるのは事実ですが、偏った食生活やストレス、間違った頭皮ケアなど遺伝以外にも薄毛の原因として考えられるものもあります。したがって家系に薄毛がいないから安心と思っていても生活習慣によって薄毛になる可能性はあります。

遺伝以外ではどういう原因が考えられる?

栄養不足やストレスなど、生活習慣によるものが考えられます。

代表的な薄毛の原因を以下にまとめます。

偏った食生活

薄毛の要因として考えられることに栄養不足があります。過度なダイエットをしていると摂取した栄養は生命維持のために使われるため、髪が成長するための栄養が十分に届かなくなり髪が細くなったり抜け毛を引き起こします。

また、毎日食事を摂っていても外食やジャンクフードが多いなど偏った食生活をしていると栄養不足になります。髪の原料となるたんぱく質や血行促進の効果があるビタミン、髪の育成を促すミネラル類が不足すれば薄毛になります。

ストレス

ストレスは身体の様々な箇所に悪影響を与えますが、髪の成長にもよくありません。ストレスを感じると自律神経の乱れで血管が収縮して血行不良になります。すると必要な栄養が毛母細胞に運ばれなくなって抜け毛が増えるのです。

またストレスによりAGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)が増加することがあります。これはテストステロンから生成されるものではなく副腎で作られるアンドロゲンがDHTに変換されるものでストレス性AGAと呼ばれています。

飲酒

アルコールはリラックス効果や血行をよくする働きもあるので飲酒してはいけないということはありませんが、飲み過ぎは禁物です。アルコールを過度に摂取すると肝臓で分解されるのですが、髪の原料となるたんぱく質を含むアミノ酸を大量に消費するため薄毛の原因になるのです。

また飲酒の際に一緒に食べるつまみは塩分も濃く油っぽいものが多いので、栄養バランスが崩れて抜け毛や薄毛を悪化させる原因となってしまうこともあります。

喫煙

喫煙は百害あって一利なしと言われます。タバコに含まれるニコチンには血管を収縮する作用があるため血行不良を起こします。すると髪に必要な栄養素が頭皮まで行き渡らなくなり薄毛や抜け毛を進行させてしまいます。

またタバコによって髪の成長や頭皮の状態を整えるビタミンが大量に破壊されてしまうため、髪が育つ環境も悪くしてしまいます。薄毛対策のために食生活に注意していたとしても、喫煙によりその効果を抑えてしまうことになります。

誤った頭皮ケア

頭皮ケアの基本は洗髪ですが、正しい方法で行わないと逆効果になります。例えば頭皮がベタつくので1日に何度も洗髪すると皮脂の落とし過ぎで乾燥し、それを補うためにかえって皮脂の過剰分泌が起きてしまいます。

また洗浄力が強いシャンプーも同様に頭皮環境を悪化させてしまいますし、しっかり洗い流さずにシャンプー成分が残ったままだと抜け毛を増やすことになります。頭皮ケアのために購入した育毛剤も肌質に合わないものは肌荒れや乾燥の原因にもなるので要注意です。

対策方法について

遺伝で薄毛になってしまった場合、育毛剤で改善する?

育毛剤にも様々な種類がありますが、ドラッグストアでも簡単に購入できる市販の育毛剤の大部分は遺伝性の薄毛に対応できない可能性が高いでしょう。

頭皮環境を整える効果はあっても薄毛の治療まではできないからです。

AGA治療クリニックで処方される医薬品治療効果まで期待できますが、市販の育毛剤で唯一効果が見込めるのはミノキシジル配合の育毛剤です。発毛効果が世界的にも認められた成分で、濃度の違うものや女性専用のものなどが販売されています。

本気で改善したい場合、どうすればいい?

本格的に治療したい場合は専門クリニックに相談すべきです。

薄毛対策のために生活習慣の改善などを行うのは必要ですし、それによってある程度の抑制効果は期待できます。

しかし遺伝が深く関わるAGAの場合は、進行してしまうと自らのケアだけで解決するのが難しくなります。医師の処方がないと手に入らない治療薬もありますので確実に治すためには専門家の力が必要です。

そもそも薄毛の原因がAGAなのかどうかも含めて、しっかり原因を突き止めて治療するのが改善への一番の近道と言えるでしょう。

病院で治療すれば完治する?

病院での治療は現状維持や進行を遅らせることが目的となるため、残念ながらAGAの場合は完治させることは難しいでしょう。

しかし薬を継続して服用していれば進行を食い止めることは可能なので無駄にはなりません。

したがってかなり進行してしまうまで放置しておくのではなく、薄毛の家系で最近少し気になり始めたという段階で病院に行って医師と相談しておくと安心です。遺伝子検査を受けてその後の対応策や治療方針が明確になるからです。