育毛・薄毛ケアを科学する医師・専門家監修サイト

メニュー 閉じる
           

薄毛に関する疑問を徹底解剖!

公開日 2018年1月26日

若年性脱毛症にかんするよくある疑問·回答まとめ

若年性脱毛症のイメージ

症状について

そもそも若年性脱毛症って何?

若年性脱毛症とは10~30代の比較的若い年齢でAGA(男性型脱毛症)の症状が出てしまうことを言います。症状の中身は通常のAGAと変わらず、前頭部や頭頂部の髪が少しずつ薄くなっていきます。俗に言う若ハゲとはこのことを指します。

40代前後から発症することが多いAGAが若い年齢で発症するものなので薄毛が進行するメカニズムも同じで男性ホルモンの影響でヘアサイクルが乱れ、髪の毛が十分成長せずに細いまま抜け落ちてしまいます。

初期症状や予兆は?

初期症状として最も顕著なのが抜け毛が増えることです。髪の毛は健康な人でも1日100本程度は抜けます。これは2年から6年くらいかけて成長期から退行期、休止期というヘアサイクルを繰り返すためです。

ところが若年性脱毛症を発症すると男性ホルモンが変性したDHTがヘアサイクルを数カ月から1年ほどまで短くするので抜け毛が増えてしまうのです。またヘアサイクルが短くなった毛髪は細くハリがなくなるので髪の状態でもわかります。

女性も若年性脱毛症になる?

女性の若年性脱毛症をどう定義づけるかにもよりますが、10~30代で髪の毛が薄くなるという意味では発症することがあります。但し、男性の若年性脱毛症とは発症するまでの根本的なメカニズムが違います。

男性の場合は若くしてAGAになることを言い、遺伝や体質の影響が大きいですが、女性の場合はホルモンバランスが深く関係しています。生活習慣の乱れやストレスなどで女性ホルモンが減少し男性ホルモン優位になることで発症すると考えられます。

原因について

どういう原因が考えられる?

若年性脱毛症を引き起こす原因はAGAと同じです。様々な要因が絡み合っているのですが、発症の引き金となっている主なものは以下の通りです。

ストレス

ストレスは身体の様々な箇所に悪影響を与えますが、頭皮も例外ではありません。人は強いストレスを感じると自律神経が緊張して血管が収縮してしまいます。

すると血行不良の状態になるため髪の成長に必要な栄養が毛母細胞まで運ばれなくなって抜け毛が起きてしまうのです。

またストレスによりアドレナリンを大量に分泌するようになると、頭皮の皮脂を粘度の高い過酸化脂質に変えてしまいます。それが毛穴を塞いでしまうと炎症が起きてさらに抜け毛を増やすことになります。

生活習慣の乱れ

若い世代では生活習慣の乱れを要因として薄毛が進行してしまう人が多いと言われます。その一つは睡眠不足です。髪の成長をサポートする成長ホルモンは夜10時から深夜2時に分泌されるのですが、夜更かしをするとそれが妨げられるからです。

また若い時は食欲旺盛ですが、自分の好きなものばかり食べる傾向があります。揚げ物や肉類が中心の栄養バランスが悪い食生活を続けていると、皮脂の過剰分泌や血行不良を引き起こすことになります。皮脂は毛穴を詰まらせ、血行不良は頭皮の栄養不足をもたらします。

ホルモンバランスの崩れ

女性の若年性脱毛症の原因はホルモンバランスの崩れから来ています。女性ホルモンで抑えられていた男性ホルモンが優位になると抜け毛が増えるのです。

例えばストレスにより自律神経が乱れると血管収縮だけでなく女性の場合はホルモンバランスを崩します。

その他、ピルの服用や妊娠·出産後にホルモンバランスが崩れたり、栄養バランスの悪い食生活や過度なダイエットによる栄養不足でホルモンバランスに乱れを生じさせることもあります。

若年性脱毛症になりやすいのはどんな人?

明確に発症するということはできませんが、若年性脱毛症になりやすい人は以下のような傾向が見られます。

30代前後の人

AGAの発症年齢はこれまでは40代が一番多かったのですが、最近では年齢が下がって来ています。早い人は10代や20代で発症することもありますが、今一番多くなっているのは30代前後です。

これは20代後半から30代にかけて、仕事やプライベートで生活環境が変わりそれに対してストレスを感じている人が多いからだと考えられています。

大きな仕事を任されるようになったり、結婚して責任感を感じつつ子育ても…といった変化です。またちょっと無理をしてしまい睡眠不足など生活習慣が乱れると発症を早めてしまいます。

親族に薄毛の方がいる人

若年性脱毛症(AGA)は遺伝が深く関係すると言われています。薄毛になるのは父親の遺伝と考える人が多いのですが、薄毛遺伝子は母方から受け継がれるものということがわかっています。

母親は女性なので薄毛になることはあまりないですが、母方の祖父など親族に薄毛の人がいる場合は発症の確率は高くなると考えてよいでしょう。もちろん遺伝だけが若年性脱毛症になる原因ではないので発症しない人もいます。

ストレスが多い人

ストレスは薄毛だけでなく身体の様々な箇所に悪影響を与えます。現代社会でストレスを感じないで生きていける人はほとんどいないでしょう。若年性脱毛症を発症しやすいのはストレスを発散できないで溜め込んでしまう人です。

ストレスを多く溜めてしまう人は自律神経が乱れて血行不良を起こしたり、ホルモンバランスが崩れたりします。もともと遺伝などでAGAになりやすい人は強いストレスのため早めにスイッチが入ってしまうことがあります。

不規則な生活習慣を送っている人

40代、50代の人よりも若い世代でAGAを発症してしまう原因で多いのが生活習慣の乱れです。身体の衰えはまだそれほど感じていないので仕事でも遊びでも無理をしがちで、自分でも気がつかないうちに頭皮に負担をかけているのです。

睡眠不足が続けば髪に必要な成長ホルモンの分泌が減りダメージ修復の時間が削られるため頭皮環境は悪化します。また外食やインスタント食品などが多い食生活になると栄養バランスが崩れ髪が育ちにくくなって抜け毛を起こします。

対策方法について

完治する?

若年性脱毛症に代表されるAGAに関しては残念ながら完治することはありません。AGAの治療の目的は進行を遅らせたり、現状を維持することで途中で止めてしまうと進行してまうため、処方される薬は飲み続けなければなりません。

初期段階で薄毛の進行に気がつき、早めに治療を開始すれば完治はしなくてもその時の状態を長期間維持することはできます。中年以降に治療を始めるより進行していない可能性が高いので若いうちに治療できた方が進行を抑えられます。

若年性脱毛症を放置するとどうなる?

薄毛の原因がAGAだった場合、治療を行わずに放置してしまうと進行します。一度進行してしまうと元に戻る可能性はほぼありませんので、薄毛は悪化するばかりです。治療効果は早ければ早いほど高いと言われています。

AGAの治療は薄毛の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の抑制がメインになりますが、時間が経過して毛母細胞が完全に死滅してしまうと改善の可能性が無くなってしまいます。手遅れになる前にできるだけ早めの治療をオススメします。

病院で治療する場合、どういうことをする?

病院で行われる治療にはいくつかの種類があり、薄毛の状態や予算、本人の希望などに応じて以下の治療法の中から最適なものが選択されます。

プロペシア

フィナステリドを主成分とするAGAの内服治療薬です。5α-リダクターゼの働きを阻害する作用があり薄毛の原因となるDHTの産生を抑制して正常なヘアサイクルを取り戻します。

ミノキシジル

血管拡張作用がある成分で世界で初めてAGAの治療効果を認められました。頭皮の血行を改善し毛乳頭への栄養を行き渡らせることで発毛を促進させることが可能です。

育毛メソセラピー

ミノキシジルやフィナステリドといった薄毛の改善効果がある薬剤を直接頭皮に注入して治療を行う方法です。ピンポイントで有効成分が届くので効率よく治療することが可能です。

HARG治療

再生医療の手法を採用した薄毛治療法で、幹細胞から抽出した成長因子と髪の成長に必要なビタミンやアミノ酸を混合したHARGカクテルを頭皮に注入して発毛·育毛を促します。

植毛

毛髪を頭部の増やしたい部分に植える治療方法です。以前は人工毛植毛が行われていましたが、現在では安全性や定着率の高さから毛包ごと移植する自毛植毛が主流になっています。

日常生活で気を付けるべきことは?

病院で治療を受けること以外に自分で日々できることは生活習慣の見直しです。若年性脱毛症が発症するきっかけとなっているのが、日頃の睡眠不足や偏った食生活、強いストレス、喫煙など日常生活に起因することが多いからです。

規則正しい生活、栄養バランスのよい食生活などが基本で、それができるようになったら、次のステップとして育毛シャンプーや育毛剤など頭皮ケアに力を入れていくという流れで進めます。すぐに結果を求めるのではなく長期的な視野で考えることが重要です。