育毛・薄毛ケアを科学する医師・専門家監修サイト

メニュー 閉じる
           

薄毛に関する疑問を徹底解剖!

公開日 2018年1月27日

男性型脱毛症にかんするよくある疑問·回答まとめ

男性型脱毛症

症状について

そもそも男性型脱毛症って何?

思春期以降の成人男性に見られる進行形の脱毛症状のことで、前頭部や頭頂部の髪が少しずつ薄くなっていきます。男性ホルモンの影響でヘアサイクルが乱れ、髪の毛が十分成長せずに細いまま抜け落ちてしまうことにより発症します。

年齢が高くなればなるほど発症率は高くなり全国で約1200万人が発症し、その中で650万人が何らかの治療を受けています。現在ではプロペシアやミノキシジルといった治療薬で進行を抑えることが可能になっています。

病気とは違う?

男性型脱毛症は医学的には男性ホルモンによる生理現象と考えられています。そもそも男性は歳を重ねると多かれ少なかれ脱毛するので老化現象の一種とすれば生理現象と言ってもおかしくはありません。

また男性型脱毛症は遺伝の影響を強く受けると言われ、父親または母親の家系に薄毛の人がいると発症しやすいとされています。さらにストレスや睡眠不足、生活習慣の乱れにより進行します。病気というより体質に近いものと考えた方がよいでしょう。

初期症状や予兆は?

男性型脱毛症の初期は前頭部の生え際や頭頂部が薄くなっていることに気がつくパターンが多くなっています。そのような症状を感じる時には髪が以前より細くなっていたり、抜け毛の本数が増えていることが考えられます。頭皮が脂っぽかったり髪がなかなか伸びないと思ったら要注意です。

前頭部の脱毛は髪をセットする時にかき上げるとすぐに気がつきますが、頭頂部は自分で真上から観察する機会が少ないので気がつかないうちに薄くなっていたということがあります。

女性でもAGAになる?

女性にもFAGA(女性男性型脱毛症)というのがあり、薄毛になることはあります。原因はまだ明確ではないですが、加齢や生活習慣などの影響で女性ホルモンが減り相対的に男性ホルモンの割合が増加することが影響していると考えられます。

男性のAGAのように特定の部位からから薄毛が徐々に進行していくのではなく、髪が細くなって頭部全体が薄くなるのが特徴です。発症するメカニズムが異なるため男性型脱毛症とは区別されています。

原因について

どういう原因が考えられる?

男性型脱毛症は複数の要因が絡まりあって引き起こされるとされています。主な原因には以下の3つが挙げられます。

遺伝

男性型脱毛症は遺伝の影響を強く受けると言われます。薄毛というと父親のイメージが強いのですが、実は父親の遺伝子よりも母親の家系からの遺伝子の影響の方が強いことがフランスの大学の研究チームにより明らかになっています。

薄毛になる人とならない人を比較した結果、X染色体にある男性ホルモンの受容体に大きな違いがあることがわかったのです。これは薄毛遺伝子が深く関係するのですが、男性のX染色体は母親から引き継ぐため薄毛は母親から遺伝子の影響が強いのです。

ジヒドロテストステロンの作用

薄毛の発症メカニズムは男性ホルモンが深く関わっています。男性ホルモンのテストステロンはaリダクターゼという酵素の働きで活性化されジヒドロテストステロン(DHT)に変性するのですが、これがヘアサイクルを乱すのです。

ジヒドロテストステロンが毛乳頭細胞にある受容体に結合すると、2年から6年くらいある髪の成長期が数カ月から1年ほどまで短縮されてしまいます。成長期が短くなった髪の毛は太く長く成長する前に抜けてしまうのです。

髪の栄養不足

髪が栄養不足になれば抜け毛が増えて薄毛になることは理解しやすいでしょう。髪が栄養不足になってしまうのは頭皮が血行不良になるからです。血行不良を引き起こす要因としてはストレス、食生活の乱れ、喫煙などが考えられます。

人は強いストレスを感じると自律神経が乱れて血流が悪くなります。また肉や乳製品を中心とした食事は血液がドロドロになり血行不良の原因になります。喫煙はニコチンの作用で血管が収縮してしまうので血液が流れにくくなります。

男性型脱毛症になりやすいのはどんな人?

あくまでも傾向の話ですが、以下のような人は男性型脱毛症になりやすいとされています。

母方に薄毛の親族がいる人

男性型脱毛症は遺伝の影響を強く受けますが、薄毛の遺伝は父親よりも母親の家系からの遺伝子の影響の方が強いことがわかっています。薄毛をもたらすジヒドロテストステロンに反応する受容体の感度を決める遺伝子はX染色体にあります。

X染色体は母親から受け継ぐものですから、薄毛の遺伝は母親の影響が強いということになります。母親は女性なので薄毛を受け継いでいるかわかりくいですが、母方の親族に薄毛の人がいる場合は遺伝している可能性が高くなります。

生活習慣が乱れている人

髪の成長には日頃の生活習慣が深く関わっています。生活習慣とは食生活や睡眠時間、喫煙などのことです。肉類·乳製品中心の偏った食生活や睡眠不足、喫煙習慣などはすべて髪の栄養不足をもたらします。

このような生活習慣が乱れている人は男性型脱毛症を発症しやすいと言えます。食生活が乱れているとそもそも身体に必要な栄養が摂取できないですし、睡眠不足になると髪を育てる成長ホルモンの分泌がされません。喫煙はニコチンの作用で血行不良になり髪に栄養が届かなくなります。

ストレスの多い生活をしている人

ストレスは身体に様々な悪影響をもたらします。強いストレスを感じると自律神経が緊張して血管が収縮してしまいます。すると血行不良の状態になるので髪の成長に必要な栄養が毛母細胞に運ばれなくなって抜け毛を発生させます。

またストレスによりアドレナリンを大量に分泌するようになりますが、これが頭皮から出る皮脂を過酸化脂質に変えてしまいます。粘性が非常に高いものなので、毛穴を塞いでしまうと炎症が起きてさらに抜け毛を増やすことになります。

対策方法について

男性型脱毛症を放置するとどうなる?

男性型脱毛症は進行性のものですから放置すれば薄毛の範囲が拡がるばかりで元に戻ることはありません。もう少し年齢を重ねてから治療しようと思って、のんびりしていると手遅れということがあるので注意が必要です。

治療は薄毛の原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)の活動を抑制することがメインになりますが、毛母細胞が死滅してしまってからいくら治療を行っても改善する見込みは無いからです。男性ホルモンの分泌が盛んな30代くらいまでに対策を行うことをおすすめします。

病院で治療する場合、どういうことをする?

病院での治療内容は一般の病院かAGA専門クリニックかで変わります。一般の皮膚科でも受診することは可能ですがプロペシアなどのAGA治療薬の処方がメインです。問診と検査が行われますが専門外で設備が整っていない場合もあります。

AGA専門クリニックではまずカウンセリングをして薄毛の状況を確認した後に遺伝子検査を行います。本当にAGA(男性型脱毛症)であるか判断して、個々の状況に合わせた治療計画が組まれ治療薬が処方されます。

処方される薬に副作用はない?

病院で処方される治療薬は医薬品ですので副作用のリスクはあります。代表的なAGA治療薬として知られるプロペシアには性欲減退、勃起機能不全、食欲不振、全身倦怠感などの副作用が報告されています。

また外用薬のミノキシジルには頭皮のかゆみ、頭髪以外の部位の多毛、むくみ、動悸·不整脈といった副作用の可能性があります。こうした副作用はすべての人に出るわけではなく、確率は数%なので起こりやすさは通常の薬と変わりません。

治療すれば完治する?

残念ながら男性型脱毛症は完治することはなく、進行を遅らせたり、現状を維持することが治療の目的となります。また男性ホルモンに対する感受性は遺伝が関係しているため治療薬の効果にも個人差があります。

遺伝子検査により薬の効きやすさを調べることができますが、いずれにしろ飲み続けることが必要で効果が実感できるまで最低でも3ヶ月かかります。また効果があっても服用を途中で止めてしまうと元の状態に戻ってしまいます。

育毛シャンプーや育毛剤って本当に効く?

市販されている育毛シャンプーは頭皮環境を整えるという点では効果が期待できます。一般のシャンプーのように洗浄力が高すぎる界面活性剤は使用せずに血行促進効果のある成分も含まれるので頭皮にはプラスに働きます。

育毛剤も市販タイプのものは発毛までは期待できませんが、毛母細胞を活性化したり血行を良くする成分が含まれているものもあるのである程度の育毛効果はあるでしょう。日常の頭皮ケアに使う分には問題はありません。

日常生活で気を付けるべきことは?

日常の中でできることはまず生活習慣の見直しです。偏食をせずに髪に必要な栄養をバランスよく摂ること、髪の成長を促すために早い時間から十分な睡眠時間を取ること、ストレスを溜めないように発散する機会を持つことです。

また治療薬を服用していても日頃の頭皮ケアをしっかり行うようにしてください。皮脂を落としすぎて頭皮環境を悪化させないためには洗髪は1日1回。シャンプーは低刺激性のアミノ酸系シャンプーを使用し頭皮マッサージも忘れずに行いましょう。