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薄毛に関する疑問を徹底解剖!

公開日 2017年10月30日

更年期の抜け毛にかんするよくある疑問・回答まとめ

更年期と薄毛

基本的なギモン

そもそも更年期障害って何?

更年期障害とは女性が閉経を迎える前後の約5年間(更年期)に起きる自律神経失調症の1つで、ホルモンバランスの乱れを原因とする身体的・精神的な不調のことです。

閉経年齢は個人差がありますがだいたい50歳くらいと言われています。

更年期になると卵巣機能が低下し、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減りますが、これに身体が対応できなくなり体のほてりや大量の汗、イライラや不安感、抜け毛・薄毛などの様々な症状が出ます。それが日常生活に影響するくらい強くなると更年期障害として治療が必要になります。

20代~30代で更年期になることはない?

更年期とは閉経年齢を基準にした10年くらいの期間のことですから、通常20代~30代で更年期障害が起きることはありません。

ただ早期閉経と言って43歳未満で卵巣機能を失ってしまうことも可能性としてはあります。

現在多くの人に起こっているのは早期閉経による真の更年期障害ではなく、卵巣機能は問題がないのに更年期症状だけが現れるものです。過度のダイエットやストレス、不規則な生活などでホルモンバランスが崩れると更年期障害のような状態になってしまうのです。

更年期になると抜け毛が増える理由は?

更年期に抜け毛が増えるのは女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減るためです。

エストロゲンには髪を成長させる働きがあります。これが更年期により急激に減少してしまうとヘアサイクルの成長期が短くなり休止期が長くなります。

その結果、しっかり成長しきらない弱々しい細い毛ばかりになり、抜け落ちると休止期に入ってなかなか生えてこなくなるので髪の毛のボリュームもなくなってしまいます。更年期になると抜け毛が目立ち薄毛が気になるのはこうしたメカニズムが関係しているのです。

抜け毛の症状

男性の薄毛とは何が違う?

抜け毛を引き起こす仕組みが違います。

男性の薄毛の多くは男性型脱毛症(AGA)と呼ばれるもので、活性化した男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)によりヘアサイクルが乱れることで起きます。

一方、女性の薄毛は血流不全やホルモンバランスの乱れなどが強く影響していて、40代以降の女性の多くは加齢により髪の成長を助けるエストロゲンの分泌が減少することで抜け毛が増えます。

男性の薄毛は頭頂部や前頭部の生え際など特定部分がの薄毛が進行しますが、女性の場合は髪の毛全体が細くなりボリュームがなくなる傾向が強いのが特徴です。

初期症状みたいなものはある?

更年期障害は女性ホルモンの分泌が急激に低下することで起きるため、抜け毛だけでなくさまざまな症状が出ます。

イライラしやすくなったり体がほてる、異常に汗をかくなど更年期の症状を自覚することがあります。

こうした症状を感じつつ抜け毛が目立ち始めたらそれは更年期のホルモンバランスの乱れにより起きていると考えてよいでしょう。抜け毛は強いストレスや生活習慣の変化などでも増えるので、気になる場合は自己判断せずに専門医に診てもらうようにしましょう。

薄毛になりやすい人っている?

女性の薄毛は男性のAGAのように遺伝でなりやすいということはありません。

ただ女性の場合は普段からパーマをかけたりヘアカラーなどお洒落に気を使うことが多く、その分髪の毛や頭皮を痛めやすい環境にあると言えます。

更年期でホルモンバランスが乱れている時にカラーリング剤を使用すると肌荒れを起こす原因となり抜け毛を増やしてしまうことにもなりかねません。また化粧で髪の生え際にファンデーションがつくだけで薄毛の原因になることもあるのでヘアケアに注意することが必要です。

治療・対策について

放置していて治るもの?

抜け毛の原因が更年期の女性ホルモンの減少が影響しているものであれば、そのまま放置していても自然に改善することはあまり期待できません。

ストレスを溜め込んだり、偏った食生活なども抜け毛の原因になっていることもあるので、それらを解消することで症状が軽くなることはあります。

また専門クリニックや美容皮膚科を受診し、減少した女性ホルモンをコントロールすることである程度は抜け毛を改善できると言われています。抜け毛を何とかしたいと考えているのであれば、放置せずに医師に相談するのがよいでしょう。

どう対策をとればいい?

更年期に起きる抜け毛対策としては、いくつか自分でもできる方法があります。

実行するのが難しいものはありませんので以下の4つを日々行うことを心がけましょう。

イソフラボンの摂取

更年期で女性ホルモンの分泌量が減少している場合は大豆やピーナッツなどの豆類に含まれるイソフラボンを摂取するのがおすすめです。イソフラボンはエストロゲンと同じような性質を持っているため、足りなくなった女性ホルモンの機能を補うことができるからです。

頭皮マッサージ

女性の抜け毛は血行が悪くなり毛母細胞に栄養が行き届かなくなることでも増えるので、血行促進のために頭皮マッサージを行うと効果的です。入浴後に自分でマッサージをしたり、プロの手を借りて頭皮ケアを行うことで抜け毛を抑えます。

適度な運動

血流を良くして頭皮に栄養を届けるという意味では適度な運動習慣をつけることが大切です。激しいスポーツではなく、ウォーキングや水泳など適度な有酸素運動を行うことで血行促進だけでなく更年期症状全体を改善する効果が期待できます。

ストレスケア

ストレスは自律神経に乱れをもたらすため、血流を悪くするだけでなくホルモンバランスも崩してしまいます。運動をしたり趣味の時間を持つなどストレスを発散する方法を自分なりに見つけて実行することで女性ホルモンの分泌を少しでも改善することが重要です。

育毛剤を使う場合、どういうものを選ぶべき?

抜け毛防止のために育毛剤を使用する場合は、できるだけ刺激の少ないものを使用することをおすすめします。

というのも更年期になりエストロゲンの分泌が減少すると頭皮が乾燥しやすく敏感になるからです。

乾燥すると外部刺激に対するバリア機能が弱くなってしまうため添加物が多かったり刺激が強い育毛剤を使用すると頭皮環境を悪化させてしまう可能性が出てきます。できれば女性用育毛剤で保湿成分が含まれるものを使用することをおすすめします。

女性用のミノキシジルは効果がある?

ミノキシジルには血管を拡張して血流を良くする働きがあるので、女性用を使用するのは一定の効果が期待できます。

男性用のものは成分濃度が高く、体毛が濃くなるなどの副作用が出やすくなるので注意が必要です。

大正製薬が販売している女性用リアップならドラッグストアなどでも購入することができますが、一般的な育毛剤と違って医薬品であることを忘れてはいけません。

6ヶ月ぐらい使用してみて効果がありそうならそのまま続けるか、専門クリニックで自分の状態にあった濃度のものを処方してもらうのもよいでしょう。

なにか病気の可能性はない?

中年以降の抜け毛や薄毛は更年期症状だけが原因とは限りません。

50代前後になれば更年期障害だけでなく生活習慣病のリスクも高まります。例えば中性脂肪や悪玉コレステロール値が高くなると、頭皮の血流が悪くなり抜け毛を増やすことも考えられます。

また肥満を解消しようと極端なダイエットを続けていると鉄欠乏性貧血など栄養不足の状態になって薄毛になることもありますし、甲状腺機能障害や膠原病など抜け毛に結びつく病気はその他にもあります。したがって普段から健康管理に注意することが重要です。

上手に薄毛を隠す方法は?

女性の薄毛を隠す方法はいくつかあります。

それほど症状が重くないのであれば分け目を真ん中から横に少しずらすだけでかなり違って見えるはずです。生え際が気になる場合はヘアバンドを使用すると上手に隠すことができます。

帽子はすっぽり被ることができるので確実に隠すことができますすが、通気性の良いものを選ばないと、蒸れて雑菌が繁殖し頭皮環境を悪化させる可能性もあります。特に夏場は人目のないところでは被らないなど工夫が必要です。

どうしても抜け毛がつらいときはどうすればいい?

医師と相談してホルモン療法という治療を行う方法があります。

これは薬剤を用いてホルモンの分泌量をコントロールするものですが、更年期障害が軽くなる反面、乳がんの発症リスクが高くなり、太りやすくなる、肌荒れも起こしやすいなどマイナスの面もあります。

抜け毛以外の更年期障害の症状がそれほど重くないのであれば、別の方法を検討してみるのがよいかもしれません。

番外・抜け毛以外の更年期の症状は?

一般的には身体のほてり、頭痛、肩こり・腰痛、倦怠感、無気力、イライラ、集中力の欠如、恐怖・不安感などが挙げられます。

ただ、更年期の症状は個人差があり、出方も様々なので他の病気と明確に線引ができない面もあります

ほとんど症状を自覚しない人もいれば、生活するのが困難になるほど強く出ることもあります。女性なら誰でも起こり得ることで軽い症状であればそのまま生活できますが、重症の場合は病院での治療が必要になります。