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薄毛に関する疑問を徹底解剖!

公開日 2017年11月26日

自毛植毛についてのよくある疑問・回答まとめ

自毛植毛のイメージ

自毛植毛の施術について

痛くない?

施術中は麻酔をするため痛みを感じることはほとんどありません。

自毛植毛では全身麻酔ではなく、必要な部分のみ除痛する局所麻酔を行うので意識がありますが、クリニックによっては眠くなる薬を使う場合もあります。

術中に麻酔が切れた場合は麻酔を追加したり鎮静剤を打つので痛みが続く心配はありません。術後に麻酔が切れると腫れたり痛みを感じることはありますが、鎮痛薬が処方されるので我慢できないほどの痛みにはなりません。

ほかの植毛と比べたメリットは?

自毛植毛のメリットとしてはまず人工毛植毛のように拒絶反応(免疫反応)の心配がなく、定着率も90%を超えていることが挙げられられます。

また人工毛植毛は抜け落ちた毛は再生することがないので定期的にメンテナンスが必要になりますが、自毛植毛は基本的にメンテナンスフリーです。ヘアサイクルの関係で一旦抜け落ちたとしても再び新しい毛が生えてきますし、年齢を重ねれば自然に白髪が増えるので違和感がありません。

どんな種類がある?

自毛植毛の施術法はメスを使用してドナー採取を行うFUT法とメスを使わずにドナーを毛包ごと1つずつ採取するFUE法の2種類が基本です。

FUT法は切開をして頭皮を帯状に切り取るので傷跡が残ります。FUE法は切開しないので傷跡が小さく残りにくいのが特徴です。

FUE法をさらに発展させたものがARTUS植毛と呼ばれるものです。植毛ロボットを使用してデジタル処理で計算しながらドナー採取を行うので、ムラが出ず医師の腕に左右されるこなく施術ができます。

どこの毛を使う?

基本的に自毛植毛をする場合の移植元は後頭部の毛を使用します。

この部位の毛は太くてAGAの原因となる5αリダクターゼの影響を受けにくいので長く残るからです。なお個人によって毛髪の状況が違うので側頭部の毛を使用することもあります。

したがって自毛植毛が行えるのは後頭部や側頭部に充分な毛髪が残っていることが前提となります。薄毛が進行しすぎていて範囲が広いと移植元から採取するドナーも限度があるため一度の施術では終わらず、場合によっては植毛ができないこともあります。

施術が失敗することはある?

施術によって重篤な症状が発生するなど、医療的に見た失敗はほぼ無いと言ってよいでしょう。

植毛後の定着率から考えると、株分けが必要ないFUE法よりも株分けを行い人の手が関わる手順が多いFUT法の方がやや低いと考えられます。

また医療的には失敗ではなくても植毛の密度やデザインなどで施術を受けた人が満足しないケースもあります。これを避けるためには事前のカウンセリングや医師との相談が重要になります。

副作用やリスクはない?

自毛植毛は薬を投与する治療法ではなく外科手術なので副作用というのは基本的にはありません。

ただ、施術では麻酔を使用するのでその影響で吐き気がしたり、まぶたが腫れるといった症状が出ることがあります。

また頭皮を傷つけることになるため、かさぶたができて痒みが発生します。人によっては頭皮の張りやつっぱりを感じたり、吹き出物(毛包炎)や雑菌の繁殖で化膿するリスクもありますが医師の相談して適切な処置をすれば長期間続くことはありません。

施術完了までの大まかな期間は?

施術そのものは基本的に1日で終ります。ただ1回にドナーを採取できる量には限度があるため植毛範囲が広い場合には何回か施術を分けることはあります。

植毛の定着期間は1週間~2週間程度なので、毛が根付くまではシャンプーなど注意が必要です。定着しても術後1~3ヶ月くらいで一旦毛が抜け落ちます。その後、新しい毛が生え始め、術後6ヶ月から1年くらいかけて生えそろいます。

自毛植毛は施術はすぐに終わり、その後のメンテナンスも必要ありませんがヘアサイクルが正常に働き、毛髪が自然な状態になるまでは辛抱強く待つことが必要です。

植毛する本数の目安は?

自毛植毛では、基本単位は本数ではなく株数で、必要量は毛包単位で算出されます。

算出方法は植毛したい部分を多角形や円形などに置き換えて面積を割り出した後に、そこに生え際なら35~40、つむじなら30~35を掛けた結果が必要株数です。

さらに細かく算出したい場合は透明なラップなどで頭部を覆い、植毛部分をマジックでなぞって面積を方眼紙を当てて割り出します。多角形や円形の時に掛けた時と同様の数字を掛けて必要株数を決定します。

費用目安は?

1本あたりに換算すると350~500円くらいが相場になります。

費用は20万円程度の基本治療費と本数に応じた植毛施術費で構成されるのが一般的ですが、1本当たりの単価に開きが出るのはクリニックによっては基本治療費がかからないことがあるためです。

基本治療費の内訳は初診料や術後に処方される薬代などですが、これと本数ごとの植毛施術費と合わせて本数単価として表示しているクリニックがあるため基本治療費がゼロになるケースが出てきます。したがって施術を受ける前に基本治療費の有無を確認することが重要です。

施術を受ける条件について

自毛植毛ができない条件は?

薄毛が進行し過ぎてドナーとなる毛が残っていない場合は施術を行うことができません。

なぜなら自毛植毛は後頭部や側頭部からドナーを採取して薄毛部分に移植する治療法だからです。

また髪全体が細くて薄毛に見える場合は、植毛でなく髪を太くする治療の方が適する場合もあります。その他、糖尿病を持病に持つ人は傷の回復が遅く、傷口が化膿する危険性があるため植毛を受けられません。皮膚疾患や精神疾患などで通院しているような場合は、事前に医師と相談することをおすすめします。

女性でも施術できる?

女性でも自毛植毛の施術は受けることができます。

施術方法は基本的に男性と同じですが、女性の場合は男性のように生え際や頭頂部がはげ上げるというより全体が薄くなっていくケースが多いため高い技術力が必要になります。

また植毛手術の影響で周辺の毛が抜けるショックロスは女性の方に多いと言われていますので、規模の小さい施術が望まれます。これが起きても全てが抜け落ちてしまうことはないですし、一時的なものなので心配には及びません。

人工毛植毛していても受けられる?

移植ができないわけではないですが、自毛植毛をしても定着率が低くなる可能性が高いのでおすすめできません。

これは人工毛植毛によって頭皮が硬化して血流が悪くなっていることが考えられるからです。

どうしても自毛植毛を受けたい場合は一度すべての人工毛を抜き、半年以上待ちます。その上で頭皮の状態が改善されたことが確認できてからの方が安全です。医師に人工毛植毛を受けたことを伝えて最終判断することをおすすめします。

施術後のケアについて

メンテナンスは必要?

自毛植毛は移植した髪が定着してしまえば抜けてもまた生えてくるので基本的にメンテナンスを行う必要はありません。

ただし術後に医師から通院を勧められることはあります。

メスを使用するFUT法では切開した部分の頭皮を縫い合わせるので、抜糸するために術後1~2週間後に必ずクリニックに行かなければなりません。メスを使わないFUE法では抜糸はありませんが、傷口の状態を確認したり、しっかり定着しているかチェックのために通院することになります。

シャンプーとかは普通にしていい?

施術を受けてから2週間以上経過して移植した毛が定着していると確認できたら普通にシャンプーができるようになります。

ただし、それまでは注意が必要です。頭皮に強い刺激やダメージを与えると移植した毛が抜け落ちる可能性があるからです。

植毛を行った部分は指でこすらずに、できればぬるま湯で洗い流すようにします。傷口が塞がっていない状態で熱いお湯を使うと血行が促されて出血することがあるからです。かさぶたができてからは多少こすっても大丈夫ですが、引っ掻くのではなく自然に落ちるのに任せます。

専門用語について

グラフトとは?

グラフトとは自毛植毛を行う際に移植する毛包の単位のことです。

人工毛植毛の施術では1本1本植えていきますが、自毛植毛の場合は2~3本の毛が生えている毛包を後頭部などから採取して移植します。

したがって3000本くらいを目安に自毛植毛を行う場合は1000~1500グラフト必要という呼び方をします。クリニックの料金表などでグラフトの単位だとわかりにくいという場合はおおよその本数と置き換えてみるとよいでしょう。

ドナーとは?

自毛植毛をする際に、後頭部や側頭部などの移植元にある自毛のことを指しますが、毛髪だけでなく毛根や毛乳頭、周囲の皮膚も含め、移植に必要な部分全体のことです。

植物の鉢の植え替えをする際には、元の鉢の土の一部も付けて移しますがこれと似ています。臓器移植の場合は臓器提供者のことをドナーと呼びますが、自毛植毛では自分の皮膚組織がドナーになります。ドナーはさらにグラフト単位に株分けされて施術が行われることになります。

ピットスカーとは?

植毛の施術後に見られる後遺症の一つで、植毛をした頭皮がボコボコとへこんだ状態のことを指します。

これは頭皮に入れるスリットと株のサイズが不一致だったり株を深く入れ過ぎたりするのが原因として考えられます。

拒絶反応が起きる人工毛植毛より自毛植毛の方がピットスカーは起きにくいと言われていますが、担当する医師の技術不足により起きる可能性はあります。また稀に体質的にメスを入れると傷口が硬くなる人がいますが、これは1年くらいすると落ち着くのであまり問題にはなりません。