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薄毛に関する疑問を徹底解剖!

公開日 2017年10月30日

産後の抜け毛にかんするよくある疑問・回答まとめ

産後の抜け毛

産後の抜け毛について知っておきたいこと

産後に抜け毛が増える理由は?

産後に抜け毛が増える理由は1つではなく、いくつかの要因が組み合わさっていると考えられます。

正しく理解するためには以下の3つを押さえておいてください。

女性ホルモンの変化

産後の抜け毛の理由として最初に挙げられるのが女性ホルモンのバランスの変化です。女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があるのですが、妊娠中はエストロゲンが減少してプロゲステロンの分泌が増加します。

プロゲステロンは髪の毛を維持する作用があり、妊娠中は本来抜けるはずの髪が抜けずに残ることになります。そして出産を終えるとホルモンバランスが元に戻るため、一斉に髪が抜け始めるというメカニズムになっています。

産後のストレス

ストレスは妊娠や出産に関係なく普段から女性の抜け毛の原因の1つとして考えられています。強いストレスはホルモンバランスを崩したり、血管を収縮させ頭皮の血行を悪くするため髪の栄養が不足して抜け毛を増やしてしまうのです。

産後はどうしても育児中心の生活になります。夜中に起こされたり思い通りに行かないことも多いのでストレスが溜まりがちになります。家族に協力してもらうなど上手にストレスケアをしないと抜け毛が加速する可能性があります。

睡眠不足

生まれて間もない赤ちゃんは昼夜を問わず2~3時間ごとに授乳をしなければなりません。夜中にも起きて授乳するような生活がしばらく続くと睡眠不足になります。すると髪に大切な成長ホルモンの分泌が悪くなり抜け毛が進んでしまいます。

成長ホルモンは単に育毛をするだけでなく、昼間に受けた髪のダメージを修復する機能も持っていまます。夜10時から深夜2時に成長ホルモンは分泌されるのですが睡眠不足になると、メンテンスができなくなるため抜け毛が増加してしまうのです。

産後の抜け毛がなかったら異常?

産後に抜け毛がなくてもそれは異常ではありません。

抜け毛が増える主な原因は妊娠中と産後のホルモンバランスの変化ですが、これには個人差があるからです。実際に産後に抜け毛の自覚が全くなかったという人もいます。

具体的には女性ホルモンのプロゲステロンの分泌量が妊娠中に比べて産後は減るのですが、緩やかに下がっていく人は抜け毛症状も軽くなるのです。これは個人の体質により違ってくるので抜け毛が多くても少なくても異常ということにはなりません。

どこから薄くなる?

個人によって差がありますが、産後の抜け毛は前髪や生え際、つむじ部分が多いと言われています。

前髪部分は額の骨によりもともと皮膚が薄くなっているので、その影響で髪の毛が抜けやすい環境にあるということが考えられます。

生え際とつむじ部分は他と比べると毛根が小さく髪の毛が細いからです。抜け毛が始まると全体的に同じように抜けていても目立ちやすいのです。いずれにしても一箇所だけが集中的に抜けるということはありません。

二人目の方がひどくなるってホント?

産後の抜け毛は二人目の方がひどくなるとよく言われますが、それは人によります。

例えば抜け毛が増えるケースでは、年齢が挙げられます。2回目の妊娠は1回目より年を取っています。高齢出産になればなるほど、そのぶん身体への負担が大きくなり、抜け毛が長く続くことが考えられます。

逆に二人目の時の方が抜け毛が少なくなるというケースもあります。これは一人目を経験してて慣れているので問題対処も早くなりストレスが少なくなったということが考えられます。抜け毛の量が増えても、多くの場合時間の経過とともに改善していくので、あまり気にし過ぎないことをおすすめします。

放置しても大丈夫?

産後の抜け毛は身体の異常でも病気でもなく生理現象の一つなので基本的には放置していても大丈夫です。

ただ完全に回復するまでにはある程度の時間が必要になりますし個人差があるので、なかなか改善せずに心配になる方もいるようです。

抜け毛を放置することがストレスになってしまうと、それが抜け毛要因になることもあるので気になって仕方がない場合は、医師に相談したり生活習慣を改善する、育毛剤を試してみるといった対策をする方が安心できるでしょう。

治まるのはいつ?

各個人の女性ホルモンの分泌量や生活習慣の影響により差がありますが、一般的には産後6ヶ月くらいから1年くらいかけて治まっていくと考えればよいでしょう。

ヘアサイクルは成長期(2~6年)、退行期(2~3週間)、休止期(2~3ヶ月)を繰り返しますが、産後の抜け毛とはホルモンバランスが元に戻ることで一気に休止期になることで起こります。

つまり2~3ヶ月すると徐々に髪が生え始め、長くなっても1年くらい経てばヘアサイクルも元通りになっていくというわけです。

抜け毛が長引く原因は?

産後の抜け毛が1年以上長引く原因として考えられるのは、まず高齢期の出産があります。

年を重ねることにより回復力が弱まっているためホルモンバランスが正常な状態になるまで時間がかかるからです。

また育児の対する個人が感じる負担の程度はさまざまで、子育てが強いストレスになっている場合はそれが抜け毛を増加させてしまうことがあります。その他、睡眠不足が続くことによって心身ともに疲労した状態だと抜け毛回復が遅れてしまうこともあります。

予防や対策

抜け毛を予防する方法はある?

産後の抜け毛の原因の一つであるホルモンバランスの変化をコントロールすることはできませんが、その他の抜け毛要因を抑える方法はいくつかあります。

以下の4つのポイントを押さえておきましょう。

食生活について

食生活に関しては栄養バランスに注意して偏りのない食事をすることが大前提です。その上で抜け毛予防のために積極的に摂取するのがよいとされるのは、カルシウムタンパク質ビタミンB群亜鉛や鉄などのミネラル類です。

魚や牛乳に含まれるカルシウムは髪にハリやコシを与える効果があり、大豆や卵に多く含まれるタンパク質は髪の原料となります。レバーやうなぎなどに含まれるビタミンB群は頭皮環境を整え、貝類やほうれん草などに含まれるミネラル類は髪を育てるとされています。

睡眠について

質のよい睡眠は疲れた身体を休ませるとともに成長ホルモンを分泌して髪を育てる効果があります。成長ホルモンは分泌される夜10時から深夜2時に睡眠をとることが理想的ですが産後は夜間の授乳などで難しくなるかもしれません。

最初は細切れでもしっかり睡眠時間が確保できるようにすることが重要です。赤ちゃんの体内時計は時間の経過とともに徐々に整ってきますので、最終的には昼夜逆転ではなく親としてできるだけ規則正しい時間に睡眠をとることを心がけてください。

ストレスについて

ストレスは自律神経を乱して身体の様々な部分に悪影響を与えます。産後の女性にとってもホルモンバランスを崩したり血管を収縮させ血行が悪くなることで抜け毛を加速させてしまったりします。

育児を1人で抱え込むことが最もストレスを感じる要因になりますので、家族に協力してもらい育児から解放される時間を持つことが大切です。その他、好きな音楽を聞くとか散歩をするなど自分にとってストレス解消になることを見つけて実行するようにしましょう。

ヘアケアについて

産後はホルモンバランスの変化で抜け毛だけでなく髪のパサつきなどが気になることがあります。妊娠する前と髪質が変化していることもあるのでシャンプーは低刺激性のものを選ぶことをおすすめします。

抜け毛予防のためには頭皮をマッサージをしたり、育児で家の中に引きこもるのではなく、外に出て散歩するとか軽い運動をすると血行が良くなるので効果的です。また頭皮に直接栄養を与えるために女性用の育毛剤を使用してもよいでしょう。

シャンプーはそのままでも大丈夫?

産後は以前とは髪質が変わっていることも考えられますので見直すことをおすすめします。

洗浄力を高めるために使用される界面活性剤が含まれるシャンプーは髪を痛めやすいので避けた方がよいでしょう。

アミノ酸系シャンプーや天然由来成分配合と謳われている低刺激性のシャンプーを使用するようにすれば抜け毛防止になります。成分がよくわからないという場合は、ドラッグストアなどで薬剤師さんに事情を説明してどのシャンプーを使えばよいか相談すれば安心です。

ヘアカラーは控えた方がいい?

絶対に使ってはいけないということは言えませんが、産後1ヶ月検診で異常なしの診断が出てからヘアカラーを使用する方が安心です。

カラーリング剤が母乳に悪影響を与える心配は無いとされていますが、産後はホルモンバランスの影響で肌が敏感になっているからです。不安定な状態でカラーリング剤を使用するとかぶれや肌荒れを起こす可能性があります。

気になる場合はまずは担当医に相談してから、いつも利用しているヘアサロンの美容師に産後でも使えるカラー剤があるかどうか確認してみてください。

育毛剤は使うべき?

必ず使用しなければならないものではありませんが、頭皮環境を整えるためには役立ちます。

というのも産後はホルモンバランスの変化により頭皮が乾燥したり髪がパサつくことがあるからです。

また授乳によって赤ちゃんに栄養が行くと頭皮が栄養不足になるので、育毛剤で直接栄養を与えることが必要ということもあります。注意点としては育毛剤は必ず女性専用のものを使うこと。男性用のものは成分が強く、妊娠中や授乳中に使用してはいけないものがあるからです。

薄毛を隠したいときはどうすればいい?

ロングヘアならヘアスタイルをショートに変更するのが一番です。

髪が長いままだと薄くなった部分が目立ちやすくなりますし、洗髪した時に抜け毛の量が多く感じるので精神的にもあまりよくありません。短くして髪が伸びた頃にちょうど抜け毛も改善しているというのがベストです。

生え際が気にある場合はバンダナを巻いたりヘアバンドをするのが手軽です。帽子は蒸れると抜け毛を増やす要因にもつながりますので通気性の良いものを選び、夏場は避けて肌寒くなる秋から冬場に使用するのがよいでしょう。

もし抜け毛が治まらないときは?

産後の抜け毛が長期間治まらない場合は1人で悩まずに医師に相談することです。

まずはかかりつけの産婦人科を受診してください。産後の最新の状態を知っている先生に診断してもらうのがよいからです。

通常の産後脱毛症なら心配はないですが、抜け毛の原因は様々考えられます。もし頭皮が炎症やかぶれなどを起こしている場合は皮膚科を受診し、内臓疾患が疑われる場合は内科で診てもらいましょう。何でもないと診断されたらそれだけで安心できるはずです。