公開日 2017年11月29日
薄毛になりやすい生活習慣を教えてください
実の弟が全然大丈夫ということは、日ごろの生活習慣などの影響がかなりあるように感じます。ストレスやら何やらも。食生活なんかも、毎日どんなものをどんなふうに食べるかなんていうことがかなり影響すると思います。
薄毛になりやすい生活習慣などがあれば、それが知りたいです。



問診票
年齢 | 58歳 |
---|---|
性別 | 男性 |
職業 | 家事手伝い |
役職 | -- |
睡眠時間 | 8時間 |
体重 | 57kg |
身長 | 172cm |
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趣味 | 読書、絵画、音楽など |
肌状態 | -- |
使用シャンプー | -- |
お酒頻度 | 飲みません |
お酒量 | 飲みません |
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配偶者・恋人 | -- |
運動 | 散歩 |
薄毛治療暦 | -- |
薄毛血縁 | 父、叔父、従兄弟のなかの何人か。 |
ヨムトニック編集部の回答
ご相談ありがとうございます。「薄毛になりやすい生活習慣」が知りたい、ということですね。
以下に回答させていただきますが、この記事をまとめているのは編集者·ライターであって、医師や専門家ではありません。
あくまでも本やウェブの情報(クリニックの解説等)をもとに調べたもの、という前提で参考にしていただけたらと思います。
そもそも薄毛に遺伝は関係するのか
弟さんは薄毛ではないから、遺伝は関係ない、というようにお考えのようですが、実は薄毛の遺伝子を持っていても、薄毛が発現しない可能性があります。
遺伝子は2本の染色体が1つのペアになって構成されていますが、子供にはこのうちの片方が受け継がれます。たとえば、Aaという遺伝子を持っている男女が子供を作った場合、その子の遺伝子の組み合わせはA-A、A-a、a-A、a-aのどれかの組み合わせになります。
仮定ばかりで恐縮ですが、仮にAという遺伝子が薄毛を引き起こすとすると、a-aを受け継いだ子が遺伝によって薄毛になる可能性はなくなります。
薄毛に関係する遺伝子には大まかに2つの種類があるとされており、この例のように単純ではないのですが、おおまかには同じ理屈で、両親が薄毛遺伝子を持っていても子供が薄毛にならない可能性があるわけです。
薄毛を引き起こす生活習慣について
もちろん、ご指摘いただいているように生活習慣が原因で薄毛になる可能性もあります。
一説によると、遺伝によって薄毛になる人は全体の30%に満たず、多数の人は何らかの生活習慣の乱れによって薄毛になってしまっていることが指摘されています。
薄毛を引き起こす要因は大きく2つ
薄毛を引き起こす要因は、大きく分けると2つあります。
それは、頭皮の血行悪化と、血液で運ばれる髪を育てるための栄養素の不足です。
ストレスや睡眠不足が薄毛を加速する、というのはよく言われるところですが、これは頭皮の血行悪化による影響を指したものです。精神的な負担は全身を緊張させ、血管を収縮させますし、分泌される皮脂の量も増えてしまいます。皮脂の量が増えれば、頭皮環境は悪化し、乾燥を招いて頭皮を硬くしてしまうことにもつながります。
原因はさまざまですが、いずれにせよ頭皮の血行が悪化すれば、髪の材料となる栄養素が十分に供給されず、毛は成長できなくなってしまいます。
また、血行はよくとも、そもそも供給される栄養が不足していては、毛は育ちません。たとえば油ものばかりの偏った食生活を送っていれば、皮脂の量は増え、栄養は届かず、髪への負担は小さくないでしょう。
薄毛と生活習慣は密接に関わっています。遺伝だから薄毛になる、という側面もありますが、遺伝の影響を生活習慣でカバーできる可能性もじゅうぶんあります。
薄毛対策の大前提は健康的な生活習慣ですので、もし偏った食事や睡眠不足、ストレスフルな生活に心当たりがあるようなら、手近なところから改善されてみてはいかがでしょうか。
また、より確実を期すなら、生活習慣の改善と併せて育毛剤を使ってみたり、専門クリニックのカウンセリングを受けられてみるとよいでしょう。男性の薄毛は、放置すると進行してしまう可能性が高いです。早め早めの対策をおすすめします。
専門家プロフィール

ヨムトニック編集部です。本回答は編集者・ライターであって、医師や専門家ではありません。あくまでも本やウェブの情報(クリニックの解説等)をもとに調べたもの、という前提で参考にしていただけたらと思います。