公開日 2017年11月30日
20代です。生え際の後退は止まるものなのでしょうか?
25歳を超えてからでしょうか、急に生え際が後退してきたのを感じてきました。今まで自分は毛量が多く、、絶対に禿げないだろうと思っていたのに、この有様には多少ショックがありました。これから、生え際がこのまま後退するのか、踏みとどまるのか毎日不安で仕方がありません。



問診票
年齢 | 27歳 |
---|---|
性別 | 男性 |
職業 | 会社員 |
役職 | 係長 |
睡眠時間 | 6時間~7時間 |
体重 | 58kg |
身長 | 172cm |
---|---|
趣味 | サイクリング、ゲーム |
肌状態 | -- |
使用シャンプー | -- |
お酒頻度 | 3日に1回程度 |
お酒量 | 1杯 |
---|---|
配偶者・恋人 | 無 |
運動 | サイクリング |
薄毛治療暦 | -- |
薄毛血縁 | 無 |
ヨムトニック編集部の回答
ご相談ありがとうございます。「生え際の後退がストップするのか」が知りたい、ということですね。
以下に回答させていただきますが、この記事をまとめているのは編集者·ライターであって、医師や専門家ではありません。
あくまでも本やウェブの情報(クリニックの解説等)をもとに調べたもの、という前提で参考にしていただけたらと思います。
そもそも生え際が後退する原因とは
まず、生え際が後退する原因について簡単に解説します。
100%というわけではありませんが、生え際や頭頂部から始まる薄毛は、AGAによって引き起こされている可能性が高いです。
AGAは、日本人男性全体の30%が該当するであろうとされる脱毛症。昔は30代以降からAGAが進行し始めるとされていましたが、近年は20代で症状が現れる人も増えており、現代的な生活習慣もその原因になっているのではないかと考えられています。
<AGAの原因とされる主な生活習慣>
- 栄養バランスの偏った食事
- 不規則な睡眠や睡眠不足
- ストレス
- 喫煙
髪の毛は血管から運ばれる栄養で育ちますから、偏った食生活で髪の材料となる栄養素が足りなかったり、ストレスや喫煙、睡眠不足などで血行が悪くなったりすると、少しずつ痩せてしまうわけです。
また、AGAの根本的な原因は、男性ホルモンが変化してできるジヒドロテストステロンが、さらに別のたんぱく質と結合して作られるTGF-βにあります。上記のような生活習慣を送るとホルモンバランスも少なからず乱れますから、AGAと不健康な生活習慣は切っても切れない関係にあると言えます。
AGAの進行パターン
冒頭で少し触れましたが、AGAの進行にはいくつかのパターンがあります。これらのパターンは、最初に体系化した人の名前を取って、ハミルトン·ノーウッド分類と言われています。
細かくわければ進行度別に10以上のパターンがあるのですが、大きく分ければ以下の2つにまとまります。
- 生え際が一気にM字型に薄くなり、次いで頭頂部に広がっていくパターン。
- 生え際が全体的に後退しつつ、次いで頭頂部に広がっていくパターン。
このように、AGAは生え際から始まっていきます。確実なことは言えませんが、可能性の1つとしては十分考えられるでしょう。
生え際の後退はストップするのか
生え際の後退がストップするかどうかは、原因によります。
AGAの大きな原因であるジヒドロテストステロンや、ジヒドロテストステロンが変化したTGF-β作られやすいかどうかは、遺伝によって左右されます。もし、薄毛になりやすい遺伝子を受け継いでしまった場合は、放置していても生え際の後退がストップする可能性は低いと言えます。
ただ、その薄毛が遺伝的な要素ではなく、生活習慣に起因しているものであれば、それを改めることで後退が止まる可能性はあります。
たとえば生え際というのは、顔に近いぶん、皮ふが固くなりやすい部位です。また、頭のほかの部位に比べて血管も少ないとされています。ストレスが続く生活を送っていれば顔もこわ張り、自然と生え際の血行も悪くなってしまうでしょう。
こうした外部的な要因で後退が進んでいるのであれば、緊張のもとであるストレスを取り除いたり、定期的な頭皮マッサージで血行を改善すれば、自然と生え際の後退はストップするはずです。
外的な要因として考えるられるのは、先にも挙げた不摂生な生活習慣です。日常ケアでAGA対策を考える場合、まずは生活習慣の改善を地道に行っていくことが大切です。
それらと併せて、頭皮の血行を促すマッサージや、髪に直接栄養を届ける育毛剤などを使っていけば、少なくとも進行を遅らせることはできることでしょう。
クリニックで治療を受けるのも手
遺伝による薄毛の場合、日常ケアでは対策が難しい、と紹介しましたが、クリニックに通えば別です。
育毛対策について調べると、ミノキシジルやフィナステリド、デュタステリドといった文言を目にすることがあると思います。これらは、薄毛改善に効果があると厚生労働省が認めている成分です。
これらを含む薬剤は、主にクリニックで処方されており、実際にこれらを使用して薄毛を改善している人も少なくありません。
また、薄毛に悩む人の増加に伴って、独自の薄毛治療を打ち出すクリニックも増えています。独力でのケアに不安がある、というような場合は、そうしたクリニックを訪れてみるのもよいでしょう。
専門家プロフィール

ヨムトニック編集部です。本回答は編集者・ライターであって、医師や専門家ではありません。あくまでも本やウェブの情報(クリニックの解説等)をもとに調べたもの、という前提で参考にしていただけたらと思います。