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成分・症例名など専門用語解説

公開日 2018年2月22日

AGA治療薬【AGA therapeutic agent】

プロペシア

AGA治療薬とは、文字通りクリニックで処方されるAGA(男性型脱毛症)の治療薬です。

錠剤タイプの服用薬と、頭皮に塗布する外用薬があります。

薄毛対策と聞いてまず思い浮かべるのは育毛剤かと思いますが、育毛剤はあくまで頭皮環境を整えるもので、AGAに対して公的に効果の認められている成分は含まれていません。育毛剤とAGA治療薬は、基本的には別ものなのです。

クリニックで処方されるAGA治療薬には、厚生労働省がAGAに効果があると認められた成分が含まれています。成分によっていくつか種類はありますが、いずれもAGAの進行を抑えたり、発毛を促したりといった具体的な効果が期待できます。

クリニックで出してくれる薬がすべてAGA治療薬か、というとそういうわけでもありません。クリニックの中には、独自に調合したサプリメントなどでAGA治療を行っていくケースもあります。どういった方針で治療を行うかはクリニックによって異なりますので、もしAGA治療薬での薄毛改善を考えているなら、自身の要望に適ったクリニックかどうか、事前にしっかりチェックされることをおすすめします。

AGA治療薬の種類

厚生労働省に認められているAGA治療薬は、主に以下の3種類です。

ミノキシジル

主に外用薬として用いられているAGA治療薬です。元々は高血圧の人の血管を拡張し、血圧を下げるために開発されていたのですが、途中で発毛効果があることがわかり、AGA治療薬として定着しました。

血管の拡張作用により、髪に十分に栄養が届けられるようになる、というのが、その主な仕組みです。現在、発毛を促すことが認められている唯一の成分であり、男女ともに使うことができます。

タブレットタイプの服用薬も存在しますが、外用薬ほど一般的ではありません。処方しているクリニックもあるようですが、少数派です。副作用が出た具体的な症例は確認されていませんが、ミノキシジルが原因の可能性がある循環器系の疾患で死亡者が出た例もあるため、外用より効果の強い服用には慎重な立場をとる医師が多いようです。

プロペシア

フィナステリドを主成分とする服用薬です。こちらももともとはAGA治療薬ではなく、前立腺肥大症の治療薬として開発されていたものです。後にAGAの進行をストップすることがわかり、AGA治療薬として新たにパッケージ化された経緯があります。

AGAは、体内にあるテストステロン(男性ホルモン)が、毛根にある5αリダクターゼという酵素の影響でジヒドロテストステロンに変化。それがさらに男性ホルモン受容器と結合して、毛の成長を阻害する信号を出すことで引き起こされます。

ちょっと混乱してしまいますが、要は「テストステロン→ジヒドロテストステロン→ジヒドロテストステロン+男性ホルモン受容器」、という変化が根本にあるわけです。

プロペシアに含まれるフィナステリドには、この内の「テストステロン→ジヒドロテストステロン」という変化を促す5αリダクターゼのはたらきを抑える作用があるため、AGAの進行を抑えることができるとされています。

注意したいのは、プロペシアは女性の薄毛には効果が見込めないという点。女性の薄毛は女性ホルモンの減少やその他生活習慣が引き金となっているケースが多いですから、男性ホルモンに作用するプロペシアでは対策できないわけです。

ザガーロ

デュタステリドを主成分とする服用薬です。こちらも前立腺肥大症の治療薬を開発する過程で生み出されたAGA治療薬です。中身がまったく同じアボルブという製品がありますが、アボルブは前立腺肥大症用のパッケージ。ザガーロがAGA用のパッケージとなります。

AGAの進行を止める仕組みは、プロペシア(フィナステリド)とほとんど同じです。テストステロンがジヒドロテストステロンを変化させる、5αリダクターゼのはたらきを阻害します。

ただ、フィナステリドが2型の5αリダクターゼにしか作用しないのに比べて、デュタステリドは1型5αリダクターゼにも作用します。そのため、フィナステリドよりも効果の高いAGA治療薬として知られています。

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