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成分・症例名など専門用語解説

公開日 2018年5月26日

ビオチン【biotin】

ビオチン

ビオチンとはビタミンB群の一種で「ビタミンH」とも呼ばれます。

ビタミンは、それ自体が栄養素として人体に有益ですが、ビオチンにはさらに「補酵素」としての役割も。酵素と共に「代謝や消化を促進させる成分」として、体内で大活躍してくれます。

「ビオチンが育毛に効果を発揮する」とされる理由は後述しますが、それ以外にも「疲労回復効果」に大きな注目が集まっており、サプリメントなどのかたちで数多く商品化されています。

運動すると体内で糖分が分解され、乳酸が発生しますが、その乳酸が蓄積されることで、疲労感も高まることは、広く知られています。ビオチンは乳酸の代謝を促進し、改めてブトウ糖へと作り変える「糖新生」に深く関わっている成分なのです。

またビオチンには、血糖値を正常に保つために役立つホルモン・インスリンの分泌を調節する役割があり、「生活習慣予防のため、積極的に摂取すべき」とも言われています。

なおビオチンは、食品から摂取できると同時に、腸内でも合成されている成分です。このため腸内の環境に問題があると、ビオチン不足を招いてしまいます。腸内環境の整備にも気を配ることが大切ですね。また暴飲暴食や喫煙、生活習慣の乱れなどがビオチンの吸収を阻害することがあるので、注意が必要です。

ビオチンに育毛効果があるとされる理由

高い美肌効果で、頭皮の環境を整える

健やかな頭皮環境は、育毛にとって非常に重要です。血流がスムーズで、栄養が充分に行き渡っている状態でなければ、順調な発毛は望めません。

ビオチンには「ビタミンH」という別名があることは、本ページの上部で説明しましたが、この「H」はドイツ語の「Haut」という単語に由来しています。その意味はズバリ「肌」。つまり発見の過程で、ビオチンが「肌の健康にとって非常に有益な成分」であることがわかっていたのです。

まずビオチンには、ヒスタミンの生成を抑制する働きがあります。ヒスタミンとは、抗アレルギー物質の一種。体内に取り込まれた異物に対する防御反応として生成されますが、その働きが肌に反映されると、痒みや赤み、そしてアトピー性皮膚炎などが引き起こされてしまいます。ビオチンはアトピー治療の現場でも重用されており、副作用が懸念されるステロイド剤の使用を減らすための治療法のひとつとして、役立てられています。もちろん、一時的な頭皮トラブルの改善にも役立ってくれるでしょう。

またビオチンには、補酵素としてコラーゲンやセラミドの生成を促すという働きもあります。これらの成分が、頭皮を含む肌の水分量を整え、保湿力を高めるために欠かせないのは、皆さんもご存知の通り。さらに、肌のターンオーバーを促進させる働きまであるのです。

「頭皮環境の悪化で、薄毛が促進している」という自覚がある人は、ぜひビオチンを積極的に摂取しましょう。

髪の健康に深く関わる

ビオチンは頭皮環境の改善だけでなく、髪の毛の健康にも深く関わっている成分です。髪の毛の主成分は「ケラチン」というたんぱく質ですが、ビオチンは補酵素として、その合成を促進させる働きを担っているのです。健康な毛髪が順調に生育するためには、欠かせない成分といえそうですね。

またケラチンは、髪だけでなくまつげや爪の主成分であることでも知られています。体内でビオチンが高いパフォーマンスを発揮すれば、これらの部分も美しく健やかに成長するでしょう。ビオチンが美容業界から高い注目を集めているのも、思わず納得!

さらにビオチンには色素細胞である「メラノサイト」を活性化させる働きがあることもわかっています。メラノサイトは「もともとは白い状態で生まれてくる髪の毛」に、色付けをする細胞。加齢により減少すると、白髪が増えると言われています。ビオチンの力を借りることで、頭部の老化現象・白髪も改善できるのです。

欠乏症に注意

身体の健康維持に欠かせない栄養分が不足すると、欠乏症が招かれます。例えばビタミンEが不足すると、貧血などの欠乏症が発生しやすくなります。

ビオチンの欠乏症はなんと脱毛、薄毛、白髪!ここまで頭髪にダイレクトな悪影響を及ぼす欠乏症は、なかなか見当たりません。

1日の摂取目安量は、50マイクログラムとそれほど多くはありませんので、必要以上に心配することはなさそうですが、ビオチンを多く含む食品(ほうれん草や鮭など)は、積極的に摂取しましょう。

育毛以外の健康効果

  • 疲労回復作用
  • 筋肉増強作用
  • 肌トラブル改善作用
  • 代謝サポート
  • 生活習慣病の予防改善

副作用について

今のところ、ビオチンを使用したことによる副作用はほとんど報告されていません。例え過剰摂取したとしても、水溶性ビタミンのため汗や尿に含まれる成分として、自然に体外へと排出されるからです。

なおビオチンが不足していた人が、サプリメントなどで摂取を始めた直後には、肌の赤みや痒みが引き起こされることがあります。これは好転反応の一種なので、慌てないようにして下さい。

ただしどんな成分でも、サプリメントなどのかたちで摂取した際にアレルギー反応が現れる可能性はあります。心配な人は、少量から飲用を開始する、またもし持病などがある場合には摂取前に主治医に相談するなどの対応を。

ビオチンが含まれているアイテム

  • 育毛剤
  • 育毛シャンプー
  • サプリメント
  • 化粧品

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