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成分・症例名など専門用語解説

公開日 2017年9月5日

キャピキシル【Capixyl】

キャピキシルは、カナダの化粧品原料メーカー、ルーカスマイヤーコスメティクスによって開発された育毛成分です。

中身はレッドクローバー(ムラサキツメ草)の抽出エキスとアセチルテトラペプチド-3の混合物。これら2つ成分がそれぞれ頭皮にアプローチすることで、髪の成長を促すことができるとされています。

レッドクローバーエキスについて

レッドクローバーエキスは、イソフラボンを豊富に含んだ抽出成分です。

中でも注目したいのが、フィトエストロゲンに分類されるビオカニンA。というのも、ビオカニンAが持つはたらきは、男性型脱毛症(AGA)の引き金となる5αリダクターゼの生成を抑制するものだからです。

少しややこしいのですが、男性型脱毛症は、TGF-βという髪の成長を抑制する作用を持ったたんぱく質によって引き起こされます。TGF-βは、 ジヒドロテストステロンという男性ホルモンが、男性ホルモン受容体と結合して作られたもの。

男性型脱毛症に効果があるとされる治療の多くは、このジヒドロテストステロンの生成を抑えることを主眼に置いています。ジヒドロテストステロンは、血流に乗って毛根に入った男性ホルモン(テストステロン)が、5αリダクターゼという酵素に影響されて作られるものです。

そのため、5αリダクターゼのはたらきを抑えれば、必然的にジヒドロテストステロンの量が減り、ひいてはTGF-βの量も減らすことができる、ということになります。

現在、5αリダクターゼの抑制作用を持つ成分として広く知られているのは、フィナステリドデュタステリドの2つです。レッドクローバーエキスに含まれるビオカニンAの作用は、まだ客観的に証明されたものではありません。

ただ、開発元が発表している実験結果によると、93%という高い阻害作用が示されており、今後の展開が期待されています。

アセチルテトラペプチド-3について

アセチルテトラペプチド-3は人工のアミノ酸で、肌の再生力を高めるはたらきを持っています。

化粧品などに含まれている成分ですが、これが頭皮に作用すると、髪の毛を包んでいる毛包という組織の成長を促し、脱毛しにくい形に導いてくれるとされています。

具体的には、毛乳頭の底部にある固着原繊維の主成分、III型コラーゲンとVII型コラーゲンを活性化して、髪の毛が抜けるのを防止するとのことです。

ちなみに、開発元であるルーカスマイヤーコスメティクスが行った実験によると、アセチルテトラペプチド-3の育毛効果はミノキシジルよりも高いという結果が出ています。

実験の内容は、人間の頭皮から毛包を採取して培養液に浸け、ミノキシジルを加えたものとアセチルテトラペプチド-3を加えたもの、何も加えていないものの3種類で成長率を比べるというもの。

結果、アセチルテトラペプチド-3の成長率が156%だったのに対し、ミノキシジルは52%だったそう。単純に考えれば、アセチルテトラペプチド-3には、ミノキシジルの3倍の育毛効果があることになります。

副作用について

今のところ、キャピキシルによる副作用は報告されていません。

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