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成分・症例名など専門用語解説

公開日 2018年2月23日

毛包【Hair Follicle】

髪の毛の構造

毛包とは、毛を包んでいる器官のことです。目で見える部分は毛穴と呼ばれますが、毛包は毛穴の内部全体を指した言葉です。

人の身体には、手の平や足の裏といった特定の部位を除いて、1センチ平方メートル当たりに平均して20ヵ所もの毛包があるとされています。

毛包の役割は、毛の成長を調整すること。ホルモンや免疫細胞などが複雑に信号をやり取りして、身体の部位はもちろん、外的な状況に応じて毛を作っていきます。

たとえば髪の毛は、体毛の中でもとくに長く伸びますよね。また、体毛の質もほかの部位と比べて滑らかです。こうした違いは、毛包により生み出されているわけです。

そのほかにも、汗腺から出た汗を身体の外に出したり、皮脂腺から出た皮脂を肌に中継したりといった役割も毛包は持っています。

毛包の構造とは

毛包はさまざまな細胞から構成されています。代表的なものは以下の通りです。

  • 毛乳頭 毛包の土台となる大きな組織です。無数の結合組織と毛細血管が絡み合ってできています。
  • 毛母体 毛乳頭の周りにある細胞です。毛の細胞はここで作られます。
  • 立毛筋 毛包についている、毛を立てる筋肉です。いわゆる鳥肌は、この筋肉の力で表れます。
  • バルジ 立毛筋の付け根についている組織です。毛包全体の細胞を作り出す、重要な役目を持っています。

髪の毛の成長と毛包の関係

髪の毛には、大きくわけて3つの成長段階があります。髪の毛の成長を司っているのは毛包ですから、当然この成長段階に応じて、毛包の状態も変わっていきます。

髪の毛の成長段階(ヘアサイクル)は、以下の通りです。

  • 成長期 毛根部で細胞が積極的に分裂していく時期。健康な毛包であれば、全体の毛の8~9割近くがこの状態です。また、成長期は2~6年ほど続くとされています。
  • 退行期 成長期から休止期への過渡期です。全体の毛の1~1.5割近くがこの状態です。また、退行期は2~3週間続くとされています。
  • 休止期 髪の成長が完全に止まってから、新たな髪を作り出すまでの成長器官です。全体の1~0.5割近くがこの状態です。休止期はおよそ3ヶ月続くとされています。

髪の毛は、こういった3つのサイクルを回しながら生え変わっていきます。健康的な人は1日あたり50~100本ほどの髪が抜けているとされていますが、それはこのサイクルを終えた髪の毛たち、というわけです。

ちなみに、退行期の段階で毛乳頭(+毛母細胞)は髪の毛から切り離され、成長が止まります。髪の毛とセットになっているイメージがありますが、毛乳頭と毛母細胞は常に毛包の中にあって、延々と毛の成長サイクルを回しているわけです。

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