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成分・症例名など専門用語解説

公開日 2018年4月27日

毛髪再生医療【Hair regenerative medicine】

顕微鏡をのぞく女性

毛髪再生医療とは

毛髪再生医療とは、髪の生え変わり周期=“毛周期”を改善するための薄毛治療のこと。

頭皮や髪の毛が健康な状態であれば、成長期が2~4年、退行期が約1ヶ月、休止期が半年程度という毛周期を繰り返し、髪が生え変わっています。

しかし薄毛の人の場合、その毛周期が乱れることによって、成長しきっていない髪の毛が抜けてしまいます。だんだん毛量が少なくなっていき、弱くて細い髪の毛だけが残ってしまっている状態がいわゆる薄毛の状態です。

毛髪再生医療は、この毛周期を正常に戻し、健康な髪の毛が十分に生えてくる環境を整えることを目的とした薄毛治療法。その研究が近年急速に進み、治療法として取り入れる方が増えているのです。

毛髪再生医療の種類

現在すでに医療機関で行われている毛髪再生医療には、3つの種類があります。

グロスファクター法

髪の毛の成長を促進するグロスファクター(成長因子)に着目した、毛髪再生医療。この成長因子を配合した薬を使うことで、乱れた毛周期を正常に戻すよう働きかけます。

HARG(ハーグ)療法

HARG療法は、現在最も多く取り入れられている毛髪再生療法。HARGとは、「Hair Re-generative theraphy」の頭文字をとってつけられた名前で、名前の通り髪の毛を再生させるという治療方法です。

成長因子の一種であるたんぱく質から作られた薬剤を使って、頭皮に働きかけます。

脂肪細胞療法

この治療法では、体から採取した脂肪幹を培養し、気になる部分に直接注入するというものです。注入した脂肪幹の成長因子が作用し、乱れた毛周期が正常化されるという仕組みです。

メリット

毛髪再生医療の1番のメリットは、高い発毛率。必要な細胞が残っていれば、毛髪が再生する可能性はかなり高いといえるでしょう。また、自然に自分の毛が生えてくるよう働きかけるため、不自然さは一切なく、見た目がとても自然です。

自分の細胞を使った治療法のため、副作用やアレルギー反応のリスクがあらわれにくいということもメリットとして挙げられます。植毛のように傷跡が残ってしまったり、不自然な仕上がりになってしまう心配も必要ありません。

女性の薄毛の場合、男性型脱毛症(AGA)の治療は受けることができません。しかし毛髪再生医療は、性別関係なく治療を受けることができます

デメリットは?

デメリットとしては、治療費が高いということが挙げられます。AGAの治療費は数十万円で済むことがほとんどですが、毛髪再生医療には、大まかにいって倍くらいの費用がかかります。しかしあまりにも安い費用の場合は要注意。きちんと効果を実感したいのであれば、それなりの費用がかかると考えておきましょう。

また治療中、クリニックには定期的に通う必要があります。1回数十分の治療を3~4週間に1回、5~10回程度通わなければいけません。時間にすると、大体半年以上は見ておくと良いと思います。

治療を受けられる場所

HARG療法は、その治療を行っているクリニックや病院で受けることができます。

最近は取り扱うクリニックも増えてきましたが、まだまだ新しい薄毛治療法です。まずは一度ドクターに相談してみることをおすすめします。

これからの毛髪再生医療

現在、すでに行われている3つの毛髪再生医療のほかに、大手メーカーの資生堂や京セラが、iPS細胞を利用した新たな毛髪再生医療の実用化に取り組んでいます。すでに臨床試験なども行われており、新しい治療法として利用されるようになる日も近いでしょう。

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