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成分・症例名など専門用語解説

公開日 2018年2月28日

IGF-1【Insulin-like Growth Factor-1】

人体のイメージ

IGF-1とは、Insulin-like Growth Factor-1の略。日本語にすると、インスリン様成長因子-1となります。

なんだか難しそうな名前ですが、インスリン様、というのは、インスリンに似た、という意味。インスリンは、食べ物から得たブドウ糖を細胞にを取り込ませ、エネルギーに変えたり、脂肪を蓄えたり、細胞の分裂を促したりするはたらきを持っているホルモンです。

IGFは、このようなインスリンと似たはたらきを持つアミノ酸の種類のことを指します。食事に反応して分泌されるインスリンと違い、IGFは生物の成長に合わせてゆっくり分泌量が変わっていきます。こうしたIGFの分泌量の変化によって、生物の成長状態(細胞分裂の度合い)が変わってくるとされています。

IGFには、IGF-1とIGF-2という種類があるのですが、IGF-2は主に成長の初期段階に使われ、IGF-1は、その後の成長過程で必要とされます。

肌の健康状態を左右するIGF-1

IGF-1は、肌の細胞を生まれ変わらせる力を持っています。この力は、年を取るにつれて衰えていってしまいます。

2017年に、富士フィルムがIGF-1をたくさん作り出す独自成分を開発したと発表しました。

なぜIGF-1にこだわったかというと、東京歯科大学との共同研究で、IGF-1が表皮幹細胞のはたらきを活性化することがわかったからです。IGF-1が増え、表皮幹細胞のはたらきが活性化されれば、お肌の新しい細胞が活発に生み出されることになります。これによって最終的に、しわやたるみの改善といったアンチエイジング効果が得られることを期待したわけです。

IGF-1は、年を重ねるとその量が減っていきます。成長を司るホルモンですから、当然と言えば当然ですね。

知っておきたいのは、このIGF-1が、髪の成長も左右しているという点。頭皮も肌の延長ですので、IGF-1が減ることによって細胞分裂の勢いが失われれば、毛が痩せたり、短いまま抜けてしまうことになります。

このような背景もあり、近年ではIGF-1にアプローチする形の育毛方法も開発されつつあります。ただ注意したいのは、その中に間違った方法も含まれているということ。まだ研究途上の分野だけに、中には効果が不確実なノウハウもある、ということは知っておくとよいでしょう。

細胞分裂を活性化する作用でがん細胞も増えてしまう?

IGF-1ががん細胞の分裂まで促してしまう、というような研究結果もあります。

IGF-1とがんの関係性については、研究者の間でも意見が分かれるようです。しかしIGF-1が前立腺がんや乳がんの腫瘍を拡大させた、というようなデータもあり、さらなる研究が進められている段階です。

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