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成分・症例名など専門用語解説

公開日 2017年9月5日

ミノキシジル【Minoxidil】

ミノキシジルとは、アメリカの製薬会社であるファイザーが開発した発毛成分です。

血管を広げて血圧を下げるというはたらきを持っており、もともとは高血圧の人向けの薬として販売されていました。ところが薬を飲んだ人の多くに多毛症などの副作用が現れたことから、数年後に脱毛症の治療薬として調整された塗布薬(ロゲイン)が販売。内服ではないにも関わらず高い発毛効果を誇り、画期的な育毛剤としてアメリカから各国へと浸透していきました。

ミノキシジルを含む育毛剤は、厚生労働省にもその効果を認められており、男女ともに薄毛改善効果が見込める最も効果的な発毛手段として、「男性型脱毛症診療ガイドライン(2010年版)」でも使用が推奨されています。

塗布するタイプだけでなく、内服用の錠剤タイプのミノキシジル製剤も存在します。これは通常ミノタブ(ミノキシジル・タブレット)と呼ばれており、個人輸入や薄毛治療専門のクリニック等で処方されています。ただ、ミノタブは厚生労働省に認められたものではないため、保険の対象外であり、飲用にも医師の慎重な判断が必要とされています。

ミノキシジルが発毛を促す仕組み

頭皮に浸透したミノキシジルは、強力な血管拡張作用によって頭皮の血行を改善します。これにより髪に栄養が行き届き、毛母細胞の活動も活性化され、髪の成長が促される、というわけです。

高血圧の薬としてミノキシジルが使われていた際、体毛の成長が促されたのは、毛細血管の拡張によって各部位の毛穴に十分以上の栄養が行き渡ったことが原因と考えられています。

薄毛はさまざまな原因が重なって引き起こされますが、そのほとんどに頭皮の血行が絡んでいます。じっさい、髪が薄くなってしまった人の頭皮は固く凝っていることが多く、血行不良による毛母細胞の栄養不足が、薄毛に影響していると考えられています。これは、男女ともに言えることです。

ミノキシジルを使えば確実に薄毛が治る、というわけではありませんが、頭皮の血行が悪くなっている自覚があるなら、高い効果が期待できるはずです。

副作用について

ミノキシジルの副作用には、致命的なものはありません。

ただ、以下のような症状があらわれることも報告されています。もしミノキシジルを配合した育毛剤を使用する場合は、こうした懸念事項についてもしっかり把握されておくことをおすすめします。

  • 初期脱毛
    初期脱毛 とは、ミノキシジル等で育毛対策を始めた際、その作用で新しく生えてきた髪の毛が、古い髪の毛を押し出すことで起こる脱毛。効果が出ている証拠で、使い始めてから1ヶ月前後で収まる。
  • 多毛症
    頭皮以外の血管まで拡張されることによって、身体全体の毛量が増えてしまうケースもある。
  • 動悸・めまい
    毛細血管が広がると、心臓の拍動が促され、動悸やそれに伴う頭痛・めまいなどを感じるケースもある。

ミノキシジルを含む育毛剤が開発された当初、アメリカでも日本でも、循環器系の疾患による死亡者が数名出ています。因果関係は証明されていませんが、一部ではミノキシジルが持つ血管拡張作用が心臓に負担を掛けたことが遠因ではないかと指摘されています。

現在ミノキシジル(塗布タイプ)で確認されている副作用に致命的なものはありませんが、そうした経緯もあるためもし違和感を覚えたら即座に使用を中止し、医師の診断を仰がれることをおすすめします。

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