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成分・症例名など専門用語解説

公開日 2018年4月27日

ピディオキシジル【Pidioxidil】

水の冠

ピディオキシジルは、育毛のために開発された人工的な成分。インドのクマールオーガニック製品社によって開発されました。

日本国内ではまだそれほど多く商品化されていないため、知名度は高くありませんが、注目に値することだけは確かです。どのような特徴があるのでしょうか?

ピディオキシジルは、かの有名な育毛成分ミノキシジルと非常によく似た構造を持っています。それもそのはず、ミノキシジルのウィークポイントを改善し、育毛効果だけをより純粋に発揮できるよう、開発された成分です。

育毛に一定の効果が認められた成分といえば、これまでミノキシジルとフィナステリドがダントツの2強でしたが、今後はピディオキシジルにも大きな注目が集まることが予想されます。

美容大国と呼ばれるお隣の韓国では、すでにピディオキシジル配合の育毛剤や、女性用のまつ毛美容液などが数多く販売され、人気を博しているようですよ。

ピディオキシジルに育毛効果があるとされる理由

血管拡張効果がある

ピディオキシジルには、ミノキシジルと同じく、血管を拡張する効果があります。血管が拡張されると血流も改善され、頭皮の毛細血管に酸素や栄養分が充分に運ばれるようになります。良好な育毛環境を整えるために、ぜひ活用したいですね。

毛母細胞の働きを高める

ピディオキシジルの成分は「毛母細胞に直接働きかけることが可能」という特徴を持っているようです。育毛を司る毛母細胞の分裂を活性化させるため、ヘアサイクルが正常に戻っていくほか、毛包の成長を促し、太く力強い毛髪の誕生に貢献します。

多くの成長因子が含まれている

ピディオキシジルは「ミノキシジルにはない個性」として「多くの成長因子を含む」という特徴を持っています。以下に見ていきましょう。

  • シアル酸…母乳やツバメの巣などに含まれる成分。免疫力をアップさせるほか、美肌や育毛効果がある。
  • EGF…タンパク質の一種で、肌の上皮細胞を再生させる働きがある。肌荒れの改善に有用なのはもちろん、頭皮の環境改善にも役立つ。

これらの成長因子が眠っている毛母細胞にアプローチすることで、より高い相乗効果が得られると考えられています。

ミノキシジルとの違いとは

ピディオキシジルはミノキシジルを元に、そのウィークポイントを改善しながら開発された成分です。そのため、以下のような特徴も兼ね備えています。

肌に浸透しやすい

ミノキシジルには、肌への浸透力が弱いという欠点がありました。そのため、ミノキシジル配合の塗布タイプ育毛剤を使用する際は、じっくりと時間をかけて頭皮に浸透させる必要があったのです。

しかしピディオキシジルは、ミノキシジルよりも分子構造が小さいため、浸透力が非常に高いようです。有効成分が頭皮の奥にまで届き、より高い発毛効果を促すと言われていますよ。

副作用が起きにくい

ミノキシジルは育毛に有用な成分ですが、副作用を懸念する声は多くあります。実際に開発当初は、アメリカでも日本でも、循環器系の疾患による死亡者が数名出ているほど。使用法をきちんと守れば必要以上に心配することはありませんが、それでも動悸やめまい、吐き気などの副作用を感じる人もいるようです。

ピディオキシジルは、ミノキシジルのこうした欠点を鑑み、副作用を低く抑えるよう計算のうえで開発されています。デリケートな部位であるまつ毛の美容液に配合されている点からも、その安全性の高さをうかがうことができます。

また女性が使用する際は非常に慎重にならざるを得ないミノキシジルに比べ、ピディオキシジルは性別に関係なく使用できる成分です。

副作用について

大きな副作用の心配はありません。

上部でも紹介したように、ピディオキシジルは副作用の発生が非常に低いことで知られています。

とは言え、人工的に開発された化学成分であることは確かですから、アレルギーリスクが皆無とは、言い切れません。また国内に配合商品が登場してからの年数は数年程度と少ないため、充分なデータが蓄積されていないという現状もあります。

肌がデリケートという人は、ピディオキシジル配合の商品を使用する前に、念のためパッチテストを行っておくと良いでしょう。

また「ピディオキシジルはインドで開発された成分と聞いたけど、安全性は大丈夫なの?」と心配する人がいるかもしれません。しかしその開発元である「クマールオーガニック製品社」は、インド南部の大都市·バンガローに本社があり、製造拠点を国内に複数持つ大企業。優秀な科学者を多く採用しているほか、欧米の子会社を通じ、世界に材料を輸出しています。そのプロダクトは「信用に値する」と考えて、問題ないでしょう。

いまのところ国内でピディオキシジルは「化粧品原料としての許可」のみを得ている状況ですが、今後は医薬部外品や医薬品に昇格していくことも考えられます(ミノキシジル、フィナステリドはすでに医薬品としての許可を得ている)。注目しておいて、損はない成分と言えそうですね!

ピディオキシジルが含まれているアイテム

  • 育毛剤
  • 育毛シャンプー
  • まつ毛美容液

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