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成分・症例名など専門用語解説

公開日 2018年1月28日

プロペシア【Propecia】

プロペシアのイメージ

プロペシアとは、フィナステリドという成分を、AGA対策用にパッケージした商品(服用薬)の名前です。

フィナステリドは、もともとはアメリカのメルク社が前立腺の治療薬として開発したものだったのですが、その後の研究でAGA(男性型脱毛症)に効果があることが判明。前立腺用のものより容量を抑えたものを、新たにAGA治療薬として販売したという経緯があります。

FDAというアメリカの厚生労働省的な機関をはじめ、世界各国で認可されている、確かな効果を持った育毛薬です。

特許の関係から、国内メーカーはプロペシアと類似する商品を販売できませんでしたが、2015年に特許が切れ、同様の効果を持った安価な薬も続々と登場しています。

プロペシアがAGAに作用する仕組み

まずは、AGAによって毛が抜けてしまう仕組みを簡単に解説します。

よく、抜け毛は男性ホルモンによって引き起こされると言いますが、厳密にはそれは正しくありません。薄毛の引き金となるのは、男性ホルモンが2段階変化したものが出す生化学的な信号です。

血流に乗って毛根まで運ばれた男性ホルモン(テストステロン)は、そこで5αリダクターゼという酵素の影響を受けジヒドロテストステロンに変化。さらにジヒドロテストステロンが男性ホルモン受容体と結合して、TGF-βという脱毛因子を生み出します。

このTGF-βが髪の成長サイクルを乱し、細く短い毛が増えていってしまうのが、AGAの症状です。

プロペシア(正確には主成分であるフィナステリド)の作用は、男性ホルモンがジヒドロテストステロンに変化するのを抑えるというものです。つまり、脱毛因子が作られるのを防いでくれるわけです。

注意したいのが、プロペシアはあくまで脱毛を防ぐものであり、発毛を促すものではないということ。成長サイクルが正常化されることで髪は増えますが、それはあくまで元の状態に緩やかに戻っているだけであって、プロペシアの直接的な効果ではありません。

たとえ毛の成長サイクルが正常化されても、生活習慣などが乱れていて髪に栄養が供給されなければ、確実な効果は見込めないわけです。

また、AGAによる脱毛にしか効果が見込めない、ということも知っておいた方が良いでしょう。

気になる副作用

パーセンテージにできないレベルでは、肝機能障害などの副作用も確認されているようです。

一方、パーセンテージが出されているものは、性欲減退が1~5%未満、勃起不全が1%未満、というような割合となっています。医師に処方してもらうものなので、もし不安な場合は担当医の方によく話を聞き、納得して飲めるかどうか入念に検討されることをおすすめします。

どこで手に入るか

クリニックで医師に処方してもらうのが一般的です。

安価なジェネリックを個人輸入する、という手段もありますが、安全性の観点からは決しておすすめできることではありません。副作用の懸念はもちろんですが、ニセモノである可能性も捨てきれないからです。

クリニックで購入する場合、初診料等込みで安くて1万円。高いと数万円する場合もあり、決して安くはないのですが、万全を期すならきちんと専門医に処方してもらうのが一番でしょう。

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