公開日 2017年9月5日
オウゴンエキス【Scutellaria baicalensis root extract】

オウゴンエキスとは、
黄金花は日本では江戸時代中期から栽培されていますが、漢方の分野では解熱作用・抗炎症作用がある薬草として古くから用いられてきました。これらの作用は、オウゴンエキスに含まれるバイカリンやバイカレインに含まれるフラボノイドによるものとされています。
抗酸化作用や保湿作用化粧品などに含まれるケースも多くみられます。育毛剤にもオウゴンエキスを含むものは少なくありませんが、頭髪への効果については、まだ決定的な研究成果は挙がっていないようです。
目次
オウゴンエキスに育毛効果があるとされる理由
脱毛に影響するホルモンの生成を抑えるはたらきがある
毛乳頭で生成されるジヒドロテストステロンという男性ホルモンは、AGAの大きな原因の1つです。現在AGAの治療ではプロペシアという薬が主に用いられていますが、プロペシアの効果は、このジヒドロテストステロンの生成を抑制する(正確にはジヒドロテストステロンを作りだす5αリダクターゼのはたらきを抑える)というものです。
決定的な成果は上がっていませんが、オウゴンエキスにも、これと類似するはたらきがあるとされ、研究が進められています。
頭皮の状態を整えるはたらきがある
男性ホルモンを抑えるはたらきの延長ですが、皮脂の分泌が抑えられるため、ニキビや肌荒れを防ぐ効果も期待できます。もちろん、頭皮の状態をよくしたからといって、育毛に効果があるとは限りません。しかし皮脂の多い荒れた頭皮より、健康的な頭皮の方が、毛が生えやすいことは確かです。
また、皮脂を抑えること以外にも、抗菌、抗炎症、保湿といった効果が期待できます。いずれも肌の調子を整えるものです。頭皮環境の改善という点では、力を発揮してくれるはずです。
環境ストレスによる肌への悪影響を軽減するはたらきがある
オウゴンエキスには、環境ストレスによる肌へのダメージを軽減するはたらきもあります。
環境ストレスとは、紫外線やタバコの煙、排気ガスといった、周辺環境から受けるストレスのことを言います。環境ストレスを受け続けると、コラーゲンなどを破壊して肌を老化させるMMP-1という物質が生成されるのですが、オウゴンエキスにはこのMMP-1の生成を抑制するはたらきがあるとされているのです。
この効果も育毛には直接関係ありませんが、髪が健康に育つ下地づくりには有用と言えます。
育毛以外の健康効果
- 解熱作用
- 抗炎症作用
- 抗酸化作用
- 保湿作用
- 抗菌作用
- 収れん作用(肌や血管の引き締め作用)
副作用について
オウゴンエキスは、昔から漢方にも用いられている安全性の高い成分です。副作用のリスクはほとんどないと考えてよいでしょう。
ただし、漢方薬に使われる薬草の中には、アレルギー反応を引き起こしてしまうものも存在します。
飲用する場合には、事前に医師に相談するか、飲用後の身体の反応を慎重にチェックされることをおすすめします。
オウゴンエキスが含まれているアイテム
- 育毛剤
- 化粧品
- 漢方薬
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