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成分・症例名など専門用語解説

公開日 2017年9月6日

脂漏性皮膚炎【Seborrheic dermatitis】

脂漏性皮膚炎とは、小さな赤い湿疹ができてしまう、皮ふの炎症の一種です。

頭皮をはじめ、鼻や額、頬、耳の後ろなど、皮脂が多く出る場所にできやすいとされています。

主な症状はかゆみで、症状が軽いものはニキビに似ています。しかし、場合によっては皮膚が分厚くなったり、皮がむけてしまうことも。フケが出てしまうこともあり、身体的にも精神的にも、軽くない負担を感じる人がほとんどです。

症状は、乳児であれば数ヶ月で自然と治まりますが、思春期以降に症状が現れた場合は、適切な対応を取らない限り、なかなか軽快しません。体調や大気の乾燥具合などによってさらに悪化することも考えられるため、心当たりがある場合は速やかに医師に相談しましょう。

原因について

脂漏性皮膚炎の大きな原因は、マセラチア菌という肌にいるカビ菌です。

マセラチア菌は人の皮脂を好み、皮脂に含まれるトリグリセリドという物質を刺激性の遊離脂肪酸に分解してしまいます。この物質によって肌が炎症を起こすのが、脂漏性皮膚炎というわけです。

ただ、マセラチア菌は、誰の肌にもいる一般的な菌です。ふつうの量であれば、肌トラブルを引き起こすことはありません。そうした意味では、脂漏性皮膚炎の根本的な原因は、偏った食生活や睡眠不足、ストレスなど、皮脂の量を増やしてしまう外的要因であるとも言えます。

治療について

脂漏性皮膚炎の治療は、主に塗り薬と抗菌成分を含んだシャンプーによって行われます。場合によっては、抗アレルギー薬や、栄養を補完するためのサプリメントを飲用することもあります。

また、普段の生活を見直すことも大切です。

たとえば、ダメージを与えないよう注意しながら、頭皮を清潔に保つこと。痒みもあるため、シャンプー時に強く擦りたくなってしまうのは仕方のないことですが、それだと頭皮・頭髪に負担を与えてしまいます。指の腹で優しくマッサージするように、皮脂やフケを洗い流しましょう。

またその際は、低刺激の抗菌シャンプーを使うのがおすすめです。

ほか、バランスの取れた食事も大切です。魚介類や牛乳、卵など、ビタミンB群を多く含む食品や、イモ類、海藻類など、食物繊維を多く含む食品を意識して多く摂り、油ものは自制しましょう。

即座に回復ということはありませんが、規則正しい生活習慣を送り、正しい治療を施していけば、数ヶ月で症状は軽快するはずです。

脂漏性皮膚炎による脱毛について

脂漏性皮膚炎が原因で脱毛することはありません。

しかし、遠因となってしまうことは十分に考えられます。脂漏性皮膚炎になってしまうくらい皮脂の分泌が多いと、酸化した皮脂が毛穴を詰まらせ、頭皮が固くなってしまうことが考えられます。また、痒みに負けて掻いてしまうと、頭皮・頭髪ともに大きなダメージを受けることになります。

脂漏性皮膚炎の人は、生活習慣が乱れていることが少なくなりません。乱れた生活習慣は、脱毛の大きな原因となりますので、可能な限り速やかに、適切な対応をとるべきと言えます。

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