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成分・症例名など専門用語解説

公開日 2017年9月5日

ノコギリヤシ【Serenoa repens】

ノコギリヤシとは、アメリカ南西部に植生する、オウギ型の葉を持つヤシ科の植物です。

その果実はフィトケミカル(健康に好影響を及ぼす自然由来の化合物)や脂肪酸を多く含んでおり、抽出エキスには男性ホルモンのはたらきを抑える作用があるとされています。まだ効果は完全には証明されていませんが、いくつかの臨床試験で、フィナステリドよりも小さな副作用で男性ホルモンのはたらきを抑制できたという結果が得られています。

また、ヨーロッパでは昔から前立腺肥大症向けの植物薬として用いられており、伝統生薬製剤として医薬品と同等の認識をされています。現在薄毛治療薬に用いられている主な成分は フィナステリドや デュタステリドですが、これらはもともとは前立腺肥大症向けの治療薬として開発されたもの。そのため、それと類似するはたらきを持つノコギリヤシにも、育毛効果が見込めるのではないかと注目されているというわけです。

ノコギリヤシに育毛効果があるとされる理由

ノコギリヤシには、脱毛に影響するホルモンの生成を抑えるはたらきがあるとされています。

AGA(男性型脱毛症)の大きな原因は、 ジヒドロテストステロンというホルモンです。ジヒドロテストステロンは、毛乳頭にある 5αリダクターゼという物質のはたらきによって、血液中の男性ホルモンが変化することで作られます。

ノコギリヤシに含まれるオクタコサノールβ-シトステロールには、このうちの5αリアクターゼのはたらきを抑制する作用があるとされています。これは、現在の代表的なAGA治療薬であるプロペシアと類似する作用です。

ノコギリヤシが頭髪に影響を与えるかどうかは、まだ科学的に効果が証明されたものではありません。しかし、少なくともジヒドロテストステロンの生成を阻害するメカニズムを持っていることは、確かとされています。

育毛以外の健康効果

  • 前立腺肥大の予防
  • 精力増強

副作用について

自然由来の成分であるため副作用のリスクは小さいですが、飲用する場合にはいくつか注意が必要です。

たとえば、飲み過ぎた場合に下痢や吐き気、腹痛を引き起こした事例が報告されています。

また、血が固まるのを防ぐ薬とノコギリヤシを一緒に飲むと、出血しやすくなったり、もし出血した場合に血が止まりにくくなってしまうことも。何らかのホルモン療法を行っている場合、ノコギリヤシの影響で治療の効果が得られなくなる可能性もあります。

怪我や病気の治療中で薬を飲んでいるようなら、ノコギリヤシを摂る前に担当の医師に相談されてみることをおすすめします。

ノコギリヤシが含まれているアイテム

  • 育毛剤、育毛サプリメント
  • 男性向けサプリメント

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