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成分・症例名など専門用語解説

公開日 2018年2月23日

界面活性剤【Surface-Active Agent】

洗剤のイメージ

界面活性剤とは、主に石鹸やシャンプーなどの洗剤に使われる、油と水分をくっ付ける役割をする成分です。

通常、水と油は溶け合いませんよね。たとえば台所などで、お皿に溜まった水に油が浮いている光景には、誰しも見覚えがあると思います。界面活性剤は、このように普通では分離してしまう水と油をくっ付けるはたらきを持った成分です。

界面活性剤は、英語では「surface-active agent」と書きます。ざっくり訳すと、表面を元気にする汁、というところでしょうか。

何の表面を元気にするかというと、水と油、それぞれの分子です。油の分子の表面は、通常の状態だと水に心を開いていません。しかし界面活性剤の分子は、片方は油と仲良しで、片方は水と仲良しです。界面活性剤が水と油の間を取り持つことで、油は水に溶けることができます。

水と油を溶け合わせる作用を乳化という

このような、水と油を溶け合わせるはたらきを乳化と言います。なぜ乳なのかというと、水と油が混ざり合うと、色が白っぽくなるからです。

乳化は、英語では「Emulsification」と書きます。シャンプーや化粧品などで、「何とかエマルジョン」、というような商品名を見たことはないでしょうか。エマルジョンとは、は水と油が溶けあってできた液体、というようなニュアンスを持つ言葉です。

ちなみに、調味料として圧倒的な存在感を持つマヨネーズも、エマルジョンの1つです。マヨネーズは、酢·卵黄·食用油を混ぜて作られますよね。水分である酢と食用油は本来混ざり合わないものですが、卵黄に含まれる界面活性成分によって見事溶け合うわけです。

界面活性剤は髪にどう影響するか

前述の通り、界面活性剤というのは油を水に溶かすはたらきを持っています。

シャンプーや石鹸は、界面活性剤のこの性質を生かして、肌や毛穴の皮脂よごれを溶かして洗い流すわけです。

注意したいのは、界面活性剤の力が強すぎて、お肌にダメージを与えてしまうという点

皮脂というと、毛穴を詰まらせたり、酸化して肌にダメージを与える悪い奴、というイメージが少なからずあります。しかし人の身体はよくできていて、皮脂には皮脂の役割があるのです。

それは、お肌のバリア機能。皮脂には、肌から水分が失われないようにしたり、外部の刺激から肌を守ったりするはたらきがあります。

もちろん余分な皮脂は落とすべきですが、必要以上に皮脂を取り除いてしまうと、お肌が乾燥し、肌荒れなどのトラブルを招いてしまいます。最近のシャンプーには、こうした乾燥を防ぐための保湿成分なども含まれていますが、それは最終的な帳尻を合わせているだけで、肌に負担が掛かっていることに変わりはありません。

よほど敏感な人でない限り、界面活性剤を含んでいるからといって、はっきり目に見える影響が出るわけではありません。しかし、洗浄力の裏で肌や頭皮に負担を掛けている、という事実は、知っておくとよいと思います。

こうした害を知っておけば、対策が立てられるからです。たとえば界面活性剤の肌への負担を抑えるために、1週間のうち何回かは湯シャンにする、という習慣を持っている人もいます。

界面活性剤は便利ですし、ほとんどの洗剤に含まれていますから、完全に排除することは難しいでしょう。プラス面とマイナス面を知り、上手に使っていくことが大切です。

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